鶴巻温泉病院 看護部長 小澤 美紀
【看護部長ブログバックナンバー】
11月1日・2日に「日本リハビリテーション看護学会第37回学術大会」が金沢で開催されました。当院からの発表と、次年度の大会長を私が拝命しているため、座長の任務と実際の運営を見ておきたいという目的で、学会理事でもあり次年度実行委員長を務める岩川科長はじめ、企画運営を担う副部長、科長あわせて総勢7名で参加しました。
今回は、リハ看護学会としては6年ぶりの対面・現地開催。大会趣旨は、リハ看護の専門性についてあらためて確認する、発表・シンポジウム・講演などを通して得られた知見を現場に活かし、リハ看護の発展へと循環させるということです。多くのプログラムからさまざまに学ばせてもらいましたが、大会長講演の中で、「看護師は患者について感じるセンサーを持っていること。(患者の)言葉にならない身体の反応から、患者の言葉を感じ取る」という一節がありました。その時に、私は新人の時に出会った一人の患者さんを思い出していました。身体の変化が気になっていたにもかかわらず一歩踏み込めなかった自分、患者さんはお亡くなりになってしまいましたが、「看護とは何か」を考えるきっかけをくれた患者さんでした。この一節の通り、看護とは知識や技術だけで支えるものではなく、患者さんの内なる思いを感じ取り、寄り添おうとする人間としての感性が土台になっていると思います。
学会を終えて、あらためてリハ看護の強さや温かさ、可能性、そして研究に取り組む意義等をひしひしと感じています。次年度の大会テーマは「ポジティブヘルスと歩むリハビリテーション看護」です。さまざまな対象者一人一人を支えていくリハ看護を考えていきたいと思います。






小澤看護部長のブログ「Ozawattiの徒然なるままに」バックナンバーです。
