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看護部長ブログ

Ozawattiの徒然なるままに 「お帰りなさい!」

2021.06.28

鶴巻温泉病院 看護部長 小澤 美紀

 前回のブログで少し触れた「法人施設から戻ってきた職員」3人の様子を紹介します。


 1人目は、2年間訪問看護ステーションを経験した看護係長です。出向前は、緩和ケア認定看護師として緩和ケア病棟に従事していました。在宅で生活する癌患者さんは多く、入院患者だけではなく広い範囲で患者さんを見てほしい、地域に役立ってほしいという願いから出向を決めました。2年間の間に在宅で暮らす多くの方に出会い、支援し、そんな中で社会資源に関する制度やシステムを知り活用することや、タイミングを逃さない支援の大切さなど、多くの学びがありました。現在は、院内に設置されている訪問看護ステーションサテライトと、この6月からあらたに運用開始となっている「在宅医療介護支援室」を掛け持ちし、院内と地域を回っています。

訪看を経験した長田看護係長。サイズは小さくても(笑)、ガッツあります!

サイズは小さくても(笑)、ガッツあります!

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在宅療養の実際を経験しての学び

 2人目は、1年間急性期病院(横浜新緑総合病院)を経験した看護係長です。当院での経験は長く、多くの病棟に貢献してくれています。患者さんが当院に入院される前の急性期病院で受けてくる治療、看護等を知ることで患者さんの全体像をさらに深くとらえられるという確信と、当院の入院患者に多い脳卒中、骨折の急性期を直接観て、回復期リハ病棟はじめ看護部全体の看護の質向上に寄与してほしいという願いで出向を決めました。当院では経験できない術前・術後看護、がん治療等、1年間で濃厚な学びがありました。出向中の定期報告時も、ノートにびっしり疾患の学習がされていました、「大変~」と言いながら、その姿はキラキラしていました。現在は地域包括ケア病棟で活躍してくれています。

急性期病院を経験した畑中看護係長

急性期病院を経験した畑中看護係長。初めての電車通勤。
暑さにも寒さにもコロナにも、そして人込みにも負けずにやり遂げました!

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学習①看護スライド

 3人目は、1年間老人保健施設の定期巡回を経験した介護係長です。当院で働きながら介護福祉士資格を取得し、さらに介護教員免許まで取得した士気高い彼は、出向前は回復期リハ病棟で、自宅退院を目指して回復していく患者さんを支えていました。退院前に必要な介護はどんなことか、退院後の在宅ではどんな風に過ごされているのか等を見てきてほしいという思いで出向をお願いしました。定期巡回は、入浴、食事介助などの身体介護を中心に10分~15分の短時間の訪問を要望に応じて複数回行います。安否確認や服薬介助、おむつ交換なども定期的に行います。1年間を終え、「切なさ、楽しさ、苦しさ、不安、喜びと利用者との関りから生まれる感情が介護として自ら行動する原動力になる」という深みのある言葉が心に残りました。現在は、特殊疾患病棟で長期療養患者の介護を提供してくれています。

                 
定期巡回を経験した富樫介護係長

定期巡回を経験した富樫介護係長。
利用者さんから慕われたのは、'人間性'ですね。きっと・・。

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4.在宅介護での学びスライド

 

 それまでの生活スタイルとは一転するそれぞれの時間でしたが、最後まで続けられたことに大きなエールを送りたいと思います。学びを実践に活かし、患者さん、ご家族、職員から信頼される存在になってくれることを期待しています。最後に、快く受け入れていただいた各施設に感謝いたします。


情報サイト「シンカナース」インタビュー https://sinkanurse.jp/

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