脳卒中リハビリテーション看護認定看護師 岩川彰子
テーマ:ナラティブから始めるリハビリテーション看護 〜心とからだの声を聴く〜 大会長:東邦大学看護学部教授 原 三紀子先生
日本リハビリテーション看護学会は、その名の通り、日本でリハビリテーションを掲げる唯一の看護学会です。今回の学術大会では、超急性期から回復期・生活のあらゆるステージにける専門性の高い看護実践から、小児から高齢者、障害をおった当事者や家族を対象に様々な職種と連携・コラボレーションした盛りだくさんのコンテンツを揃え、LIVE配信+オンデマンド配信による学術大会となりました。
私は、教育講演3:『臨床心理士による心のケア(演者:鎌田依里先生)』の座長と交流集会2『何とかしたい...病棟からのSOS ―認定看護師と取り組む身体的拘束からの脱却―』の企画・司会を務めました。
すべてのコンテンツが11月11日(月)〜12月18日(水)まで、オンデマンド配信にて視聴可能となっています。12月11日まで、後期参加申し込みを受け付け中です。 是非、多くの方にご参加いただき、リハビリテーション看護を広め、深めていきたいと思います。
日本リハビリテーション看護学会HP https://www.jrna.or.jp/
脳卒中リハビリテーション看護認定看護師 岩川彰子
昨年度から担当しているフィジカルアセスメント研修の講師をしました。午前中は循環器系で、特定行為研修修了者の鈴木達也係長が担当しました。動画を視聴してから演習を行うパターンで組み立てられており、とても分かりやすく参考になりました。
午後は、私が担当する脳神経系フィジカルアセスメントで、脳の解剖生理や運動麻痺・神経・感覚・筋骨格系など、基礎知識のおさらいの講義と意識レベルの評価(JCS・GCS)・瞳孔の確認・脳神経(12神経)の評価・MMTなど、1つ1つ丁寧に演習を行いました。 患者役を自身で設定し行うことで、障害の部位や程度の理解が深まり、具体的でリアリティーのある演習になりました。
どんな場においても、どのような目的であっても、すべてが触れる仕事であることを忘れずに、患者さんとの距離や共にする空間に配慮し、声かけを忘れずに優しい手で、声で、看護を提供することの大切さを伝えていきたいと思っています。
看護部教育研修「人生の最終段階のケア」を行いました
緩和ケア認定看護師 長田 恵美
先日、院内研修をおこないました。お題はズバリ!「人生最終段階のケア」です。日本は、高齢者が最期を迎える場所として病院が8割を占めている現状があります。当院は緩和ケアだけではなく慢性期の機能もあり、院内どの場所でも患者さんの人生の最期の時間を共に過ごすことは少なくありません。最期をどのように迎えたら良いか、その過程で医療従事者として自分たちに何ができるのか、学ぶ場として企画されました。
本人の思いを共有することは勿論、医療関係者間でも様々な話し合いを行い、本人の思いを尊重したケアを目指せるようにと願いを込めて講義をおこないました。
私は言葉の定義的な所を頭に入れておくことも大事だと考えているので、「終末期ケア」「ターミナルケア」など言葉の整理を行い、厚生労働省が提唱している「人生の最終段階における医療・ケアの決定プロセスに関するガイドライン」や当院でも使われている「事前指示書」について、理解を深めてもらいました。
最後に、グループワークで看取り期における悩みなどを共有しました。誤嚥リスクがある中で「食べたい」という患者の思いをどのようにとらえ、介入したら良いか、検査や点滴などの医療行為の必要性の判断など、様々な悩みが表出されました。
どの様に過ごしたいか、思いや考えはひとそれぞれです。答えは一つではないので、患者さんの思いをしっかりと汲み取る姿勢を忘れず、これからも頑張っていきましょう!