家族支援専門看護師 栗田智美
6月17日 神奈川県看護協会 小田原支部大会シンポジウムが開催され、シンポジストとして参加させていただきました。テーマは「患者と家族を支える看護~つなぐ・つなげる~」で、他の登壇者とともに、家族看護の概論、入院治療の場・訪問看護の場における家族支援について発表を行いました。私は、「入院治療の場における家族支援」を担当しました。
私自身はとても緊張しましたが、他のシンポジストの方々や司会者(当院の看護部長でした)に助けていただき、また、質疑応答では活発にご意見やご質問をいただき、和やかな雰囲気の中で意見交換をすることができました。
私たち看護師は、急性期、慢性期、在宅などさまざまな場で活動していますが、『家族看護』というキーワードを通じて、どのジャンルの方とも言葉を交わすことができ、有意義な時間でした。新型コロナ感染によって、患者さんとご家族は分断を余儀なくされましたが、何とかそこをつなぎとめ、その間に培った工夫や対策も加えて、これからのご家族を含めたケアに取り組んでいきたいと思います。
ドキドキしながら、発表しています
質疑応答の場面
※写真公開の同意を事前に得ております
専門・認定看護師委員会 加藤 久美子
当院では新人1名に対して継続的に指導・評価を行う「実地指導者」を1名配置しています。その実地指導者を対象に専門看護師と認定看護師が講師を担い、5月28日に研修を行いました。テーマは「技術指導を振り返ろう」です。新人が入職して2か月経過し、指導者としてどのように技術指導を実施しているのか、新人の立場からはどう見えているのか、患者は新人と指導者が一緒にケアすることに対してどう感じているのかなどを考える機会としました。
技術に関してはそれぞれの専門分野から「食事介助」、「血液培養」、「輸液ポンプの取り扱い」、「家族対応」とし、場面設定を提示してロールプレイを行ってもらいました。 ロールプレイ後は、それぞれが指導者、新人、患者役を体験し、感じたことを共有してまとめ発表を行いました。まとめでは「褒められるとうれしい」、「新人に目が向いていたので患者への声かけも忘れない」、「指導者は手順や根拠を理解して指導しなければいけない」、「指導者も不安になることはあるのできちんと上司に表出する」などの発表がありました。最後はそれぞれの分野から、技術に対してのワンポイントアドバイスを伝え、研修を終了しました。
今回の研修で実施指導者は普段から新人にやさしく指導している様子が感じ取れました。この学びを新人や患者に還元して欲しいです。
輸液ポンプの動作確認中
血液培養(検体採取)
※スタッフには写真公開の同意と許可を事前に得ております。
感染管理認定看護師 三橋 奈美江
2023年5月20、21日に開催された第11回日本感染管理ネットワーク学会学術集会に現地で参加しました。今回は、東京医科歯科大学(湯島キャンパス)で開催されました。学会テーマは、「感染管理の真髄~さあ原点に立ち返ろうそして未来を見据えよう私たちはICNだ!」でした。
コロナ禍では、全てWEBでの参加となっていましたが、新型コロナウイルス感染症が5類に移行したことで感染に関する学会も現地開催が再開され、参加者は1300名を超えていました。>新型コロナウイルス感染症に関することだけではなく、日本看護協会の福井トシ子会長より「ICNへのメッセージ」とした特別講演が行われました。また「私の交渉術」、「感染管理者のアンガーマネジメントとメンタルヘルス」など様々な講演があり、現地では興味を持った講演を全部聴講することはできませんでした。今後、WEBで見ることができる講演もあるため、現地では聴講できなかった部分を中心に視聴していきたいと思います。
対面で話すことで皆さんの活躍や悩みを共有でき、自分が現在抱えている課題解決に繋がるヒントをたくさんいただきました。今後の感染管理活動に少しでも取り入れていきたいと思います。
会場入口
26階からの眺望