摂食・嚥下障害看護認定看護師 加藤 久美子
新人研修の「食事介助」や「口腔ケア」は新型コロナウイルスの感染リスクを考慮し、中止としていましたが、2年ぶりに開催することができました。
今回は感染対策として新人職員が自分自身で体験する方法とし、スプーンの操作やKポイントの位置を確認したり、固体と液体を一緒に摂取したり様々な体験をしてもらいました。
「患者さんの姿勢やスプーンの入れる位置、出すタイミングに気をつけたい」や「自分の立ち位置を考えて介助する」などの学びの意見を頂きました。病院食の試食も行いましたが、「嚥下調整食2より4が美味しい」「嚥下調整食の違いが食べてわかった」などの感想がありました。患者体験からの学びを実践に活かして欲しいと思います。
病院食を取り分けているところ
病院食を試食しているところ(黙食)
※スタッフには写真公開の同意と許可を事前に得ております。(尚、写真撮影時のみ、一時的にマスクを外しております)
家族支援専門看護師 栗田 智美
9月上旬、日本家族看護学会 第29回学術集会に参加するため、福岡に行ってきました。家族看護学会が九州で開催されるのは、今回が初めてという記念すべき回であり、私自身にとっては初めての九州でした。
濱田裕子先生による学術集会長講演「家族のもの語りを紡ぐ」にはじまり、「はなちゃんのみそ汁」の著者である安武信吾さんの市民公開講座など、心をゆさぶられるお話を聞くことができました。命を紡ぎ、つないで生きていることに伴走する家族看護の在り方について考えさせられ、身が引き締まる思いでした。
2日目は、宇屋 貴さんの「グリーフケアとしてのエンバーミングの実際」の聴講や将来構想委員企画に参加して意見を述べました。社会は常に変化しており、取り組むべき課題も形を変えて見えてくることもあります。新しい情報を取り入れながら、自分にできることを形作っていきたいと思った2日間でした。
博多駅前。空港と市街地がとても近くて驚きました
老人看護専門看護師 関 尚子
今年度は、某大学で「老人看護専門看護師の活動」について講義をする機会をいただきました。90名の学生さん達にハイブリッド型の講義を行いました。講義内容は、「専門性について」「資格取得までの道のり」「全国にどのくらいいるのか」「どのようなところで活動しているのか」などをお話ししました。
また、専門看護師の役割である「実践」「相談」「調整」「倫理調整」「教育」「研究」について、私が受け持った利用者の方の一例を紹介しながら講義をしました。学生さんからは「エンドオブライフケアについてどのようにしていけばいいのか知ることができた」「実際にどのように高齢者をアセスメントして、ケアをしていけばいいのか参考になった」などのコメントをいただきました。
今回の講義を通して、自分自身の活動を振り返る良い機会となりました。