スタッフコラム
鶴巻温泉病院 看護部では、看護師・介護福祉士を募集しています。詳しくはこちら
鶴巻温泉病院 看護部では、インターンシップ研修を随時受け付けております。

スタッフコラム

専門・認定

緩和ケア認定看護師の退院支援から在宅ケアの介入

2024年2月

緩和ケア認定看護師 長田恵美

 私は昨年まで、病院の在宅医療介護支援室と鶴巻訪問看護ステーション出張所に所属し、病院では退院支援の役割を担い、退院後は訪問看護師として病院でのケアを継続して受けられるように介入していました。今回は、緩和ケアと在宅支援のつながりについて、少しお話したいと思います。

 緩和ケア認定看護師は身体の辛さを緩和するだけでなく、意思決定を支える役割も持っています。がんに限らず、様々な病気は、不安を抱えながらの生活になります。療養先をどこにするのか決めなければならない状況は、大きな意思決定を迫られる状況といえます。特に、今後も医療処置が必要となった場合、家での生活を継続することは難しいと思われることもあるでしょう。そのような時、「住み慣れた家で過ごしたい」と願う思いを支えられるように、一緒に考えていきたいと思います。

 退院支援の実際として、患者さんご家族と目標設定を共有しながら、家で過ごすために必要な支援を多職種と検討しています。また、不安がある場合は退院後にご自宅を訪問してケアの確認を行うこともしています。

退院後の患者さんの訪問場面

 写真は、退院後の患者さんの訪問場面です。医療処置が必要な状況であっても、「住み慣れた家で過ごしたい」という願いを諦めることがないようにお手伝いしていきたいと思います。ご自宅で過ごすにはどうしたら良いのか、少しでも不安を少なくできるように一緒に考えていきますので、是非ご相談ください。

家族支援専門看護師「シンポジストとして登壇しました」 ―新型コロナ5類移行後の『家族看護』についても考える機会になりました―

2023年9月

家族支援専門看護師 栗田智美

 6月17日 神奈川県看護協会 小田原支部大会シンポジウムが開催され、シンポジストとして参加させていただきました。テーマは「患者と家族を支える看護~つなぐ・つなげる~」で、他の登壇者とともに、家族看護の概論、入院治療の場・訪問看護の場における家族支援について発表を行いました。私は、「入院治療の場における家族支援」を担当しました。

 私自身はとても緊張しましたが、他のシンポジストの方々や司会者(当院の看護部長でした)に助けていただき、また、質疑応答では活発にご意見やご質問をいただき、和やかな雰囲気の中で意見交換をすることができました。

 私たち看護師は、急性期、慢性期、在宅などさまざまな場で活動していますが、『家族看護』というキーワードを通じて、どのジャンルの方とも言葉を交わすことができ、有意義な時間でした。新型コロナ感染によって、患者さんとご家族は分断を余儀なくされましたが、何とかそこをつなぎとめ、その間に培った工夫や対策も加えて、これからのご家族を含めたケアに取り組んでいきたいと思います。

ドキドキしながら、発表しています

ドキドキしながら、発表しています


質疑応答の場面

質疑応答の場面


※写真公開の同意を事前に得ております

新人を指導する「実地指導者」の研修を行いました

2023年6月

専門・認定看護師委員会 加藤 久美子

 当院では新人1名に対して継続的に指導・評価を行う「実地指導者」を1名配置しています。その実地指導者を対象に専門看護師と認定看護師が講師を担い、5月28日に研修を行いました。テーマは「技術指導を振り返ろう」です。新人が入職して2か月経過し、指導者としてどのように技術指導を実施しているのか、新人の立場からはどう見えているのか、患者は新人と指導者が一緒にケアすることに対してどう感じているのかなどを考える機会としました。

 技術に関してはそれぞれの専門分野から「食事介助」、「血液培養」、「輸液ポンプの取り扱い」、「家族対応」とし、場面設定を提示してロールプレイを行ってもらいました。 ロールプレイ後は、それぞれが指導者、新人、患者役を体験し、感じたことを共有してまとめ発表を行いました。まとめでは「褒められるとうれしい」、「新人に目が向いていたので患者への声かけも忘れない」、「指導者は手順や根拠を理解して指導しなければいけない」、「指導者も不安になることはあるのできちんと上司に表出する」などの発表がありました。最後はそれぞれの分野から、技術に対してのワンポイントアドバイスを伝え、研修を終了しました。

 今回の研修で実施指導者は普段から新人にやさしく指導している様子が感じ取れました。この学びを新人や患者に還元して欲しいです。

新人を指導する「実地指導者」の研修

輸液ポンプの動作確認中 


新人を指導する「実地指導者」の研修

血液培養(検体採取) 

 

※スタッフには写真公開の同意と許可を事前に得ております。

鶴巻温泉病院のホームページへ