スタッフコラム
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専門・認定

日本家族看護学会 第29回学術集会に行ってきました

2022年10月

家族支援専門看護師 栗田 智美

9月上旬、日本家族看護学会 第29回学術集会に参加するため、福岡に行ってきました。家族看護学会が九州で開催されるのは、今回が初めてという記念すべき回であり、私自身にとっては初めての九州でした。

濱田裕子先生による学術集会長講演「家族のもの語りを紡ぐ」にはじまり、「はなちゃんのみそ汁」の著者である安武信吾さんの市民公開講座など、心をゆさぶられるお話を聞くことができました。命を紡ぎ、つないで生きていることに伴走する家族看護の在り方について考えさせられ、身が引き締まる思いでした。

2日目は、宇屋 貴さんの「グリーフケアとしてのエンバーミングの実際」の聴講や将来構想委員企画に参加して意見を述べました。社会は常に変化しており、取り組むべき課題も形を変えて見えてくることもあります。新しい情報を取り入れながら、自分にできることを形作っていきたいと思った2日間でした。


日本家族看護学会 第29回学術集会

博多駅前。空港と市街地がとても近くて驚きました


「老人看護専門看護師としての活動を振りかえる」

2022年10月

老人看護専門看護師 関 尚子

 今年度は、某大学で「老人看護専門看護師の活動」について講義をする機会をいただきました。90名の学生さん達にハイブリッド型の講義を行いました。講義内容は、「専門性について」「資格取得までの道のり」「全国にどのくらいいるのか」「どのようなところで活動しているのか」などをお話ししました。

 また、専門看護師の役割である「実践」「相談」「調整」「倫理調整」「教育」「研究」について、私が受け持った利用者の方の一例を紹介しながら講義をしました。学生さんからは「エンドオブライフケアについてどのようにしていけばいいのか知ることができた」「実際にどのように高齢者をアセスメントして、ケアをしていけばいいのか参考になった」などのコメントをいただきました。

 今回の講義を通して、自分自身の活動を振り返る良い機会となりました。

老人看護専門看護師

家族支援専門看護師 「教育」再考

2022年4月

家族支援専門看護師 栗田智美

昨年夏から冬にかけて、2021年度 保健師助産師看護師実習指導者研修会を受講する機会に恵まれました。学生への指導を学ぶことで、専門看護師の機能のひとつである「教育」について、改めて考えることができました。
「教育」とは、個人のもつ資質・能力を最大限に伸ばすよう支援することであり、一方的に教えきれるものではなく、主体的に考えてもらえるようにするものと知りました。

専門看護師の「教育」機能は、「看護者に対しケアを向上させるため教育的役割を果たす」とされています。忙しい臨床現場では、答えに早く辿り着くことが求められます。私はこれまで、できるだけ時間を短縮して、知識や解決策を手早く分かりやすく示すことが正しいと思っていました。しかし、学習者自らが思考を巡らすためには、対話と時間が必要と知り、目から鱗が落ちる思いでした。今後は、短期的な視点と中長期的な視点を織り交ぜて、学習者の満足度が上がるような伝達を心がけていきたいと思います。

最後に、受講中印象に残ったアルベルト・アインシュタインの名言です。

アルベルト・アインシュタインの名言

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