脳卒中リハビリテーション看護認定看護師 岩川彰子
6年間 地域連携室に所属し、院内外の多職種連携を推進する役割を担い、入院審査や調整、退院支援に取り組んできました。その中で、脳卒中リハビリテーション看護認定看護師の強みを活かし、急性期病院の医師や看護師から、直接電話相談を受け転院調整をする『看看連携』の強化をしてきました。さらに、難渋する疾患や治療過程が複雑な方のリハビリ適応や療養先の選定に悩まれるケースでは、急性期病院へ訪問し、患者さま・ご家族との合同面談に参加する取り組みにも力を入れてきました。
そして今年4月から現場復帰しました。回復期リハビリテーション病棟では、多くのセラピストが配置され、医師やMSW、在宅支援チームとの多職種連携が必須です。その中で、看護の果たす役割は多岐に渡りますが、患者さま・ご家族と医療者や在宅チームをつなぐ、調整役として期待されていると実感するケースがありました。
リハビリテーション看護とは、その人らしく生きることを支援し、お一人お一人の違いを考慮した個別的で専門性の高い援助です。そして、疾病や障害を持ちながらも、道具や方法を工夫して、できる限りの自立を目指します。そのためには、日々の変化に気づける観察力が重要です。1日を通して生活の中で『できる力』に着目し、少しでも一つでも『できた』を実感できる看護を提供したいと考えています。そして、新しい生活にチャレンジする勇気を持てるように、患者さまの『できる』を信じて、共に歩む看護師でありたいと思います。
緩和ケア認定看護師 工藤美樹
4月から緩和ケア病棟を離れ、外来担当となりました。看護師生活32年目にして初めての場所で、新型コロナの騒ぎも重なり、あっという間に5か月目に突入しました。
外来の役割のひとつに「入院前からの支援強化と病棟との連携強化」として入院受け入れがあります。外来看護師は前日に送られてくる患者情報をもとに安全でスムーズな入院案内を行うことが必要となります。特に入院後、安全で適切な薬剤管理や曝露対策が実施できるよう、薬剤師との連携はとても大切です。
そこで、緩和ケア認定看護師として、がんの治療中やがんの既往がある患者様の入院時には、抗がん剤や医療用麻薬の使用状況を事前に把握して薬剤師と情報共有するようにしています。
外来での緩和ケアの充実にはもう少し時間がかかりますが、自分らしい緩和ケアができるように今後も頑張っていきます。
感染管理認定看護師 三橋奈美江
当院では、2月より新型コロナウイルス感染症対策として個人防護具の確保や3密対策、マニュアル整備など、様々な取り組みを行ってきました。
新型コロナ陽性患者を受け入れる病院では無いため、実際に検体採取をすることが殆どありません。しかし、新型コロナウイルス疑似症患者発生時は、検体採取をする必要があります。当院では、感染管理認定看護師と研修を受けた臨床検査技師3名で検体採取を担当します。
必要時、安全で確実な検体採取を行うため、臨床検査技師の検体採取訓練を7月から開始し、8月には、実際に検体採取を実施しました。
今シーズンは、インフルエンザと新型コロナウイルス感染症の鑑別が困難となることが予測されているため、検体採取件数も増えると考えられます。今後は、リンクナースへも訓練を行い、検体採取ができる看護師を増やしていきたいと思います。