スタッフコラム
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専門・認定

感染管理認定看護師-2「YouTubeデビューしました」

2021年12月

感染管理認定看護師 三橋 奈美江

    今年度に入り地域連携室から、地域公開セミナーの講師依頼がありました。地域の方向けに講演するのは初めてであり、とても緊張するなあと思う反面、新型コロナウイルス感染症を分かりやすく説明しないといけないという思いがありました。開催時期は9月頃であったため、夏の第5波を考えると地域の方を当院にお呼びしての講演は難しいと判断し中止するしかないと思っていました。しかし、地域連携室からは「地域公開セミナーは、YouTubeでの配信を考えています。」と突然言われました。

    自分自身がYouTubeデビューするとは夢にも思っておらず、どうして良いかも分からない状況でしたが、周りのサポートもあり何とか収録ができました。世の中の生活様式が変わったことを実感させられる出来事でした。

    【第39回 鶴巻温泉病院 地域連携公開セミナー】YouTube 新型コロナウイルス感染症 ~コロナの現状とワクチンについて~ 2021/09/30 公開

    ※講演内容は、「公式 鶴巻温泉病院YouTube」からご覧になれます。なお、9月時点での情報になっておりますことをご了承ください。

    公開期間:2021年9月30日(木)~12月24日(金) 

    感染管理認定看護師-1「コロナ禍で私ができること」

    2021年12月

    感染管理認定看護師 三橋 奈美江

      今年度より、感染管理認定看護師教育課程の実習の受け入れを2校に増やしました。理由は、コロナ禍で急性期病院がひっ迫し、実習受け入れが難しいこともあり、母校への恩返しができればと思ったからです。

      昨年度は、実習が開催されなかったため久しぶりの実習指導でした。指導をしながら思ったことは、自身の成長や全く分からないまま突き進んでいたことで、今思えばヒヤリとする場面もあったということです。

      当院の特長である温泉の管理や地域連携カンファレンスなど、様々な場面を学んでいただけたのではないかと思います。研修生の今後の活躍を期待しております。

      サーベイランスについて指導

      リンクナース会でサーベイランスについて指導をしている場面

      また、感染に興味を持ってくれているリンクナースから、今後、感染管理認定看護師を目指してくれる人が現れるのを期待しています。

      新型コロナウイルスが認知症患者の「食べる」ことに及ぼす影響について

      2021年10月

      摂食嚥下認定看護師 加藤久美子

       2020年度、回復期病棟の経口回復率は52.1%で、2019年度の63.3%より低下しました。嚥下障害の重症割合が34%から41%と増えたことも要因と考えられます。しかし、嚥下障害の軽症例だけをみると経口回復率が80%から65%に低下したことを不思議に感じました。3食経口摂取に至らなかった主な理由は「食べない」ことでした。経口では十分なカロリーや水分が摂取できず、代替栄養を行ったまま退院に至っていました。

       「なぜ食べないか」は主に認知症の患者さまが食べることを拒否していることでした。今までも認知症の患者さまの嚥下障害へのアプローチを行ってきています。それなのに「なぜ食べないか」を考えてみると、新型コロナウイルスが影響しているのではないかと思いました。

       コロナ禍になり、面会禁止となったことで、家族が食事場面に付き添ったり、患者さまの好きな食べ物を持ってきてくれたりしていたことがほとんど無くなりました。認知症の患者さまは環境の変化による影響を受けやすく、家族などの顔馴染みの関係にある方がいることで安心します。不安なまま病院生活を送っていたことが「食べる」ことに影響を及ぼしていたと推察しました。今更ながら家族の力は大きいことを実感しました。またソーシャルディスタンスを保ち、アクリル板を使用して黙食をしている環境も認知症の患者さまには理解しがたいことだと思いました。

       現在も面会禁止が継続しています。家族には変われないけれど、職員が顔馴染みの関係性を作り、「食べる」ことへの手助けになればいいなという思いと早くコロナが収束して楽しく食べられる環境になるといいなと願っています。

      楽しく食べられる環境

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