感染管理認定看護師 三橋奈美江
当院では、2月より新型コロナウイルス感染症対策として個人防護具の確保や3密対策、マニュアル整備など、様々な取り組みを行ってきました。
新型コロナ陽性患者を受け入れる病院では無いため、実際に検体採取をすることが殆どありません。しかし、新型コロナウイルス疑似症患者発生時は、検体採取をする必要があります。当院では、感染管理認定看護師と研修を受けた臨床検査技師3名で検体採取を担当します。
必要時、安全で確実な検体採取を行うため、臨床検査技師の検体採取訓練を7月から開始し、8月には、実際に検体採取を実施しました。
今シーズンは、インフルエンザと新型コロナウイルス感染症の鑑別が困難となることが予測されているため、検体採取件数も増えると考えられます。今後は、リンクナースへも訓練を行い、検体採取ができる看護師を増やしていきたいと思います。
摂食嚥下障害看護認定看護師 加藤 久美子
今回は、摂食嚥下チームについてお話ししたいと思います。
当院の回復期リハビリテーション病棟の患者さまを対象に摂食嚥下チームが活動しています。活動内容としては、毎週、金曜日にカンファレンスや回診を行っています。現在は、新型コロナウイルスの対策にて患者さまへの回診は控え、チームによるカンファレンスを実施しています。カンファレンス用のシートがあり、嚥下だけでなく、栄養面や退院支援についても検討しています。
活動を始めて、6年が経過しました。これからも患者さまの「食べること」を支援していきたいと思います。
家族支援専門看護師 栗田 智美
2020年7月、3か月ぶりに院内の集合研修が再開されました。その中で、新人看護師・介護福祉士を対象に「臨床倫理」について講義を行いました。今回は、3密を避けるために少人数制とし、3回に分けて実施しました。
写真は、「もしバナゲーム」をしている様子です。カードゲームを通して、自分自身がどんな価値観を持っているのかを自らが知る機会となり、価値観というのは十人十色であることを、実感をもって学ぶことができました。
また、事前指示書の記入体験を行いました。まずは自分自身のことをチェックしてみた後に、今度は立場を変えて、家族や親しい人が病気となり、その身内として考えてみました。立場が変わると意思表明の内容が変わることを体験し、家族看護ではよくみられる患者と家族のズレについて伝えました。
新人さん達は、素直で吸収力があり、成長が楽しみです。