看護部長ブログ
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Ozawattiの徒然なるままに 10月

2024年11月

鶴巻温泉病院 看護部長 小澤 美紀
看護部長ブログバックナンバー

  ①学びの秋!研修会・学会目白押し

残暑が続いていましたが、やっと秋本番になりました。秋はひんやりした空気によって気持ちが落ち着き、集中力が高まると言われています。一方、学術誌「米国科学アカデミー紀要」掲載されたベルギーの研究によると、集中力を必要とする課題では脳は夏に最も活発に活動したが、冬は活動量が大幅に減った。記憶力を必要とする課題では、脳の活動は秋にピークに達し春に低くなっていた。という報告がありました。脳が季節に反応しているという、面白い報告ですね。

さて、そのように考えると、秋に開催される研修会や学会の学びは記憶に残りやすいということですね。10月は、看護部ではグリーフケア、論理的思考、事故要因分析、リーダーシップ、ハラスメント防止等、さまざまなテーマで研修会が開催されました。また、レジリエンスやアロマ&ハンドトリートメント等の外部研修、さらに「死の臨床研究会年次大会」参加等、活発に学びの時間を得ています。そしてこの先も、院内研修に加えて、看護師・介護福祉士ともに学会発表・参加を控えています。学んだことを自分の中だけに留めずに、ぜひ患者さん・入所者・ご家族、仲間に還元してもらいたいと思います。

写真①

クリニカルラダー研修・事故要因分析プロセス発表会。現場で発生しがちな事例について、「Im SAFER」を使って分析しました。

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クリニカルラダー研修・論理的思考プロセス発表会。こちらはロジックツリーを用いて問題解決に向けていきます。

写真③

クリニカルラダー研修・リーダーシップ研修。講師の大島武先生(写真 左)には、長く担当していただいています。失敗体験を含めて'言語化'することの大切さも教わりました。

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11月の日本慢性期医療学会シンポジウム登壇に向けて準備中の水谷科長(左)と柏木副部長(右)

  ②「5S」できていますか?

5Sとは、「整理」「整頓」「清掃」「清潔」「しつけ」の頭文字の「S」をとったものです。 そして、組織全体でこの5つの要素に取り組むしくみ作りや改善が「5S活動」であり、ミス・事故防止だけでなく、業務効率、コスト削減、組織の活性化等の効果があるとされています。

当院では10年以上前から5S活動に取り組んできましたが、セコム医療提携病院全体の活動として、2017年から提携病院同士の相互ラウンドを行っています。

今回、医療システム本社からのラウンドを受けました。事前に指定された部署に加え、当日来院後に「スマホルーレット」で選ばれた3か所は'突撃訪問部署'となり、30分前に告知されました!

ラウンド結果はこんな感じです(一部)。

・整頓:表示は「1対1ルール」=置き場所が決まっており、ルール通りに表示・置くということの徹底を。
・清掃:椅子の足元や窓枠等は定期清掃を。(要は、ほこりが目立ったということです( 泣))
・清潔:物を入れている段ボールや缶は、虫が発生したり錆びるため使わないように。

看護部長室は今回のラウンドはありませんでしたが、私のデスク周りも整理整頓が必要と自覚しています(汗)。よくできている部署を見習って、習慣にしようとあらためて心した次第です。

写真⑤

当日の突撃部署の一つに選ばれた2南病棟。急いで大掃除(笑)

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上の棚もくまなくチェック。

写真⑦

水周りもくまなくチェック。

写真⑧

毎回「5S最優秀」の歯科の引き出し。見習いたい!

Ozawattiの徒然なるままに 9月

2024年9月

鶴巻温泉病院 看護部長 小澤 美紀
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 1.5年ぶりの秋桜(コスモス)祭開催!

9月28日に秋桜(コスモス)祭を開催しました。秋桜祭のルーツは、過去の9月15日=敬老の日にちなみ「敬老会」という名称で、患者さんに元気に過ごしていただきたいという願いで開催されてきた病院のお祭りです。それから時代が変わり、「敬老会」にはそぐわない年齢層の患者さんが増えてきたことから「秋桜祭」に名称が変わりました。

ここ数年はコロナ禍で余儀なく中止せざるを得ませんでしたが、今年度こそ・・とみんなの思いをつなげて開催に至りました。ただ、過去のように屋台や参加型イベントを含めて2日間とはいきませんが、鑑賞イベントを主に1日開催となりました。

開催の正式決定が7月であっため、演目に協力してもらえる方々へのオファーがそこからスタート。開催まで短い期間しかなく、院内の担当者は「だめもと」で地域のサークルや学校に電話をかけまくり、最終的には7つの団体から協力を頂けることになりました。

迎えた当日、各病棟では多くの患者さんに鑑賞していただくために2部制として、病棟ごとに違う演目→フラダンス、弦楽合奏、和太鼓、フルート、お琴、ハンドマッサージ&ネイルを割り振りました。実際に楽器を触わり喜んでいらっしゃる患者さん、音楽に合わせて手拍子する患者さん、和太鼓を聞き感激で泣いている患者さん、ネイルで「若返った」と笑顔の患者さんほか、ほんのひと時ですが患者さんに楽しんで頂くことができたのであれば、担当者・病院職員ともども幸甚です。ご協力くださった団体の皆様と企画運営に携わってくれた職員に感謝いたします。

写真①

今年度の秋桜祭実行委員長は歯科衛生士さん。

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看護部責任者の與那嶺科長(前列左)と 大友科長(前列右)。「頑張ります!!」

写真③

秦野高校の弦楽合奏部の皆さん。バイオリンを始めてまだ半年という学生さんもいましたが、とても素敵な音色でした。

写真④

患者さんも楽器を手にして喜ばれていました。

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フラダンス。曲に合わせて次々と衣装変えがありました。

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創作和太鼓集団・打鼓音(だこおん)の演目。元気になれる力強いパフォーマンス!感激で涙する患者さんも。

  2.ラダー研修・フレッシャー編~ケア実践発表会

2年目を迎える職員のケア実践報告会がありました。研修の主な目標は、①事例を通して自分の思い(観)に気が付き、他者に伝えることができる ②看護観・介護観を深めることができる等です。

発表会までにアセスメントの理解やまとめ方を3回の研修で学び、この日を迎えます。患者さんと関り、そこからの学びや自分が大切にしたい看護・介護観を聞けるこの発表会を、私自身毎年楽しみにしています。慢性的に疼痛がある患者さんへ温タオルや罨法を用いた事例、焼き肉が好きな嚥下障害のある患者さんに焼き肉をガーゼで巻いて味わってもらうことを試みた事例等、18名の大切な事例を聞き、1人1人の様子や患者さんの姿を思い描くことができました。発表後の所属長からの、真摯に向き合っている姿をねぎらうコメントも温かかったです。

事例をまとめるために遅くまで病院に残っている姿もあちこちで見かけましたが、形にできて発表できたことは成長のあかしですね。これからも看護・介護を深めていってほしいと願います。

写真⑦

入職して1年半、それぞれが大切にする看護・介護を発表してくれました。こんなに成長したのねとこちらも感激❤

Ozawattiの徒然なるままに 8月

2024年8月

鶴巻温泉病院 看護部長 小澤 美紀
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 1.この夏は、たくさんの学生さんがやってきてくれました

夏休みを利用して、学生さんがインターンシップや見学実習に来てくれました。市中ではコロナ11波?と思われる流行が始まり、罹患する職員もぽつぽつ出てきたため、学生さんの受け入れに迷いもありました。けれども、'5類になったコロナに振り回されてはいけない!'と切り替え、来ていただきました。

インターンシップは看護と介護の学生さん、そして見学実習は、加茂暁星高校看護専攻科1年生の学生さん26名がはるばる新潟からやってきてくれました。こちらの学校は当院に就職してくれた実績や、担当教員が神奈川県内の病院と関係があったり、そしてコロナ以前は同じように見学実習に来てくれていました。当日の滞在時間は2時間の制限!いかに効率よく院内を回るか・・結果、あちこちの病棟、リハ訓練室、屋上訓練室、和室等々、階段を上ったり下りたり(しかも速足)。マスク+フェイスシールドが暑さに上乗せされてみんな汗だく・・それでもキラキラした瞳で興味深く見学してもらえ、「慢性期いいな」とつぶやいてくれた学生さんもいて、その言葉だけで元気になれました。暑い中、ありがとうございました。

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看護インターンシップ。本物の注射器と針を扱い、手が震える・・

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介護インターンシップ。ミキサー食の介助。飲み込みを確認しながら少しずつ少しずつ。

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加茂暁星高校看護専攻科の皆さん。強行スケジュールにも関わらず、1つ1つ真剣に聞いてくれました。

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最後はみんなで「撮りまーす、はい!ポチ」

 2.地震と大雨

8月9日夜に神奈川県西部を中心とする震度5弱の地震が発生。前日に南海トラフ地震注意報が発令されたことを受けて、9日は日中に緊急BPC会議を開催していたタイミングでした。病院に大きな被害はなかったものの、小田急線が止まり、帰れなくなってしまった職員数人が病院に泊まりました。翌日、副部長とチーフを中心に災害マニュアルを再点検し、不足情報の確認等を行いました。

そして今回、台風10号発生の影響による大雨で、こちらは大きな影響を受けました。病院本館1階に水が入り込み、訓練室、検査室等が浸水。エレベーター2基が停止、さらに水が出なくなるという状況に。そして小田急線が鶴巻温泉駅を含む一部区間の運転見合わせと病院から最も近い国道246号線のトンネル・のり面のがけ崩れによる通行止めにより、職員の交通手段への大打撃。患者さんの安全は確保されていましたが、職員数が少なくなったことによるケアの不足は否めませんでした。

その後、設備は通常に戻りましが、この程度の被害で済んだことを幸いとして、普段からの災害対策をより強化しなければと痛感しました。

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大雨による各部署の被害状況を報告、確認。

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院内に入り込んだ雨水のかき出し。リハスタッフを中心に、懸命に作業にあたってくれました。

写真⑦

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