看護部長ブログ
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Ozawattiの徒然なるままに 1.病院機能評価受審に向けて奮闘中! 2.医療的ケア教員講習会の開催と参加

2022年10月

鶴巻温泉病院 看護部長 小澤 美紀
看護部長ブログバックナンバー

 1.病院機能評価受審に向けて奮闘中!

 2017年11月に病院機能評価を受審し(ブログ参照)、あれから早5年。今年も11月に受審が決定しています。慢性期・緩和ケア・回復期リハ機能を合わせた4つの病棟が受審対象になります。昨年末にプロジェクト(=PJ)チームを立ち上げ、看護部の代表は森副部長としました。

 看護部では、まず前半は自部署の自己評価を各科長に行ってもらい、その結果を持ち寄って皆で確認するという場を作りました。そうすることで、各病棟の課題や良い取り組みが全体で共有できるという効果があります。結果はそれぞれで持ち帰り、スタッフや関係部署と共有し、改善に取り組んでもらいます。後半の中心はラウンドと模擬受審です。ラウンドでは現場の科長に対応してもらいながら、スタッフからもいろいろ聞き取ります。そのためラウンドメンバーの気配がすると、病室から出てこなくなったり目を合わせない等、賢い態度(!?)のスタッフもいました(笑)。受審まであと1か月ですが、日頃やっていることを評価してもらい、とにかく無事に終了することを祈ります!

病院機能評価受審

(患者・家族になりきって)
「今日の私の担当スタッフはどこを見ればわかりますか?」

                     
病院機能評価受審

後ずさるスタッフをつかまえ(!)聞き取り中(笑)

病院機能評価受審

外来部門のラウンド。神明係長のありのままの回答にしばしほっこり。

病院機能評価受審

他部門合同で、当日に備えた質疑応答のシュミレーション。

 2.医療的ケア教員講習会の開催と参加

 医療的ケア教員講習会とは何かについて説明する前段として、次の経緯をお話ししておきます。介護職員等によるたんの吸引等は「医療行為」と整理されているため、従来禁止されてきました(当面のやむを得ない措置として、一定の要件下でのみ運用)。それが、社会福祉士及び介護福祉士法(1987年成立)の一部改正により、一定条件下での介護職員等による喀痰吸引等が可能となりました(2012年4月1日施行)。この一定条件下とは、①介護福祉士及び一定の研修を受けた介護職員、②施設が県の登録を受けている等です。

 では本題です。医療的ケア教員講習会とは、喀痰吸引等(医療的ケア)を行おうとする介護職員等に指導する看護師(「指導看護師」と呼ぶ)を育成する講習です。指導看護師の資格を取得すると、喀痰吸引実地研修の講師や喀痰吸引研修の指導講師、実務者研修の「医療的ケア」授業の講師等が担えるようになります。当院では「介護喀痰吸引等研修(実地研修)」の受け入れを行っているため、現在16人の看護師が指導看護師の資格を有しています。今回はさらに増やすべく、講師を病院にお呼びして6名が受講しました。講習は1日で完結ですが、制度や感染予防、安全管理、喀痰吸引や経管栄養の基礎的知識、実施手順と指導・評価方法のポイント等、幅広い内容になっています。講習会は無事に終了しましたので、先の人たちに見習って、これから活躍してもらいたいと思います。

医療的ケア教員講習会

医療的ケア教員講習会

あらためて知ることや他職種に教える技など、多くの学びがあったようです。

医療的ケア教員講習会

講習を受けることで、講習会講師を務めることができます。
(真ん中で話されている方が講師)


「シンカナース」インタビュー


Ozawattiの徒然なるままに 1.ニュースに取り上げられました 2.さっそく次の候補生との面接

2022年9月

鶴巻温泉病院 看護部長 小澤 美紀
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 1.ニュースに取り上げられました

 コロナ第7波の局面の7月に、神奈川県健康医療局医療危機対策本部から「新型コロナウイルス感染症患者の入院受入実績のない病院での受入をはじめとする対応病床の確保・拡大について」の通知がありました。内容は、(1)「これまでコロナ入院受入実績のない病院における新たな病床確保」、(2)「既に対応病床を有する病院における病床拡大」の依頼です。慢性期機能の当院ではコロナ受入を行っていませんでした(下り入院は除く)。けれども、地域医療に貢献するべく、この通知を受けて病床申請を決定しました。受入病床は地域包括ケア病棟の2床です。患者受入に向けて、ハード面・ソフト面さまざまに準備を整えました。

 そして、患者を受入れたそのタイミングで取材の申し込みがありました。コロナが拡大する中、慢性期でもコロナ患者の受入が始まっている現場の状況をニュースで取り上げてくれます。受入れる患者は「症状が落ち着いている」「軽症」という条件ではありますが、1人でも多くの方の療養支援を行っていきたいと思います。そして、受入が決定し、対応してくれる職員には心からエールを送ります。

受入病床は地域包括ケア病棟の2床

地域包括ケア病棟の一角にコロナ受入病床を2床確保しました。

受入病床は地域包括ケア病棟の2床

個室の外から病室の中の様子を撮影。

受入病床は地域包括ケア病棟の2床

実際の映像(イメージ)。

受入病床は地域包括ケア病棟の2床

実際の映像(イメージ)。地域包括ケア病棟管理者の大科科長より、
「慢性期でも協力して、地域貢献に努めていきたい」とのコメントです。

 2.さっそく次の候補生との面接

 前回のブログで、当院に入職となったインド人特定技能実習生3名を紹介しました。3名とは定期面談を行っていますが、成長のスピードが速いと感心しています。できる行為が着実に増え、難しいと思う漢字もどんどん書けるようになっており(例えば、「導」)、計画した指導スケジュールが前倒しになりそうな勢いです。そんな姿を見て「次も採用したい」という思いが固まっていたところ、早々にその機会が回ってきました。来春入国できる候補性が紹介され、さっそくインドとつないで候補生とリモート面接を行いました。今回は4名と面接することができ、私も少し慣れてきた分、ちょっと突っ込んだ質問もしましたが(笑)、誠実な態度と素敵な笑顔で皆さん対応してくれました。選抜しなければならないことに心が痛みます・・。順調に進むと来春には入職になりますので、春の楽しみが一つ増えました❤。

次の候補生との面接

皆さんの笑顔はとても素敵でした。

次の候補生との面接

日本で介護職を目指す理由や休日の過ごし方、ちょっと突っ込んだところでインドの結婚事情について聞いてみました(笑)


「シンカナース」インタビュー


Ozawattiの徒然なるままに 「スワガタム(ようこそ)、鶴巻温泉病院!」

2022年8月

鶴巻温泉病院 看護部長 小澤 美紀
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 ~インドから新しい仲間がやってきました。

 介護職員が全国的に不足する中、当院も例外ではなく、介護職員の採用に知恵を絞っています。そのような中、昨年度インド人の介護技能実習生についての紹介を受け、実際に受け入れている病院の見学を行い、評価が高いことから受け入れを決定しました。候補生はインドの看護師資格を有しており、人のお世話が好きということと日本で働きたいという強い思いが共通しています。インドにいる候補生20人近くとリモート面接を行い、皆さんの真摯な態度が画面を通して伝わり選考に悩みましたが、最終的に3名を決定しました。

 順調に進んでいれば昨年の8月には入職予定でしたが、次々と襲ってくるコロナ波の影響で2022年になっても入国延期が続いていました。それでも第6波と第7波の隙間の時期に入国がかない、予定より1年遅れのこの7月に3名は来日することができました。(この間に、技能実習から特定技能1)に切り替えになりました。)

 教育担当介護係長を中心に受け入れ病棟の介護係長たちで準備を進め、インドの基礎知識を学ぶ時間を設ける等も行ってきました。3名はすでにチームの一員として、それぞれの場所で学び始めています。コロナの拡大が続く毎日ですが、日本の生活に慣れ、介護を学び、そして目標である介護福祉士資格をぜひ取得してほしいと思います。3名の成長がとても楽しみです!(今後、定期的に3名の様子を紹介します)

 ※1)技能実習と特定技能の違い

 技能実習制度は「国際協力の一環」のため、特定技能制度は「国内の人材不足解消」のために設けられた制度。法的根拠、在留資格、職種・作業、受け入れ方等、異なる。

インドから新しい仲間が

「特定技能受け入れPJ」で指導の方法やふりがな付きの資料の準備、その他いろいろ打ち合わせをしています。

インドから新しい仲間が

入職日が決定し、おもてなしの準備中。

インドから新しい仲間が

それぞれの病棟でもおもてなし。

インドから新しい仲間が

院長からの辞令交付。日本人よりお辞儀が深い・・

インドから新しい仲間が

左から、院長、プリヤさん、プリティさん、イラキヤさん、小澤。
これからどうぞよろしくお願いします。


「シンカナース」インタビュー


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