鶴巻温泉病院 看護部長 小澤 美紀
【看護部長ブログバックナンバー】
1.実習再開!
介護学生、認定看護師教育課程学生の実習からの再開です。実習初日(もしくは実習前)に私からのオリエンテーションの時間があり、数か月ぶりに対面で実施しました。学生さんは初日ということで緊張した面持ちではありますが、そんな表情や反応を直接感じることができ、話にうなずいてくれるだけでもうれしくなります!対面はやっぱりよいなーと感じる時間でした。そして、学生さんを待っていたのは、私以上に現場の指導者、スタッフ、患者さんではないかと思います。純真な学生さんの存在は新鮮であり、さわやかな風が吹くことと思います。
実習に行けずに'ペーパーシュミレーション'で学習を重ねてきた学生さんも少なくありませんが、目の前の患者さんから教わること、実習でしか学べないことがたくさんあります。また、現場の指導者も、学生指導を通して多くのことを考え学ぶ機会になります。看護・介護の楽しさ、深さ、難しさ等に触れ、お互いに成長していくことを願います。
実習初日のオリエンテーションでは、私からは病院の特徴、慢性期の現場、看護部概要、専門性等について伝えています。
時には、「自分の祖父母に人工呼吸器が必要になったとすると、どんな選択をする?」と学生さんに問いかけることもあります。
指導を受けている一場面(どっちが指導者か、学生さんかわからない!?)
神奈川県立保健福祉大学実践教育センター感染管理認定看護師教育課程の学生さんも、約1か月間当院で実習。
走り回る三橋CNICの組織横断的活動にくっついて学んでいます。
介護医療院でも、介護学生さんの実習受け入れが再開となりました。
学生さんにとっては、食事介助も含めて実際の介助にどきどき★
※ご本人には写真公開の同意と許可を事前に得ております
2.ユニフォーム選考
当院では4年ごとにユニフォームが更新されます。来年4月に更新を迎えるので、今年の夏からいくつかのカタログを取り寄せ選考を始めました。選考にあたって、過去には業務委員会、科長会、係長会などが担当してきました。けれども、全員一致で納得するはずはなく、決定に時間を要してしまうため、今回は私と副部長で決めることにしました。「これは太って見える」「こっちは老けて見える」「下着のラインが映る」「かっこいいけどさすがに高い」等々、あーだこーだ言いながら、色、形、着心地、費用等をトータルに考え決定しました。新しいユニフォームも決まり、現在は、個人ごとのサイズ合わせの段階に移っています。春には新しいユニフォームになりますので、ご期待くださいね。
パンフレットを眺めているだけで楽しさが募ります??
せっかくの機会なので、見本のユニフォームをあれこれ着比べてみました。
鶴巻温泉病院 看護部長 小澤 美紀
1.100歳のお祝い
足湯があるウッドデッキは、本館と南館の連絡通路になっています。そこを通りかかった時に、素敵なシーンに遭遇しました。金の帽子と赤いドレスをまとい、そばにはケーキが。そしてウッドデッキの向こう側にはご家族の笑顔・・。
介護医療院に入所しているAさんが100歳の誕生日を迎え、ご家族がお祝い服と記念品を持ってお祝いに来てくださいました。コロナ禍の体制で直接そばで会うことはかないませんでしたが、ガラス越しでお祝いすることができました。あたたかい日差しとご家族の愛情に包まれたAさんの姿は、私にも幸せな気持ちを届けてくださいました。対応していたスタッフは「部長に見つかった!」なんてしきりに汗かいていましたが(コロナ禍で怒られると思ったらしい(-.-))、こんな素敵な時間を作ってくれるみんなのことを誇らしく思います。
ちなみに、院内にはAさんを除いて100歳代の方がほかに2名いらっしゃいます。これからもお元気で長生きしてくださることを願います。
100歳のお祝いを「百寿(ももじゅ・ひゃくじゅじゅ)」、あるいは100年が一世紀ということとから「紀寿(きじゅ)」と呼びます。ケーキは職員がタオルで作った「タオルケーキ」。すごいっ!
ガラス越しでのお祝いでしたが、ご家族の笑顔と涙に胸が熱くなりました。
※患者様(ご家族様)には写真公開の同意と許可を事前に得ております。
2.福祉用具講習会
院内には多くの福祉用具があります。福祉用具は、利用する人(患者さん・入所者さん)の自立の可能性を高める、介助する側(職員)の負担を軽減する、より安全な環境を作る等のメリットがあります。病棟においては、'これがないと絶対に困る'というものもあれば、'使いこなせていないかも・・'というものも実際あります。患者さん・入所者さんの安全を保ち、かつ移乗時の職員の負担を軽減する、さらに費用対効果を再考するという目的で、あらためて福祉用具を見直すことにしました。
デモンストレーションの対象は、介助量の多い療養病棟の係長に限定し、いくつかの福祉用具を体験しました。市場には多くの種類の福祉用具があり、一見便利そうに見えてもなかなかなじまないものもあります。安全・安楽・使いやすいをキーワードに選定していく予定です。
・ターンテーブル: ベッド・車いす、便座・車いす間等の移乗時に、足部の回転を補助する回転板。「これ使ってみたい!」と人気。
・フレックスボード:アコーディオンのような形状が移乗時の姿勢にぴったりフィットし、持ち上げることなく角度のある車いすへの移乗ができました。
3.院内で見つけた小さい秋!
秋のお彼岸も過ぎ、病棟や院内も秋の気配が漂っています。病院のコスモス祭は今年も中止になってしまいましたが、その代わりに「院内で見つけた小さい秋」をお届けしますね。
看護部では少しずつ研修再開に向けて準備を始めています。秋を感じながら、その日を待っています。
緩和ケア病棟の秋
療養病棟の秋
大浴場の秋。入り口に飾ってあるのはイチョウです。
鶴巻温泉病院 看護部長 小澤 美紀
介護福祉士大活躍! その① ワクチン集団接種ボランティアに参加
秦野市では、新型コロナワクチン集団接種が6月から始まっています。市内における集団接種会場は1か所しかないため、多くの市民の方が集まってきます。医師、看護師はすでに手配されていましたが、外回りをお手伝いする人員はボランティア頼みでした。
いつくかの'つて'を伝って、神奈川県介護福祉士会湘南支部活動の一環として、当院にそのお話しが回ってきました。真っ先に参加してくれたのは小玉介護科長!その後、係長、副主任、一般スタッフが次々と手上げをしてくれて、1人で何回も協力いただいている人もいます。自分の時間を使って地域のお手伝いをするみんなのことを、とてもとても誇らしく思います。
複数回参加してくれている教育担当の富樫介護係長からのコメントを紹介しますね。
----介護福祉士として地域で生活されている高齢者の方々に、少しでもお役にたてることがあるならと思い参加しました。実際、車から車イスへの乗り降り、移動介助や歩行の付き添い、難聴や視覚障がい者へのサポート、安心・安全にワクチン接種が受けられるよう声かけや配慮など、介護福祉士が手伝えることはたくさんありました。
うれしかったことは、「親切にどうもね」「ありがとう。助かったよ」といった言葉をいただいたことです。これからもいろいろなところで活躍できる介護福祉士でありたいと思います。----
介護を必要とする方のために、これからも温かい力が発揮されることを期待いたします。
左から3人が当院の介護福祉士。
(教育担当の富樫介護係長は一番左)
安心できる乗り心地であるように介助します。
ちょうどフジテレビの取材が来ていて、篠原介護係長が全国版で放映されました。
介護福祉士大活躍! その② 介護情報マガジンに登場!(の予定)
介護施設の取り組みや特徴を紹介している介護情報マガジン「care PERSON(ケア パーソン)」の取材を受けました。
対象は介護医療院になるため、所属する2人の介護福祉士に協力をお願いしました。施設の取材が多い記者の方にとっては、当院で実施している介護職のラダー教育や研修が珍しかったようで、たくさんの質問がありました。(介護職の教育は本当に充実していて、この教育に魅力を感じて入職してくれる介護職も多くいます。その研修については、神奈川県に再度緊急事態宣言が発令された7月以降は見合わせ中です。)
撮影はスムーズに進み、真摯に対応する姿や介護への思い、まぶしい笑顔、「何かポーズを!」という要求にもさっと対応できる様子に'素敵~'と思わずつぶやいていました(笑)冊子の完成が楽しみです。
介護の未来を担う人たちに、介護の仕事の素晴らしさややりがい等を伝え、未来に希望を与えたいという意図の情報誌です。
撮影はさくさく進みました。。
「はい、ポーズ!」のお願いに、こんな感じでかわいく応えてくれました。