鶴巻温泉病院 看護部長 小澤 美紀
【看護部長ブログバックナンバー】
2024年が始まった元日に能登半島地震が発生し、石川県出身の私にとっては心が痛む出来事でした。犠牲となられた方々におくやみを申し上げるとともに、被災されたすべての方々に心よりお見舞い申し上げます。
今の自分にできることがあるか考えたとき、個人では寄付金や被災地の商品を買って復興を応援すること。看護部長として、介護福祉士がたくさんいる当院だからこそ、介護職派遣に協力することだと思い、声をあげてくれた介護職員を厚労省の要請に沿って登録しました。「人を支援するのは人」ということをあらためて心に刻んでいます。
さて、仕事始めに訪れる比々多神社への参拝。今年は自身の体調不良のため、病院でお留守番。辰年は「活力旺盛で大きく成長する。形が整う年」ということで、実は院長、事務長、リハ部長が辰年生まれの年男!当院の成長が3倍になるかも!と大いに期待したいと思います。それでは、病院の繁栄と職員、皆様の健康を願い、この一年もよろしくお願いいたします。
看護学生向けの合同就職説明会が始まりました。当院が参加する説明会は7月までに8回を予定しています。今回から「実績重視」で、就職につながっている地域に絞っての参加です。
その第1弾は横浜会場。柏木副看護部長に担当してもらい、当院の看護部の実際を知ってもらいました。ブースに訪問してくれた中には、当院で実習し、その実習の思い出が深くさらに知りたいという学生さんもおり、うれしいことだなと思います。
第2弾は仙台会場。朝から冷たい雨が続くお天気でしたが、会場は熱気に包まれていました。当院のブースには、慢性期を考えている、将来は訪問看護に進みたい等の思いを持つ学生さんが来てくれました。ありがたいことに切れ間がなかったので、後半は声がガラガラ、あっという間に終了時間となりました。ガラガラしたのどを仙台駅の「ずんだシェイク」で潤し(♡)、仙台をあとにしました。訪問してくれた学生さんから連絡があることを期待したいところです。
鶴巻温泉病院 看護部長 小澤 美紀
【看護部長ブログバックナンバー】
11月は年間において院内研修が一番多い月で、数えてみると13個の研修が実施されていました。
ラダーⅠ・ハーフは「5つの心 実践発表会」。看護部理念の「5つの心―聴く・思いやる・寄り添う・観る・考える」を表現しています。その5つの心を土台に情報をまとめ、患者さん'個'にとっての最善のケアを考え、実践、そして振り返るという事例発表会です。介助量の多い患者さんの退院支援や進行性疾患の患者さんへの関り等々、1人1人の大切な事例が発表されました。
ラダーⅢ・Ⅳのケーススタディでは、複雑な状況をもつ患者さんに対して、多職種、地域連携で関わった事例が発表されました。
さまざまな発表を聞き、ラダーレベルが上がると視野が広がり、経験を積み重ていく様子を感じました。
仕事をしながら事例をまとめていくことは大きな労力を要しますが、必ず自分の糧となり次の看護・介護につながります。その力を信じて、これからも取り組んでいってほしいと思います。
11月に実施された研修
ラダーレベル |
内容 |
新人 |
医療安全(骨折/倫理)、BLS・AED、エンゼルケア |
フレッシャー |
褥瘡・スキントラブル/倫理基礎知識 |
ラダーⅠ |
ACLS(2次救命処置) |
ラダーⅠ・ハーフ |
5つの心実践発表会 |
ラダーⅡ |
論理的思考・事故要因分析のプロセス発表会、研究(ファーストステップ・セカンドステップ) |
ラダーⅢ・Ⅳ |
(合同)ケーススタディ発表会 |
メディカルアシスタント |
介護計画の評価 |
12月のイベントといえば「あかりの夜」。これまでは'その時間'だけで終わっていましたが、その時間に見に来ることができない患者さんにも楽しんでもらいたいという思いから、今年は運営方法を変えることにしました。
「点灯式」のあとは10日間ですが、イルミネーションを楽しむことができます。雪だるまや小さめのサンタ(笑)がお待ちしておりますので、多くの患者さんが見に来てくださるといいなと思います。
鶴巻温泉病院 看護部長 小澤 美紀
【看護部長ブログバックナンバー】
マネジメントラダーとは、管理者が管理を実践していくために必要とされる能力を明文化したものです。当院では2021年度から、構成を6領域(目標管理、人間関係能力、看護と介護の質評価、倫理、人材育成・自己啓発組織連携)、レベルを4段階としてマネジメントラダーの運用を開始しました。年度末に管理実践報告書や評価表等を提出し、審査会でラダーレベルを決定します。
今年度の研修テーマは、6領域の中で自己評価が低い、あるいは苦手と感じている人が多かった「組織連携」と「目標管理」の2つとし、どちらかに参加してもらいます。今回の研修は「組織連携」。'スペシャルゲスト'として鈴木院長、木村リハ部長を迎え、社会と病院を取り巻く状況、秦野市(地域)の状況、今後当院が目指すこと、リーダーの在り方等々、そして私からは組織のこと、多職種連携で必要なワザ等をお伝えしました。ワークでは、副主任、係長、科長が会するグループで、「三喜会の理念達成のためにどのようにリーダーシップを発揮していくか」を話し合いました。
「自分たちに求められていることは何か?」とマネジメントラダーを意識した本質に迫る意見交換もあり、今日の研修が管理能力を高めていく一助になればと思います。'ぎゅうぎゅう'に詰め込みましたので(笑)、皆さんゆっくりお休みくださいね。
今年は秋になっても'夏日'が目立ち、市中では半そでの人も。かと思えば、インフルエンザやコロナは増加傾向。人が自然環境と上手につきあっていく方法を試されているように感じます。こんな状況で気づかずに冬を迎えそうなので、秋の日常を回想しました。