鶴巻温泉病院 看護部長 小澤 美紀
【看護部長ブログバックナンバー】
当院では5月から11月までに使える「夏休」が4日あります。まとめてとってもよし、ばらばらにとってもよし、そこに年休をくっつけて「リフレッシュ休暇」にする職員も多くいます。ここ2-3年はコロナの影響で帰省や旅行は控えていましたが、コロナが5類になって初めての夏、今年は「みんな動いている」という印象です。そして、その恩恵を受けて(?)、いくつかのお土産を頂きました。
今回「豆知識」になったことは、「南部せんべい」にまつわることです。青森に帰省したお土産でしたが、パッケージには「岩手名物」と書かれている・・岩手市を中心とした「旧南部領」発祥のせんべいといことです。そして、両県のいずれかに、一戸(いちのへ)から九戸(くのへ)までがあると教わりました(「戸」は「〇〇地区」や「〇〇地方」という意味)。お土産を通じて知識を得られるなんて、「おいしい+賢くなる」の一石二鳥!みんなのそれぞれの思い出を想像しながら、おいしくありがたくいただきました。
鹿児島に帰省した加藤科長のお土産は
「かすたどん」。
青森に帰省した大友科長のお土産は
「オランダせんべい」。山形銘菓だけどね(笑)
青森に帰省した下田科長のお土産は
「南部せんべい」。
一戸(いちのへ)から九戸(くのへ)地方の豆知識も一緒にいただきました!
金沢の「烏骨鶏カステラ」、山梨の「桔梗屋信玄揚げ饅頭」等々。
看護部では「尊厳ある排泄ケアを推進する」ことを目的に、10年以上前に「看護部排泄ケア検討委員会」が立ち上がりました。それが院内の委員会に発展し、一昨年からは「排泄ケア委員会」を上部組織とする「排尿支援委員会」と「排便支援委員会」が活動を始めました。排尿支援員会では各種チェック表やマニュアルの作成、勉強会等を行い、排尿自立に向けたシステムを整えます。そして、個別の問題や困難事例に対しては、排尿ケアチームが介入します。
排尿ケアチームは、医師、研修を受けた看護師、看護師、理学療法士から構成され、尿道カテーテル留置に関連する尿路感染・合併症の予防と、抜けるカテーテルは早期に抜去しその人らしい排尿自立の方向に導いていくことを目的に活動しています。週に1回、組織横断的に院内をラウンドし、今年度は4月~8月末までに130件以上のラウンド実績があります。患者さんのADL向上、苦痛の除去、尿路感染の減少等々、多くの成果がみられており、これからもさらなる活躍が期待されます。
ラウンドでは、現場に行ってまずはチームで打ち合わせ。
そのあとに病棟看護師から状況の報告を受け、方向性をディスカッション。
そして実際に泌尿器科医師が診察し、アセスメント。
患者さんにとって最良と考える方法を選択します。
鶴巻温泉病院 看護部長 小澤 美紀
【看護部長ブログバックナンバー】
7月に副主任研修が開催されました。看護部では現在、看護師11名、介護福祉士8名の副主任が活躍しています。副主任が一堂に集まる場は普段はないために、副主任研修は同じ立場で話せる貴重な機会です。
今回の研修目標は、「副主任としての役割を理解し、患者の思いを引き出すことができる職員の育成に役立てる」としました。業務効率化が進む中で患者さんの個別性を置き去りにしていないか、ケア度が高くなっても安全安心が担保されているか等、看護師・介護福祉士の原点に立ち返って考えてほしいという願いがありました。
前半は各グループで場面を設定し、「寄り添わない職員・寄り添う職員」をロールプレイで表現、後半は「その人らしさを支える」を目標にマンダラチャートに取り組みました。ロールプレイでは患者役があまりにもリアルで、すっかり引き込まれました(笑)。振り返りでは、'患者の思いにあらためて近づき、自分たちの行動や言動を考えることができた'という言葉もあり、忙しさの中でも大切にしていくことを立ち止まって考える時間になったと思います。 皆さん、これからもご活躍くださいね。
ロールプレイ場面(1)
(左)寄り添わない介護福祉士、(右)寄り添う介護福祉士。目線があっています。
ロールプレイ場面(2)
(左)寄り添わない看護師、(右)寄り添う看護師。言葉かけ、物腰がやわらかいです。
ロールプレイ場面(3)
車いすに座った患者役があまりにも上手で、本日の主演男優賞!(笑)
大谷翔平選手が使っていたことで注目されている目標達成シート(マンダラチャート)に真剣に取り組み中。
7月に「高校生の1日看護体験」を実施しました。看護に関心のある高校生を対象に、実際の看護の場を体験して健康や看護に対する関心を高めてもらうとともに、将来看護職を目指すきっかけにしてもらいたいというイベントです。今年度はそれぞれ違う学校から4名の学生さんが参加してくれました。回復期リハ病棟と障がい者・難病リハ病棟に分かれて、バイタルサイン測定や移送、薬剤準備の体験ほか、実際に患者さんともコミュニケーションを図ってもらいました。
朝はとても緊張していた様子でしたが、ユニフォームに着替えたら「本物の看護師になった気持ち」に変わり、さまざまに見て、感じてくれたようです。最後は'まきちゃん'との記念撮影もあり、笑顔で1日を終えていただくことができました。ぜひ、看護師を目指していってくださいネ。
「懸濁薬剤の準備」を体験中。
鈴木院長からも一言。緊張・・。
車いす体験。患者役になるとスピードや凹凸感が理解でき、移送も注意点がたくさんあることを感じることができました。
最後は'まきちゃん'と記念撮影。みんなの笑顔がキラキラしてます!
鶴巻温泉病院 看護部長 小澤 美紀
【看護部長ブログバックナンバー】
病院機能評価とは、第三者の立場から病院を客観的に評価するしくみです。4つのカテゴリーの項目に基づいて評価を受けます(患者中心の医療の推進、良質な医療の実践1と2、理念達成に向けた組織運営)。
今回は当院にとって5回目の受審。5年ごとの更新ですが、内容は毎回少しずつ変化しています。当初は「マニュアルが整備されているか」が中心でしたが、現在は「(マニュアルは整備されていて当然。)マニュアルに書かれていることがきっちり実践されているか」が問われます。実際、「いつ、誰が、何を根拠に、どのように、実際の事例は?」といったことをインタビューされました。できていることは評価いただき、不足部分は指摘いただき、今はまだ魂が抜けたようになっていますが(笑)、不足を埋めて、これからも患者さん・ご家族に満足していただけるケアを目指していきたいと思います。
受審に向けて舵取りをしてきてくれたTQM課、森看護副部長はじめ、特に一致団結力を発揮してくれた看護部の皆さんの労を大いにねぎらいたいです。大変お疲れ様でした!
チームで臨んだ2日間が終わりました。みんなで頑張りましたー。
最後は看護部で労をねぎらい合いました。リーダーの森副部長、受審病棟の科長さん、一緒に取り組んできた科長さん、大変お疲れ様でした。
毎年6月に病院賞の表彰があります。病院賞は、昨年1年間で鶴巻温泉病院の質の向上、知名度向上、運営等に功績のあった個人もしくは団体に贈られる賞です。今回の金賞は、インドから就職した3名-プリティさん、イラキヤさん、プリヤさんです。特定行為研修終了看護師チームも銅賞に入賞。安全文化功労賞では介護福祉士の受賞もありました。入賞こそしなかったものの多くの候補者(チーム)が推薦されており、日々の実践が頼もしい!としみじみ感じる病院賞でした。みなさん、おめでとうございました!
見事金賞を受賞したプリヤさん(左)、プリティさん(真ん中)、イラキヤさん(右)。
3人は昨年8月に入職し、いまでは当直もしっかり勤めています。介護福祉士資格取得に向かって頑張っています。
金・銀・銅賞、CS賞、学術功労賞、安全文化功労賞受賞の皆さん(勤務の都合上、全員ではありません)。
金賞の賞金を使ってインドのお菓子を看護部に差し入れてくれました。ココナッツ味で、口に入れるとふわっと溶けます。気持ちがとってもうれしいですね。さっそく満面の笑みでいただく人事の八木さん。ごちそうさまでした!