1.「エキスパートナース」に紹介されました!
照林社が発行している看護雑誌「エキスパートナース」2020年7月号に、当院の取り組みが紹介されました。ページは「シリーズ・"食"をささえる」です。そもそもは、当院で活用している栄養補助食品を扱うM社さんからの依頼で、神経難病の患者さんの栄養管理を実例に挙げながら、 '低栄養'への効果的なアプローチを考えるというものです。
インタビューは、障がい者・難病リハビリ病棟の高橋看護係長と田中看護副主任、栄養科の柴管理栄養士の3名です。インタビュー場面に少しだけ立ち会わせてもらいましたが、栄養管理に対するそれぞれの思いが熱く語られ、ふっと「看護覚え書き」(ナイチンゲール)の一説を思い出しました。
『最も肝心な問題は、患者の胃は何を吸収できるかということ、つまり患者の胃は何から栄養を摂取できるかということであり、しかもこれを判定するのは患者の胃だけである、ということである。』『看護師の任務の中でも他に比較できないほど重要な任務は、患者の呼吸する空気に注意を払うことに次いで、患者の食物の影響を注意深く観察して、それを医師に報告することなのである。』
当院には12人の管理栄養士が在籍しており、病棟でのカンファレンスやNSTチーム活動、症例検討会等に積極的に介入しています。そんな頼もしい管理栄養士の方々から学びを得ながら、患者さん一人ひとりの病態や症状にあわせて栄養管理を考えることができる力をつけた看護師・介護福祉士に育っていってほしいですね。
2.web面会の様子
COVID-19の感染対策の一環として、原則面会禁止体制が続いています。何とか患者さんとご家族が会える方法はないかと検討し、6月4日からweb面会を開始しました。方法は2パターンです。一つ目は院内のiPad使用する方法、二つ目は面会専用PCを使用する方法です。iPadの場合は持ち運び可能なため場所を選ばないというメリット、専用PCの場合はご家族に病院まで来ていただくのですが、画面はiPadよりも大きく見やすいというメリットがあります。
web面会では、患者さんとご家族が顔を見て声を聞くことで、患者さんにとっては励みになり、ご家族にとっては安心を得る高い効果があります。それまで表情が優れなかった患者さんがご家族の声を聞き、自宅のペットや庭に咲いたお花を見て笑顔になる姿は深く心に刺さります。
web面会は完全予約制で病棟・療養棟別に枠が限定された状況ですが、一人でも多くの患者さん・ご家族に活用していただきたいと思います。
1.さぶちゃんからの贈り物
介護医療院に入所されているAさんは、北島三郎さん(以下、さぶちゃん)の大ファンで、居室の床頭台や壁にはさぶちゃんの写真が飾られています。体調が良い日は応援うちわを手に、ロビーの大型テレビでさぶちゃんのDVDを鑑賞をすることが楽しみの一つです。
そんなAさんがさぶちゃんにファンレターを送ったところ、さぶちゃんの事務所からお礼のお手紙とDVDが贈られてきました。Aさんはもちろん、スタッフも感激!この報告を受けた時に、ファンを大切にするさぶちゃん・事務所の姿勢に、相手を思う心や優しさを学ばせていただきました。
お手紙は皆で共有し、DVDも他の入所者さんと一緒に鑑賞して下さっています。次は本物のさぶちゃんに会いたいなと、皆で夢見ています!!
2.研修再開!
神奈川県に発令された新型コロナウイルス非常事態宣言を受けて、看護部の研修はすべて中止しました。ラダー研修については今年度から体制と内容を変更し、主催者・受講者に加えて私も楽しみにしていましたが、感染拡大防止のためには当然の判断なので、ここは頭を切り替えて、この間はe-ラーニングによる自己学習・自己研鑽を呼びかけました。
かくいう私も久しぶりにe-ランを視聴し(大きな声では言えませんが・・)、その内容の充実ぶりにワクワク!そして、普段は視聴しない私みたいな職員がほかにいるのか(!?)、例年の同時期に比較するとe-ラン視聴率がぐっと上がっているといううれしい報告もありました。
さて、非常事態宣言の解除、県をまたいだ移動制限の自粛解除を受けて、看護部の研修再開を決定しました。7月からのクリニカルラダー研修開始に先駆けて、今月は新しく役職に就いた「新副主任研修」と「新係長研修」を行いました。どちらの研修も、目標は「新しい職位を理解し、その職位としての自己課題を見出すことができる」です。立場が変わり、責任の重さや不安、やりがい等それぞれに感じているようですが、新しい役割に向かう姿は輝き、頼もしさが伝わってきました。みんなの成長がを楽しみです!
口から食べた(インプット)結果、安全・質の高いケアやスタッフ満足等が生み出される(アウトプット)イメージを表現
2020年度が始まり、はや2か月が経過しました。神奈川県の非常事態宣言が5月25日に解除されましたが、まだまだ緊張感は続き、感染対策の継続が必須です。先日、職員の友人のお父様から「手作りフェイスシールド」が寄贈されました。心がこもったフェイスシールドにただただ感謝!本当にありがたく思います。
さて、4月にあらたな人事配置を行いましたが、皆さんそれぞれすっかりなじんでおり、ずっとその部署にいたようです。そんな中から今回は、外来、地域連携室、教育担当者の様子を紹介しますね。
1.新しい顔 外来
大友係長と緩和ケア認定看護師でもある工藤副主任が配属になりました。配属直後から新型コロナウイルス感染症を疑う外来患者さんの対応に追われながらも、水際でしっかり押さえてもらい、頼もしい限りです。
二人からは、「少しずつ慣れて役割がみえてきた。入院患者さんとは違い、自分たちが見ているのはその方の24時間ではなく生活の中のほんの数分。その中で信頼関係を築いていくことの大切さとむずかしさを感じている」「病棟にいるときも'チーム医療'で取り組んできたが、外来ならではのチーム連携の大切さがある」と、深い言葉を聞くことができました。
2.新しい顔 地域連携室
室長が交代となり、あらたに吉田室長、退院支援専従として原岡科長が配属になりました。入退院の窓口として、ここでもコロナの影響を大いに受けていますが、「今だからこそ、あらたに考える」という姿勢で活動しています。
原岡科長からのコメントをいただきました。「入院患者さまのカンファレンスには、ワクワクしながら参加しています。患者さまのその人らしい生活をチームで支援していけるように、努力していきたいと思います。」
3.新しい顔 教育担当
加藤科長、岡部看護係長、富樫介護係長、栗田主任の新体制でスタートしています。加藤科長のメッセージを紹介します。
現在、4名で看護部教育研修や実習に関することを行っています。私を含む3名は初めての教育専従です。新型コロナウイルスの影響により、4月の新人研修は日々研修内容を変更し、悪戦苦闘しながら行いました。緊急事態宣言以降はすべての集合教育研修を中止としましたが、現在は研修再開に向け準備を行っています。
新入職員は同期の絆を構築する間もなくそれぞれ病棟で働いています。距離は離れていても心は近くに感じてほしいと「一緒に頑張ろう」というテーマでメッセージカードを作成し、冊子にして配布しました。また教育専従が新入職員に対して少しでも支えになれるように毎日、病棟ラウンドを行っています。
看護部の教育理念は「専門職としての自覚を主体的に持ち、豊かな人間性と実践能力を兼ね備えた人材を育成する。」です。このマークは、前任の教育専従者が作成した理念をテーマにしたマークとなります。小鳥が成長し羽ばたいていけるように看護部職員の支援をしていきたいと思います。