2020年度が始まり、はや2か月が経過しました。神奈川県の非常事態宣言が5月25日に解除されましたが、まだまだ緊張感は続き、感染対策の継続が必須です。先日、職員の友人のお父様から「手作りフェイスシールド」が寄贈されました。心がこもったフェイスシールドにただただ感謝!本当にありがたく思います。
さて、4月にあらたな人事配置を行いましたが、皆さんそれぞれすっかりなじんでおり、ずっとその部署にいたようです。そんな中から今回は、外来、地域連携室、教育担当者の様子を紹介しますね。
1.新しい顔 外来
大友係長と緩和ケア認定看護師でもある工藤副主任が配属になりました。配属直後から新型コロナウイルス感染症を疑う外来患者さんの対応に追われながらも、水際でしっかり押さえてもらい、頼もしい限りです。
二人からは、「少しずつ慣れて役割がみえてきた。入院患者さんとは違い、自分たちが見ているのはその方の24時間ではなく生活の中のほんの数分。その中で信頼関係を築いていくことの大切さとむずかしさを感じている」「病棟にいるときも'チーム医療'で取り組んできたが、外来ならではのチーム連携の大切さがある」と、深い言葉を聞くことができました。
2.新しい顔 地域連携室
室長が交代となり、あらたに吉田室長、退院支援専従として原岡科長が配属になりました。入退院の窓口として、ここでもコロナの影響を大いに受けていますが、「今だからこそ、あらたに考える」という姿勢で活動しています。
原岡科長からのコメントをいただきました。「入院患者さまのカンファレンスには、ワクワクしながら参加しています。患者さまのその人らしい生活をチームで支援していけるように、努力していきたいと思います。」
3.新しい顔 教育担当
加藤科長、岡部看護係長、富樫介護係長、栗田主任の新体制でスタートしています。加藤科長のメッセージを紹介します。
現在、4名で看護部教育研修や実習に関することを行っています。私を含む3名は初めての教育専従です。新型コロナウイルスの影響により、4月の新人研修は日々研修内容を変更し、悪戦苦闘しながら行いました。緊急事態宣言以降はすべての集合教育研修を中止としましたが、現在は研修再開に向け準備を行っています。
新入職員は同期の絆を構築する間もなくそれぞれ病棟で働いています。距離は離れていても心は近くに感じてほしいと「一緒に頑張ろう」というテーマでメッセージカードを作成し、冊子にして配布しました。また教育専従が新入職員に対して少しでも支えになれるように毎日、病棟ラウンドを行っています。
看護部の教育理念は「専門職としての自覚を主体的に持ち、豊かな人間性と実践能力を兼ね備えた人材を育成する。」です。このマークは、前任の教育専従者が作成した理念をテーマにしたマークとなります。小鳥が成長し羽ばたいていけるように看護部職員の支援をしていきたいと思います。
1. 緊張感の中で新年度スタート
新型コロナウイルス感染症拡大が終わりの見えない中、院内でも多くのイベントや研修等が縮小または中止となる緊張の中で新年度がスタートしています。セコム提携病院神奈川ブロック合同入職式が毎年横浜で執り行われていましたが、今年度は各病院での単独挙行。当院では入職者の距離をとるために、さらに職種を分けて2回挙行としました。看護部では、看護師19名、介護福祉士10名、ディカルアシスタント2名の新人さんを迎えました。
入職後集中して実施する新人さんたちの集合研修は早々に中止とし、絆が深まる宿泊研修も泣く泣く中止(+.+)。それでも集合研修がなくなって病棟に行く時期が早まった分、現場で実践的に学んでいる姿や、先輩のあとをしっかりちょこちょこついて教わっている姿を見ると、それなりに一人前に見える(!)とホンワカします。患者さんのことをたくさん知って、真の一人前になっていってくださいね。
そして、新人研修だけではなく、クリニカルラダー研修も6月末まですべて中止を決めています。(4月下旬現在)今年度から内容、システムをリニューアルしたので残念ではありますが、とにかく今は「三密 密閉・密接・密集」(厚労省3月28日発表)を作らないこと、取り除けるリスクは取り除くよう注力していきます。安心して研修が実施できる日が早く来ることを祈ります。
2.患者さんへの手作りマスク
市販のマスクが手に入りにくい今、患者さんに「マスクを準備してきてください」というお願いはむずかしく、かといって病院からお渡しするほど豊富なわけではなく、リハ等で院内を行き来する患者さんに着用していただくマスクをどうするか?・・行き着いた結論は、「こうなったら作るしかない!」ということで、患者さんへのマスク作りが始まりました。
全部署に布、ストッキング等の寄付を募り、隙間時間でマスク作りに参加できる人も募り、ミシンやアイロン、アイロン台も持ち寄っていただくことができました。はじめは要領を得なかった作業でしたが、あっという間にこつをつかんで、もはや職人となってました(笑)。
実際に着用していただいた患者さんからは、「ありがたい」といううれしい感想や、「ちょっと小さい」「通気性が今ひとつ」というご意見もいただき、今後に活かしていきます。手作りマスクには、患者さんを護りたいという職員の思いが込もっています。すべての患者さんを護っていくために、まだまだ作ります!
1. 新型コロナウイルスへの対応
新型コロナウイルスによる感染症が拡大を続け、緊張感の中で毎日を過ごしています。病院では面会制限、イベント中止、外来開始前のミーティング、職員は出勤時に検温、手指衛生、マスク着用、会議の縮小、換気等々、患者さんを守るために感染が持ち込まれない・自分が感染しない・感染を持ち込まないように、皆で今できることに取り組んでいます。
たった一人が感染対策を怠ったり、'このくらいなら'という油断が感染を拡げてしまうこと、防護具を外すときが失敗しやすいこと(私自身、過去にこれでノロに感染・・)、不特定多数が触る箇所や共有するのものはリスクが高いこと等を、感染管理認定看護師として活動していたときに痛感しています。
目に見えないウイルスに対する不安は大きいと思いますが、正しい知識と正しい行動で対峙していくしか予防法がないと考えます。患者さん・自分自身・周囲の仲間や大切は人を守るために、一人ひとりがやるべき対策にこれからも努めて参ります。
2.別れ
3月は別れの時期です。看護部でもいくつかの別れがあり、当院に長く勤めてくれた外来のA看護師とT看護師、認知症看護認定看護師の榎本係長、臨床心理士のOさん、・・あたたかい仲間が次の道に進んでいきました。
安心感、信頼感があり、いつもそこにいてくれて当たり前の存在の皆さんだったので、退職の申し出があった時には寂しさが溢れてしまいました。それでも次の道を明確に目指す姿は輝いていて、頑張ってほしいと素直に思いました。残る私たちは、仲間が築いてきたものを引き継ぎながら進化させていくことがエールに変わると思います。あらたに進んでいく皆さんと看護部皆の未来に大いに期待します!!