1.新しい顔 その4
5月のブログで紹介した「外来・地域連携室・教育担当」に続いて、今回は「介護人事担当係長」を紹介します。
当院には現在120名強の介護職が在籍していますが、人材確保は欠かすことができません。昨年度までは私も地方の学校回りを行い(今年度はコロナの影響ですべて中止)、目の当たりにしたことは、学生数の減少とそれに伴い閉校が決まった学校が増えているということでした。超高齢社会の現在、介護職の需要は高まる一方で、成り手がいないという問題は深刻です。そこで、当院での介護職確保を強化するために、「介護人事担当」のポジションを今年度立ち上げました。
売りは、「担当者が介護福祉士であること」です。その役を担ってくれている鈴木 大輔介護係長は、介護教員資格も有しており、現場のこと、学校のことがわかるという強みがあります。最近では介護福祉士養成校の非常勤講師も務め、講義を聞いた学生が、「鈴木先生のような介護福祉士になりたい」と夢を描いて入職してくれたケースもありました。
鈴木係長からは、「鶴巻温泉病院の介護の魅力を存分に伝えながら、貴重な介護人材の採用につなげられるよう頑張ります!」と頼もしい言葉をもらっています。あらたな役割を創造してくれることを見守っていきます。
2.研修が開催できることに感謝!
毎年8月に恒例になっている外部講師による「問題解決のためのプレゼンテーション研修」を、今年度も開催することができました。病院や施設でのクラスターのニュースを聞くたびに、同じ医療従事者として心が痛み、当たり前にやっていたことができなくなっている今、研修が開催できることは本当に感謝すべきことなんだと感じています。
ラダーⅡ-1レベルの「問題解決技法・プレゼン力」研修。講師は東京工芸大学の大島武先生。とてもわかりやすい!
4つのテーマを各グループに振り分け、時間内に仕上げます。今年のテーマは「志村けんについて」、「日本の世界遺産について」などでした。
4ラダー選択コースの「段取り力」研修。「チームをまとめ仕事をやり遂げるために段取り力が必要、うんぬんかんぬん・・・」
1.「エキスパートナース」に紹介されました!
照林社が発行している看護雑誌「エキスパートナース」2020年7月号に、当院の取り組みが紹介されました。ページは「シリーズ・"食"をささえる」です。そもそもは、当院で活用している栄養補助食品を扱うM社さんからの依頼で、神経難病の患者さんの栄養管理を実例に挙げながら、 '低栄養'への効果的なアプローチを考えるというものです。
インタビューは、障がい者・難病リハビリ病棟の高橋看護係長と田中看護副主任、栄養科の柴管理栄養士の3名です。インタビュー場面に少しだけ立ち会わせてもらいましたが、栄養管理に対するそれぞれの思いが熱く語られ、ふっと「看護覚え書き」(ナイチンゲール)の一説を思い出しました。
『最も肝心な問題は、患者の胃は何を吸収できるかということ、つまり患者の胃は何から栄養を摂取できるかということであり、しかもこれを判定するのは患者の胃だけである、ということである。』『看護師の任務の中でも他に比較できないほど重要な任務は、患者の呼吸する空気に注意を払うことに次いで、患者の食物の影響を注意深く観察して、それを医師に報告することなのである。』
当院には12人の管理栄養士が在籍しており、病棟でのカンファレンスやNSTチーム活動、症例検討会等に積極的に介入しています。そんな頼もしい管理栄養士の方々から学びを得ながら、患者さん一人ひとりの病態や症状にあわせて栄養管理を考えることができる力をつけた看護師・介護福祉士に育っていってほしいですね。
2.web面会の様子
COVID-19の感染対策の一環として、原則面会禁止体制が続いています。何とか患者さんとご家族が会える方法はないかと検討し、6月4日からweb面会を開始しました。方法は2パターンです。一つ目は院内のiPad使用する方法、二つ目は面会専用PCを使用する方法です。iPadの場合は持ち運び可能なため場所を選ばないというメリット、専用PCの場合はご家族に病院まで来ていただくのですが、画面はiPadよりも大きく見やすいというメリットがあります。
web面会では、患者さんとご家族が顔を見て声を聞くことで、患者さんにとっては励みになり、ご家族にとっては安心を得る高い効果があります。それまで表情が優れなかった患者さんがご家族の声を聞き、自宅のペットや庭に咲いたお花を見て笑顔になる姿は深く心に刺さります。
web面会は完全予約制で病棟・療養棟別に枠が限定された状況ですが、一人でも多くの患者さん・ご家族に活用していただきたいと思います。
1.さぶちゃんからの贈り物
介護医療院に入所されているAさんは、北島三郎さん(以下、さぶちゃん)の大ファンで、居室の床頭台や壁にはさぶちゃんの写真が飾られています。体調が良い日は応援うちわを手に、ロビーの大型テレビでさぶちゃんのDVDを鑑賞をすることが楽しみの一つです。
そんなAさんがさぶちゃんにファンレターを送ったところ、さぶちゃんの事務所からお礼のお手紙とDVDが贈られてきました。Aさんはもちろん、スタッフも感激!この報告を受けた時に、ファンを大切にするさぶちゃん・事務所の姿勢に、相手を思う心や優しさを学ばせていただきました。
お手紙は皆で共有し、DVDも他の入所者さんと一緒に鑑賞して下さっています。次は本物のさぶちゃんに会いたいなと、皆で夢見ています!!
2.研修再開!
神奈川県に発令された新型コロナウイルス非常事態宣言を受けて、看護部の研修はすべて中止しました。ラダー研修については今年度から体制と内容を変更し、主催者・受講者に加えて私も楽しみにしていましたが、感染拡大防止のためには当然の判断なので、ここは頭を切り替えて、この間はe-ラーニングによる自己学習・自己研鑽を呼びかけました。
かくいう私も久しぶりにe-ランを視聴し(大きな声では言えませんが・・)、その内容の充実ぶりにワクワク!そして、普段は視聴しない私みたいな職員がほかにいるのか(!?)、例年の同時期に比較するとe-ラン視聴率がぐっと上がっているといううれしい報告もありました。
さて、非常事態宣言の解除、県をまたいだ移動制限の自粛解除を受けて、看護部の研修再開を決定しました。7月からのクリニカルラダー研修開始に先駆けて、今月は新しく役職に就いた「新副主任研修」と「新係長研修」を行いました。どちらの研修も、目標は「新しい職位を理解し、その職位としての自己課題を見出すことができる」です。立場が変わり、責任の重さや不安、やりがい等それぞれに感じているようですが、新しい役割に向かう姿は輝き、頼もしさが伝わってきました。みんなの成長がを楽しみです!
口から食べた(インプット)結果、安全・質の高いケアやスタッフ満足等が生み出される(アウトプット)イメージを表現