スタッフコラム
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専門・認定

「あなたが受けたい終末期医療」

2019年5月

老人看護専門看護師 関 尚子

昨年度、年間を通して実施して来た専門看護認定看護師勉強会の1コマを担当し、「あなたが受けたい終末期医療とは?」という題名で講義を行いました。

「エンド・オブ・ライフケア」について聞いたことがある方も多いと思います。「エンド・オブ・ライフケア」とは、「病いや老いなどにより、人が人生を終える時期に必要とされるケア」であり、「疾患を限定していない」「高齢者も対象」としています。

療養病床や在宅で食事が取れなくなったとき、「どのような方法で栄養や水分を摂るか?」悩むことが多くあります。そこで「高齢者ケアと人工栄養を考える」という文献の一部を利用し、食事が取れなくなったとき、人工的に水分や栄養を補給する方法とそれぞれの利点・欠点について、どのような方法を選択するのか、皆で学ぶ機会としました。ケアに関わる私たちが学び、考えることは、高齢者がよりよい人生を送るためのご本人・ご家族の意思決定をお手伝いをすることにつながると考え、今後もこのような学習会を続けていきたいと思います。

<勉強会の様子>

【家族看護研究会に行ってきました】

2019年5月

家族支援専門看護師 栗田智美

昨年、近隣大学の家族看護研究会で事例検討のファシリテーターをさせていただきました。アセスメントには家族を「主体的な存在」で「自身の力で様々な状況を乗り越えていくことができる集団」と捉えて、働きかけを模索していく「家族看護エンパワーメントモデル」を活用しました。

<事例検討中の様子>

神奈川、東京、宮城、福島と多方面からの参加があり、様々な意見交換ができました。緩和ケア領域に在籍している方からは、「残された時間の認識が患者や家族と、医療者では隔たりが大きいことが多々あり、介入に苦慮する場合がある」という意見や医療倫理に携わっている方からは「本人の意思決定に基づいたケアがいかなる時も中核を為す」ということが話され、有意義な時間でした。

「推測を交えながらも家族を知る努力をすることで次の働きかけが自ずと見えてくる」そう思えた検討会でした。

感染管理認定看護師 オリエンテーション「感染について」

2019年4月

「今年度も新入職員へのオリエンテーションを実施しました」

感染管理認定看護師 三橋 奈美江

4月4日に「感染について」というテーマで、新入職員62名へのオリエンテーションを行いました。

座学に加え、演習を毎年実施しています。演習は、マスクの着脱方法、手指衛生(手洗い・手指消毒)を行っています。手洗い演習では、絵具にこっそりと蛍光塗料を混ぜ、手全体にまんべんなく塗り拡げた後に手洗いを実施。実施後にブラックライトで洗い残しがないかを確認してもらいました。

手洗い後に洗い残しがないかブラックライトで確認している様子
手洗い後に洗い残しがないかブラックライトで確認している様子


今年度は「洗い残しなし」の新入職員が18名でした。素晴らしいですね。洗い残しがあった職員で一番多かったのが指先で25名。次に指間、手の甲で各6名。手のひら5名。その他2名でした。今回の演習が現場に出ても実践されることを期待しています。


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