当病棟のいつでもさわやか、笑顔が素敵な看護師の後田さんを紹介します!
後田さんは勤続9年目のベテラン!夜勤専従(夜勤のみの勤務)で働いています。今回は後田さんにお話を伺ってみました。
鶴巻温泉病院で勤務して約9年、夜勤専従になって7年になります。就職時は二交替勤務でしたが、家族の都合で引っ越すことになり、通勤時間の兼ね合いで一度は退職を考えました。しかし、上司に相談した際に夜勤専従を提案してもらいました。
夜勤専従は体力的にも仕事としても自分に務まるのか不安でしたが、徐々に慣れてきて今も鶴巻温泉病院で働き続けることができています。
当院では、ケアプランや業務内容が日々具体的に更新されており、夜勤だけの勤務でも継続しやすいシステムになっています。また、スタッフの理解もあり、患者さんのために、助け合って仕事をしています。チームの一員として、私も前向きに仕事をすることができています。ただ、夜勤専従は日々の患者さんとのコミュニケーションが、日勤に比べて少なく、身近でリハビリの成果を見守ることが難しいので、いずれは日勤も含めた勤務形態に戻ることが目標です。
※スタッフには写真公開の同意と許可を事前に得ております。
4階西病棟は長期療養の病棟です。病棟には医師、看護師、介護福祉士、リハビリスタッフ、ナースエイド、クラーク、歯科衛生士など様々な職種が日々患者さんの状態に合わせてケアを行い、それを支えています。今回はその様子をご紹介します。
まずはケアカンファレンスの様子です。
2か月ごとに看護師や介護福祉士、栄養師、リハビリスタッフ(理学療法士、作業療法士、言語聴覚士)、薬剤師などと情報共有を行い、栄養状態やベッド周辺の環境調整、内服薬の調整などを行い、患者さんのよりよいケアに繋げています。
次にレクリエーション(カラオケ、書道、編物など)を行っている様子です。
患者さんの趣味や特技、入院前などに行っていたことなどをレクリエーションスタッフと協力しながら行っています。
このように病棟スタッフ一丸となって、患者さんの日々の生活を支えられるよう、努めています。
3階西病棟(地域包括ケア病棟) 原田将光
私は、病気や障がいがあるから=病人としてではなく、一人の人として関わることを大切にしています。そして、個人のことを理解して安心感の与えられる介護福祉士を目標にケアを行っています。
ある時、緊張した表情で口調も強く、頻繁にナースコールされる患者さまと出会いました。しかし、日々関わる中で「編み物がしたい」、「誕生日が近いから美味しいものが食べたい」と話されるのを聞き、編み物のレクリエーションや誕生日の当日に希望していた食事を提供するプランを立て、ニーズに近づけるように対応しました。すると、緊張が和らぎ、時折、笑顔も見られるようになり、「いい時間を過ごせたから良かったよ。ありがとう。」と感謝の言葉を頂くことができました。この経験から、入院生活の中でも自分のペースで過ごせるように環境を整えたことで安心感を得て頂けたのではないか、と私は思っています。
患者さまは人生の先輩です。私はこの仕事を通して、以前の自分よりも一人の人として関わり、相手のことを理解することができるようになって来たのではないかと感じます。介護の仕事は、日常生活を支援するだけでなく、その人の人生を支える仕事であると教えていただいたことがあります。介護は素敵な仕事です。今後も「一人の人として関わる」その目標を大切にして日々、努力をしたいと思っています。
※スタッフには写真公開の同意と許可を事前に得ております。(尚、撮影時のみ、一時的にマスクを外しております)
4階西病棟(医療療養病棟) 桑島彩香
現状に満足せず、よりよい介護を提供できるようにもっと知識と技術を身につけたい(学びたい)と思い、教育に力をいれている当院に入職して1年が経ちました。
私は、介護福祉士として、高齢者の方や障害を抱えている方と関わることが自分自身の成長に繋がっていると思っています。日々、患者様と関わることで「生きていくために必要な多くのものを得ることができる」というのが、その理由のひとつです。
「関わりの中には、喜ばしいものばかりではなく、悩みをもたらすこともあります。でも、それら一つ一つに向き合うことで人生を豊かに生きる知恵を得ることができると考えています。例えば、一人ひとりの患者様と関わりを通して、その人の価値観や経験に触れることで、様々な物事の見方や考え方があると知ることができます。また、情報の幅も広がります。
私は「介護福祉士」という職業に誇りに思っています。今日まで多くの方々に成長させていただいた分、これまで以上によりよい介護を提供し、恩返しがしたいと考えています。
※スタッフには写真公開の同意と許可を事前に得ております。(尚、撮影時のみ、一時的にマスクを外しております)
こんにちは!4階南病棟です。
日中は夏と変わらず暑い日がありますが、日が落ちるのも随分と早くなり、気温も落ち着いて朝晩は過ごしやすくなりました。すっかり秋めいて来ましたね。
秋と言えば十五夜や敬老の日ですね。そこで、当病棟では折り紙を使って秋らしさを表現して展示する季節のレクリエーションを行いました。
「空に浮かぶ満月が綺麗だ」「ススキの穂がいいアクセントになっているね」「お団子の近くに座るウサギが可愛いわ」と、患者様から感想をいただいています。建物の中にいると中々、季節の変化に気付きにくくなってしまいます。こうした取り組みを通じて、少しでも季節の変化や気晴らしに繋げていけたらと、これからも続けて参ります。
少しずつ秋の訪れを感じる9月ですが、まだまだ日中は気温の高い日や、日差しの強い日も多いです。皆様も夏と変わらず、起床時や入浴前後などに適宜水分補給をして、残暑に負けないよう気をつけてお過ごしください。
それでは、また次回のコラムでお会いしましょう。
今年はコロナ禍ではありましたが、オリンピック・パラリンピック2020が日本で開催されましたね。みなさんはテレビで観戦しましたか。
当介護医療院では、みんなで日本の国旗を飾りテレビを見ながら観戦しました。「がんばれニッポン」、「日本、金メダルたくさん取ってるね」など入所者様も大いに楽しんでいました。
そして、オリンピックが終わり、夏も終わり...秋が近づいてきましたね。美味しい食べ物や果物が多い季節ですね。
また、鶴巻温泉病院の恒例行事でもある「コスモス祭」が開催予定だったため、入所者様とスタッフで折り紙を使用してアジサイを作っていました。とても奇麗ですね。残念ながら、今年も中止となってしまいましたが、入所者様も楽しそうに作成されていました。
緊急事態宣言も延びてしまい、まだまだ予断を許せない状況ではありますが、みなさま、体調には十分気を付けて過ごしていきましょう。
新型コロナウイルスのデルタ株が猛威を振るうこの夏。今年も満足に楽しめない我慢の日々が続いていますが、皆さんはいかが過ごされたでしょうか。
今回は食を通じて皆さんに楽しんで頂けたレクリエーションを紹介したいと思います。
8月上旬、私も含めたレクリエーションチームはどんなことをしようかと考えました。8月は夏真っ盛りでお祭りシーズン。やはり無難に夏祭りの縁日を病棟で再現?「それだと何かマンネリ化するんじゃない」との意見。そんな中で出た「ジェラート作りはどう?材料固めれば簡単にできる機会があるみたいだし、嚥下困難な方でも食べられるし。」その意見に「それだ!!」とその場の全員が賛同、8月のレクリエーションが決定しました。
今回は5階東病棟より凍らせただけの果物で簡単にジェラートを作ることができる機械をお借りしました。事前にスタッフによる試作と試食を実施し、栄養科からも許可をもらい、いざ実行!!今回使用した果物は、バナナ・白桃・マンゴーです。
昼食でのお楽しみとして提供した今回のジェラート。物珍しさからマンゴーを求めるかと予測していましたが、意外にもバナナの人気が高かったです。「冷たくていいな」「マンゴー初めて食べた、美味しいんだね!」と喜びの声もたくさん頂きました。
夏らしいデザートに満足いただけて、こちらも試行錯誤して実施した甲斐がありました!これからも我々スタッフは、皆さんがより楽しく日々充実した生活を送れるようにこれからもサポートをしていきたいと思っています。
※患者様には写真公開の同意と許可を事前に得ております。
摂食嚥下認定看護師 加藤久美子
2020年度、回復期病棟の経口回復率は52.1%で、2019年度の63.3%より低下しました。嚥下障害の重症割合が34%から41%と増えたことも要因と考えられます。しかし、嚥下障害の軽症例だけをみると経口回復率が80%から65%に低下したことを不思議に感じました。3食経口摂取に至らなかった主な理由は「食べない」ことでした。経口では十分なカロリーや水分が摂取できず、代替栄養を行ったまま退院に至っていました。
「なぜ食べないか」は主に認知症の患者さまが食べることを拒否していることでした。今までも認知症の患者さまの嚥下障害へのアプローチを行ってきています。それなのに「なぜ食べないか」を考えてみると、新型コロナウイルスが影響しているのではないかと思いました。
コロナ禍になり、面会禁止となったことで、家族が食事場面に付き添ったり、患者さまの好きな食べ物を持ってきてくれたりしていたことがほとんど無くなりました。認知症の患者さまは環境の変化による影響を受けやすく、家族などの顔馴染みの関係にある方がいることで安心します。不安なまま病院生活を送っていたことが「食べる」ことに影響を及ぼしていたと推察しました。今更ながら家族の力は大きいことを実感しました。またソーシャルディスタンスを保ち、アクリル板を使用して黙食をしている環境も認知症の患者さまには理解しがたいことだと思いました。
現在も面会禁止が継続しています。家族には変われないけれど、職員が顔馴染みの関係性を作り、「食べる」ことへの手助けになればいいなという思いと早くコロナが収束して楽しく食べられる環境になるといいなと願っています。
介護福祉士 見目(けんもく)さん
Q:鶴巻温泉病院を選んだ理由を教えてください。
A:教育制度がとても充実しているところです。常に学べる環境なのでスキルアップ出来ると思いました。
Q:実際に働いてみてどうですか。
A:同世代で活躍している方が多いなと感じました。
Q:2階西病棟はどんな病棟ですか。
A:慢性期の病棟は初めてなので大変なこともありますが、職種関係なく大変な時にはフォローし合い、職員同士も話しやすい環境です。
Q:鶴巻温泉病院のいいところを教えてください。
A:他職種との連携が密にあるので、色々な方向から患者様と関われるのは魅力的だなと思います。
Q:鶴巻温泉病院で働くことに興味がある人達へメッセージをお願いします。
A:教育制度などのサポートが充実しているので働きやすい環境だと思います。
見目さん、ご協力ありがとうございました!
※スタッフには写真公開の同意と許可を事前に得ております。
私たちの病棟に可愛い仲間が増えました。「なごみケーションにゃんこ」という猫型の癒し系ロボット(愛称:茶子)です。
茶子の由来は顔と尻尾が茶色で、患者様にも覚えてもらえそうな名前だからです。撫でたり話かけたりすると、頷く・喜ぶ・怒るなど、とても表情豊かに反応してくれます。
現在もコロナ禍で面会制限が続いているため、患者様の中には「もっと誰かとおしゃべりがしたい」「家族と会えなくて一人は寂しい」といったご家族に会えないことでのストレスを感じている患者様もいらっしゃいます。そんな患者様の要望に少しでも寄り添えるようにこの茶子を活用しています。
実際に患者様と触れ合ってみると、「可愛いね」と撫でたり、声に反応している様子を見て笑ったりしている様子がみられています。
これからも茶子と一緒に患者様を癒していきたいです。
東京オリンピック・パラリンピックで盛り上がっている今年の夏でしたが、皆さんはどんな夏を思い出しますか。甲子園に沸く夏、うだるように暑い夏、セミの鳴き声が賑やかな夏、ヒマワリが咲き誇っている夏、大きな花火に歓声を上げた夏、海に行き真っ黒に日焼けした夏、子供達が元気に外で走り回る夏...。
今年こそは今まで通りの夏を過ごしたいと思いながら過ごしてきましたが、状況は悪化を辿り、緊張が続く夏でしたね。もう2年も続いてしまうと当たり前の夏を忘れてしまいそうです。病棟では本来、患者様に季節を感じてもらうという趣旨で、季節毎での催し物をしていますが、昨年からは密になってしまうため行えていませんでした。
しかし!コロナに負けてばかりはいられません!
コロナは患者様の楽しみをたくさん奪っています。一番会いたいご家族の面会もこうしたイベントも...。患者様はコロナ禍でもリハビリを一生懸命頑張っています。そんな患者様に少しでも夏を感じて頂けるよう何かできないかと考えました。
そこで、花火を打ち上げてもらいました。夜空に浮かぶ色とりどりの紙吹雪花火。音がないのが寂しいですが患者様の気持ちがこもった打ち上げ花火です。元々、花火には疫病退散の目的があると言い伝えられています。皆さんの心のこもった花火を打ち上げてコロナも退散して欲しいと切に願います。そして来年は、また楽しいイベントを企画していきたいと思います。