3階東病棟(医療療養病棟) 後藤成美 ※コラム執筆当時
3階東病棟で介護福祉士として働いている後藤です。体調を崩し、介護の仕事から離れていた時期もありましたが、鶴巻温泉病院と老人保健施設等で7年程この仕事をしています。
介護の仕事は心身ともに大変だなと思います。ですが仕事を通して沢山の人生を知ることができ、様々な価値観、幸せの形があるのだなと勉強になることが魅力の一つです。
どの仕事も私たちが生活していく上で必要なものですが、感謝の言葉が行きかう環境は少ないと思います。私はよく失敗してしまうので、その度にスタッフは勿論、患者さんやご家族に励まされて来ました。また、これまで「もっと患者さんのためにできたことがあったかもしれない」と後悔し、何度も諦めたくなりました。でも、苦しいことがあっても患者さんの笑顔が見られると「やっぱりこの仕事に戻ってきてよかった!」と嬉しくなります。
「人の温かみ」を感じることが私にとっての原動力なんだなと改めて思います。これまで関わらせていただいた患者さんへの感謝も込めて、自分も楽しく、そして沢山の方が笑顔で過ごせるよう生活を支えていくのが今の目標です。
※スタッフには写真公開の同意と許可を事前に得ております。
回復期リハビリテーション病棟の患者さんたちは、日々リハビリに取り組まれています。
今回は、そんな患者さんたちが、リハビリの合間で休憩しつつも、脳を鍛えながら、交流している場面を撮影させて頂きました。
コロナ禍の面会制限で、ご家族やご友人とも逢えず、寂しい思いをされる方も多い中で、オセロを楽しむおふたりは、入院中に仲良くなりました。お互い励まし合ってリハビリに取り組まれ、オセロの際にも「こっちもひっくり返していいんだよ」「そうきたか!」と終始楽しそうな様子でした。そんな姿を見て私たち職員も癒されていました。
おふたりは退院までオセロで息抜きし、リハビリに励まれていらっしゃいました!
おふたりの姿をみて、患者様にリハビリを頑張っていただくだけではなく、日々の生活の中で楽しみを見つけて過ごしていただけるようなお手伝いを今後もしていけたらな、と改めて感じました。
※患者様には写真公開の同意と許可を事前に得ております。
すっかり、秋から初冬の季節となりました。
さて、さる9月1日は何の日だったか、ご存知でしょうか。実は大正12年9月1日に発生した関東大震災をきっかけとして、この日は「防災の日」と定められています。
私は災害支援委員として活動しており、災害に関する知識の共有や発信、防災物品・防災訓練の見直しを行っています。近年では台風や地震などによる災害が増えており、災害は平時からの事前準備が重要と言われています。そこで、2階東病棟では災害時でもスムーズに避難誘導が行えるよう、毎朝スタッフで協力して、消火器は適切な位置に配置されているか、避難口や防火扉付近に障害物がないかといった点検を行っています。
また、防災訓練に関しては全員が参加できるよう調整し、緊張感を持って毎月取り組んでいます。災害は必ず起きるという確かなものではないですが、その事前の準備によって実際の対応が左右されます。万が一の災害に備えて点検や訓練を今後も実践していきたいと思います。
こんにちは。地域包括ケア病棟の3階西です。
今年の夏もコロナが蔓延し、過ごしにくい日々を送られたのではないでしょうか。夏祭りや花火大会、海に行くなど夏らしいことはできず、夏が終わってしまいました...。
そこで当病棟では、少々季節外れではありましたが、患者さんとスタッフ共に、過ぎ去った夏を取り戻そうではないかと、10月上旬に花火鑑賞会を開催しました。
スクリーンが小さく花火のダイナミックさを表現できなかったことは悔やまれますが、ソーシャルディスタンスを保ちながら、ロビーに多くの方が集まり、皆さんと花火を観ることが出来ました。
参加された患者さんからは「20年前に花火大会へ行ったのが最後だなぁ。」「家の近くから見えたのよ。」と懐かしむ様子が見られました。また、スタッフからも「○○さんが花火をうっとり見てて、ほっこりしちゃいました。」と感想をもらうことができました。
離床することが難しい患者さんは、天井にプロジェクターで花火を映し出し、扇子や浴衣などの小道具を使った写真撮影を行いました。1時間程度の鑑賞会ではありましたが、夏を感じるいい機会になったのではないかと思います。
コロナ禍となり、当たり前にあった夏の風物詩が色々と中止となり何か物足りない夏でありましたが、皆さんと花火鑑賞をし、季節を感じることの大切さを学ぶことができました。
コロナによって伝統行事が行えない中ではありますが、是非、「視覚」「嗅覚」「聴覚」「味覚」「触覚」の五感を研ぎ澄まし、日本で暮らしているからこそ味わえる四季を感じ取り、心を豊かにしていきましょう!
※患者さまには写真公開の同意と許可を事前に得ています。
当病棟では「鶴巻温泉病院版 緩和ケアパス」という書類を2019年度から作成・使用しています。これは評価尺度(PPI)を用いて、対象者の全身状態を評価する方法で、当院ではPPIが6より大きい患者様を対象として行っています。この方法を取り入れることで緩和ケアの観点から患者様とご家族様への介入の統一をチーム全体で行うことができ、多職種における業務の把握に繋がり患者様がよりよい環境で最期まで過ごせるように調整することができています。
昨年(2020年)度は院内の学術研究において、当病棟の取り組みを発表し、スタッフが優秀賞を受賞、セコムグループ内での発表を行うこととなりました。この賞をいただけたのは、何年もかけて先輩スタッフの皆様が患者様、ご家族様のことを思い、自分たちの看護を探求し、繋げてきて下さったおかげです。
病棟スタッフは異動することはあっても、どこにいてもOne Teamで患者様のために頑張っています。私たちは、これからも患者様とご家族のために日々向上心を持って業務に励んでいきます。
※スタッフには写真公開の同意と許可を事前に得ております。