こんにちは。地域包括ケア病棟の3階西です。
今年の夏もコロナが蔓延し、過ごしにくい日々を送られたのではないでしょうか。夏祭りや花火大会、海に行くなど夏らしいことはできず、夏が終わってしまいました...。
そこで当病棟では、少々季節外れではありましたが、患者さんとスタッフ共に、過ぎ去った夏を取り戻そうではないかと、10月上旬に花火鑑賞会を開催しました。
スクリーンが小さく花火のダイナミックさを表現できなかったことは悔やまれますが、ソーシャルディスタンスを保ちながら、ロビーに多くの方が集まり、皆さんと花火を観ることが出来ました。
参加された患者さんからは「20年前に花火大会へ行ったのが最後だなぁ。」「家の近くから見えたのよ。」と懐かしむ様子が見られました。また、スタッフからも「○○さんが花火をうっとり見てて、ほっこりしちゃいました。」と感想をもらうことができました。
離床することが難しい患者さんは、天井にプロジェクターで花火を映し出し、扇子や浴衣などの小道具を使った写真撮影を行いました。1時間程度の鑑賞会ではありましたが、夏を感じるいい機会になったのではないかと思います。
コロナ禍となり、当たり前にあった夏の風物詩が色々と中止となり何か物足りない夏でありましたが、皆さんと花火鑑賞をし、季節を感じることの大切さを学ぶことができました。
コロナによって伝統行事が行えない中ではありますが、是非、「視覚」「嗅覚」「聴覚」「味覚」「触覚」の五感を研ぎ澄まし、日本で暮らしているからこそ味わえる四季を感じ取り、心を豊かにしていきましょう!
※患者さまには写真公開の同意と許可を事前に得ています。