鶴巻温泉病院 看護部長 小澤 美紀
1.梅雨明けの日の空
7月16日に関東甲信の梅雨明けが発表されました。平年(7月19日ごろ)より3日早く、昨年(8月1日ごろ)より16日早い梅雨明けということです。そして、この夏は猛暑になることが予測されています。まだまだマスク着用も必要な状況が続き暑さとの戦いになりますが、休息、睡眠、栄養、水分等を上手にとって、働く皆さんが元気でいてくれることを願います。
その日の帰り道、幻想的な空に出会いました。皆さんにもお届けしますー(ハート)
この時期の夕暮れは、時に幻想的です。
病院から歩いて3分の鶴巻温泉駅。
こじんまりした小さな駅ですが、こうやって見ると風情がありますね。
2.ケアリンプログラム・基礎編研修
セコム提携病院・神奈川ブロック合同研修会がオンラインで開催されました。内容は「ケアリンプログラム・基礎編」です。ケアリンプログラムとは、2012年から始まった「ケアの倫理研修」の名称を今年度「ケアリンプログラム」に変更したもので、3病院合わせて30名以上が参加しました。
稲葉先生から臨床倫理を院内で議論することの意味、倫理問題対処のステップ、代表的なガイドラインの紹介他、佐藤先生からは倫理カンファレンスのプロセスと4分割について講義を受けたあと、グループに分かれて2つの事例について検討しました。医師、看護師、介護福祉士、リハ、管理栄養士、薬剤師、事務等々、多職種がグループに振り分けられ、「コロナ禍の看取り間際の面会」、「同意を得る家族がいない認知症患者の手術」について、4分割表を用いながら検討しました。職場が異なる初対面のメンバーとのリモートディスカッションはうまくいくのかどうか不安はありましたが杞憂に終わり、充実したディスカッションになりました。
1例目は、単に面会できないという問題に終わるのではなく、本質にあるのは終末期の対応や意思決定支援を問われていること。2例目は、患者の'できない'ではなく今できていることに目を向けることの必要性や「身寄りがない人の入院及び医療に係る意思決定が困難な人への支援に関するガイドライン」等が示されました。稲葉先生の「(事例に)倫理委員会が介入したことで現場の医師を支えた」というコメントが印象的でした。医師も人であり、日々の中で迷い、葛藤している、・・そんな当たり前のことに寄り添うことを少し忘れていた自分がいました・・。
OT、介護福祉士、管理栄養士チーム
PT、看護師、医師チーム
MSW、看護師、薬剤師チーム
2つの事例の検討内容を全員で共有。
施設は異なれど、患者・家族と医療スタッフの「win・win」を考えました。