東京オリンピック・パラリンピックで盛り上がっている今年の夏でしたが、皆さんはどんな夏を思い出しますか。甲子園に沸く夏、うだるように暑い夏、セミの鳴き声が賑やかな夏、ヒマワリが咲き誇っている夏、大きな花火に歓声を上げた夏、海に行き真っ黒に日焼けした夏、子供達が元気に外で走り回る夏...。
今年こそは今まで通りの夏を過ごしたいと思いながら過ごしてきましたが、状況は悪化を辿り、緊張が続く夏でしたね。もう2年も続いてしまうと当たり前の夏を忘れてしまいそうです。病棟では本来、患者様に季節を感じてもらうという趣旨で、季節毎での催し物をしていますが、昨年からは密になってしまうため行えていませんでした。
しかし!コロナに負けてばかりはいられません!
コロナは患者様の楽しみをたくさん奪っています。一番会いたいご家族の面会もこうしたイベントも...。患者様はコロナ禍でもリハビリを一生懸命頑張っています。そんな患者様に少しでも夏を感じて頂けるよう何かできないかと考えました。
そこで、花火を打ち上げてもらいました。夜空に浮かぶ色とりどりの紙吹雪花火。音がないのが寂しいですが患者様の気持ちがこもった打ち上げ花火です。元々、花火には疫病退散の目的があると言い伝えられています。皆さんの心のこもった花火を打ち上げてコロナも退散して欲しいと切に願います。そして来年は、また楽しいイベントを企画していきたいと思います。
梅雨に入り、じめじめとした日が続いていますね。そんな梅雨の鬱憤を晴らす、嬉しい出来事がありました。
当院では季節ごとにイベント食の日があり、旬の食材を取り入れ、季節が感じられるようなメニューを展開しています。そのイベント食に6月はなんと!あの某有名牛丼専門店の牛丼が登場しました。この有名店は明治32年(1899年)に創業した大手牛丼チェーンです。誰もが一度は食べたことがあるのではないでしょうか?実際にお店で使われている帽子と丼も提供され、病院スタッフも店員さんになりきりました。患者様も懐かしさを感じたのか、とても喜んでいました。
今回、そんな大盛り上がりの食事風景を特別に撮影させていただきました。
いい食べっぷりですね。牛丼は勢い良くかきこんで食べるのが醍醐味ですよね。柔らかい牛肉と玉ねぎに秘伝のタレが絡んで何とも言えない美味しさ。そこに爽やかな酸味の紅ショウガが相性抜群です!他の患者様もあの懐かしの味に嬉しそうな表情で召し上がっていました。病院に入院しているのに、有名店の牛丼を食べられるなんて、きっと忘れられない体験になりそうです。
帽子をかぶるのはちょっぴり恥ずかしい気持ちになりましたが、スタッフもすっかり店員になったつもりで、「いらっしゃいませー!」と、とても楽しませていただきました。このように当院では患者様に味だけではなく、目で見ても楽しめるイベント食を定期的に実施し、患者様から大変喜ばれています。
※患者様(ご家族様)、スタッフには写真公開の同意と許可を事前に得ております。
今年もジメジメした梅雨が続いていました。
そこで、私たち2階南病棟では梅雨のジメジメとした嫌な空気を吹き飛ばそうとアジサイ作りのレクリエーションを実施しました。
作り方は、アジサイの花をかたどった用紙に、スポンジでスタンプを押して模様をつける方法です。忙しいリハビリの合間に患者さんが一生懸命作ってくださった完成作品は、病棟の壁に飾りました。見本を見ながら一生懸命にスタンプを押している様子や、自分で作成したアジサイが飾られているのを見つけるとスタッフに自慢している様子などが見られました。
これからも毎月、季節の感じられるレクリエーションを企画し、リハビリを頑張る患者さんの楽しみになるよう行っていきます。