こんにちは。3階南病棟です。
今年の夏も暑い日が続いた毎日でしたが、皆様いかが過ごされましたか。そんな中、3南では8月~9月にかけて、患者様と一緒にうちわを作りました。1人1人可愛いシールを貼ったり、文字を書いたりして、とてもカラフルで涼しげなうちわが完成しました!
作っている最中は、患者様の素敵な笑顔がみられ、作った後のうちわを何度も眺め、大切そうにしている姿を見ていると、患者様それぞれにあった形でのレクリエーションを行うことが大切なのだと、改めて感じました。
コロナ渦で依然として厳しい日々が続き、面会制限や活動制限がある中で、レクリエーションを通して、季節感や非日常感を味わっていただけければと思っています。そのために、今後もスタッフ一同、知恵を出し合い、季節ごとに様々なレクリエーション活動をしています。
夏が過ぎ、肌寒さを感じる季節となってきました。皆様も体調には気をつけてお過ごしください。
皆さんは「日本の夏」と聞いて、何を思い浮かべますか。今年もコロナの影響で夜空に咲き誇る「花火」や夏の一大イベントの「夏祭り」は、縮小や中止が多くなっていました。猛暑で熱中症や脱水症の心配はありますが、夏は美味しい食べ物やレジャーなど楽しみがたくさんありますね。
4階南病棟では、この夏、かき氷をメインに「夏の風物詩」の壁面画を作成しました。細かく削られたフワフワの氷の上にカラフルなシロップをかける様子を思い出しながら、かき氷や器の部分に色をつけていきました。患者様にはイチゴ味やメロン味が定番のようでしたが、現代風のマンゴー味や宇治金時もありました。
「シャリシャリ」とスプーンですくう音が涼しく、食べ過ぎると頭がキーンと痛くなるのも思い出の一つ。とても美味しそうな仕上がりになりました。すだれのサイドには、海に関連のある「スイカ・カニ・ヒトデ・浮き輪」などを飾り、さらに夏らしさを演出しました。
また折り紙で作成した朝顔も掲示しました。小学生の頃に育て、観察日記をつけた記憶がある人が多いのではないでしょうか。朝顔のツルや葉っぱを一面に広がった状態にして、グリーンカーテンにすると遮熱効果があるそうです。今のようにカラフルな色になったのは江戸時代からで、夏の朝に彩りと涼しさを届けてくれる、季節の花ですね。
来年こそ、病棟で夏のイベントができるよう願いつつ、これからも入院生活で季節を感じていただけるよう企画をしていきたいと思います。
入浴は「身体を清潔に保つ」だけでなく、「生活の中での楽しみ」や「リラックスの時間」、「リハビリテーションの場」になります。4階南病棟では、患者様の状態やニーズに合わせた方法で入浴しています。また、退院後をイメージして、リハビリテーションスタッフと連携を取りながら入浴介助をしています。24年間、入浴専従として勤めてきた介護福祉士の松岡さんは安心感があり、患者様やスタッフから信頼されています。経験から学ぶことがあると思い、松岡さんから話を聞きました。
Q1:入浴介助の際、気をつけていることは何ですか。
A1:患者様に喜んでもらえるよう、考えながら仕事をしています。また、気持ち良く入ってもらうために掃除も丁寧にしています。
リラックスしていただけるように言葉遣いや話題に気をつけており、趣味や好きなことを聞いて、本音が言える雰囲気を創っています。
Q2:入浴介助を続けてきた中で良かったことは、ありますか。
A2:お風呂が終わって患者様から「ありがとうございました」、「またね」の声に助けられて、24年間続けてこられました。
チェアインバスタイプの機械浴を操作する松岡さん
松岡さんの話からコミュニケーションの重要性と患者様を思う気持ちが、やりがいにつながることを実感しました。今後も入浴が安全に快適に行うことができるよう、退院後の生活を見据えて介助をしていきたいと思います。