鶴巻温泉病院 看護部長 小澤 美紀
【看護部長ブログバックナンバー】
8月は、インターンシップや高校生一日看護体験で多くの学生を迎え、私自身も看護管理学会への参加や訪問看護への同行など、いつもの場所を少し離れて看護・介護について考える機会がありました。
インターンシップと一日看護体験は、夏の恒例行事です。学生の皆さんに看護・介護の仕事や当院を知ってもらう機会ですが、迎える私たちにとっても自分たちを振り返る機会になります。「患者さんの思いに寄り添い、希望をかなえていることがわかった」「その人らしさに寄り添ったコミュニケーションの大切さを学ぶことができた」などの感想をいただきました。学生さんのまっすぐな視点を通して、患者さんの思いを大切にし、その人らしく過ごせるように関わることの意味を、私たち自身もあらためて考えることができました。
そして、この夏、特に心に残ったのは訪問看護への同行です。その方のご自宅には、病院では見えない「暮らし」がありました。家族の一員であるペット、予定が書きこまれたカレンダー、これまでに描いた絵の作品。一つひとつから、その方がどのように生き、今、何を大切に暮らしているのかが伝わってきます。私たちは病院で「退院後の生活を見据えて」と何度も口にします。けれど、本当にその人の暮らしを想像できていたのでしょうか。 訪問看護師がその方の生活の中に入り、対話しながら一緒に考える姿を見て、「生活を支える」という看護の原点をあらためて感じました。
学生さんからはこれから看護を担う人たちのことを、訪問看護では患者さんの暮らしを、そして学会ではこれからの看護・介護を考える機会をもらいました。 いつもの場所を離れてみると、いつもの景色が違って見えてきます。そこで得た気づきを持ち帰り、また一歩前へ進んでいきたいと思います。







