看護育専部教従 栗田 智美
2023年度は、感染対策を十分に行いながら看護実習がスタートしました。
学生さんは緊張して来られていますが、実は実習指導者も「看護の楽しさが伝わるといいな」「良い実習になるといいな」と緊張しながら臨んでいます。もちろん、電子カルテには患者さんの情報が載っていますが、患者さんとの直接のコミュニケーションを通して得られる退院への思いや生活背景から、学生さんが看護の役割を体感し、学生さん同士で学びを深めている様子に、指導者も喜びを感じています。
つい先日の実習最終日には、学生さんが感謝の気持ちを手紙に綴って患者さんに渡し、涙、涙のお別れをしていました。「まだ、実習していたい」との言葉に、指導者の嬉しい思いもひとしおでした。
実習生、教員、指導者でのカンファレンスの様子
※実習校、スタッフともに写真公開の同意と許可を事前に得ております。
専門・認定看護師委員会 加藤 久美子
当院では新人1名に対して継続的に指導・評価を行う「実地指導者」を1名配置しています。その実地指導者を対象に専門看護師と認定看護師が講師を担い、5月28日に研修を行いました。テーマは「技術指導を振り返ろう」です。新人が入職して2か月経過し、指導者としてどのように技術指導を実施しているのか、新人の立場からはどう見えているのか、患者は新人と指導者が一緒にケアすることに対してどう感じているのかなどを考える機会としました。
技術に関してはそれぞれの専門分野から「食事介助」、「血液培養」、「輸液ポンプの取り扱い」、「家族対応」とし、場面設定を提示してロールプレイを行ってもらいました。 ロールプレイ後は、それぞれが指導者、新人、患者役を体験し、感じたことを共有してまとめ発表を行いました。まとめでは「褒められるとうれしい」、「新人に目が向いていたので患者への声かけも忘れない」、「指導者は手順や根拠を理解して指導しなければいけない」、「指導者も不安になることはあるのできちんと上司に表出する」などの発表がありました。最後はそれぞれの分野から、技術に対してのワンポイントアドバイスを伝え、研修を終了しました。
今回の研修で実施指導者は普段から新人にやさしく指導している様子が感じ取れました。この学びを新人や患者に還元して欲しいです。
輸液ポンプの動作確認中
血液培養(検体採取)
※スタッフには写真公開の同意と許可を事前に得ております。
新年度となり、色とりどりの花が咲き揃う時期となりましたね。天気が安定せず、梅雨の走りかと思うような日々が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか?
5階南病棟の患者さんは、リハビリテーションスタッフと一緒に、大きな鯉のぼりを作成しました。1メートルを超える鯉のぼりは、とても色鮮やかで、思わず見入ってしまうような存在感があります。
鯉のぼりは完成した後も、病棟に飾らせていただきました。今年の夏に向けて、次はどのような作品が完成するのか、スタッフ一同、とても楽しみにしています。スタッフコラムを閲覧してくださった皆様にも、患者さんの素晴らしい作品を今後もシェアさせていただきます!
梅雨入りも間近のようです体調を崩さず、元気にお過ごしください。皆様のご健康を心よりお祈りしております。