看護部教育専従 栗田智美
鶴巻温泉病院では、1年を通して看護実習を受け入れています。
実習初日のオリエンテーションで、最初に登壇するのが、小澤看護部長です。
小澤部長からは、当院の概要説明や看護部の紹介がされます。その中で、部長自身が新人看護師だった頃のエピソードを話されることがあるのですが、学生さんは神妙な面持ちで聞いています。きっと様々なことを感じてくれていることと嬉しく思います。
講話のくだりで「学生時代に勉強していてピンとこないことでも、看護師として働いて何年も経ってから急に腑に落ちることがある」という内容があるのですが、これは本当にそうなんですよね。目の前が急に開ける感じは堪りません。共に学び続けていきましょう。
看護部長講話の様子
近頃の寒暖差が激しい日々では、季節の移ろいを肌で感じることが難しくなっています。そんな中、4階南病棟では、季節の美しさを思い出し、患者さんに楽しんでいただけるレクリエーションを企画しました。
今回は秋を感じる2つの壁面画を紹介します。1つ目は「ぶどうの実」です。紫・青・緑系の色画用紙を使って、ぶどうの形に切り取りました。そして細長く切った色画用紙を輪にして実に見立て、本体に貼り付けていきます。この作業は、色の組み合わせや配置のバランスを考えることで脳を刺激し、活性化させる効果があるそうです。
2つ目は「紅葉」です。赤・黄色・茶系の折り紙をひし形に折り、数多くのパーツを作成しました。患者さんには7枚のパーツと台紙を選んでいただき、それらを放射状に配置し、1枚の台紙に貼り付けていきます。それぞれが考える色のグラデーションや柄の組み合わせが、秋の風情を感じさせる個性的な作品に仕上がりました。
これらの作品を皆に見ていただくことで満足感と「これは私が作ったのよ」という達成感を味わえたようです。「この柄とこの色は合うね」「きれいね」といった感想が飛び交い、患者さん同士のコミュニケーションにも花が咲きました。
これからも変わりゆく季節を感じられる場を提供していきたいと考えています。
看護部教育専従 栗田智美
鶴巻温泉病院では、看護実習、介護実習を受け入れています。昨年度は、新型コロナによる制限を受けながらも、延べ看護学生875名、介護学生75名が来られました。
つい先日、実習中の看護学生・介護学生さんに向けて、当院の鈴木龍太院長が講話をしました。タイトルは、「地域包括ケアシステムと鶴巻温泉病院」です。主な内容は、(1)出生数や死亡数、高齢者人口の推移などは数字で覚えることが大切であること、(2)当院が慢性期病院として地域包括ケアシステムの中で果たす役割 の2つでした。看護の実習生、介護の実習生ともに熱心に聴講している様子でした。最後に「労働人口が減少する中、この仕事を選んで学んでくださっている皆さんは、本当に宝です」というメッセージが伝えられました。まさしく人"財"ですね。
院長講話の様子