教育専従科長 加藤 久美子
看護部では2016年度よりオリジナルのクリニカルラダーを開始しました。理由としては、実践能力に重点を置き、あらゆる場で活躍する看護師・介護福祉士を育成することを目指すためです。また、看護協会版は全国標準での指標となり、客観的に評価できることもメリットでした。
導入して5年が経過し、今年度、評価を行いました。その結果、看護師は日本看護協会版のクリニカルラダーを導入、介護福祉士は新たにオリジナルのクリニカルラダーを作成することになりました。
しかし、2016年度から使用してきたラダーには実践能力以外の能力もあり、看護部としてはそこも大切にしたいため、プラスの能力として「キャリアラダー」と名前を変え、残すことにしました。名前は「つるキャリ」です。 つるキャリは「管理能力」「自己教育・研究能力」「人間関係能力」に分かれています。概念図(下記参照)は看護と介護の柱の上部は実践能力、下部はつるキャリの能力を示しています。新年度に向け、新たなラダーを活用しながら、実践能力が高められるような研修も企画しています。
新たなラダー概念図
10月29日にクリニカルラダー保有新人(2年目)の『ケア実践報告会』を開催しました。
Covid-19による神奈川県の緊急事態宣言に伴い、8月から院内での研修も中止していましたが、10月より研修を再開することができました。延期していたクリニカルラダー保有新人のケア実践報告会も密になることを防ぐために午前・午後の2回に分け、感染対策を行うことで無事に開催することができました。
<ケア実践報告会の冊子を作成>
当日は、「緊張するー」「夜眠れなかった」と表情が固くなっている人もいましたが、皆 自分達の看護観・介護観も交えて発表を行いました。1人1人が患者さま・利用者さまと向き合い、相手を知るところから始まりましたが、堂々と発表し成長した姿を見ることができました。報告会が終わり、11月1日に病棟異動を行いました。新しい病棟で緊張した面持ちで働いていますが、25人のこれからの活躍が楽しみです!!
<ケア実践発表会の様子>
教育専従科長 加藤久美子
コロナ禍の中、2021年度の集合教育研修がスタートしました。今年は75の研修を計画しています。その中でスキルアップ研修についてお話します。
スキルアップ研修はラダーⅠ-2以上を対象にした研修です。今年度は看護部理念をもとにカテゴリーに分けました。看護部理念の5つの心【聴く心】【思いやる心】【寄り添う心】【観る心】【考える心】と5つの心を持ってその手で技術を実践するという【その手】です。理念を意識する機会を持つことで浸透して欲しいという願いを込めた区分にしています。
内容は以下をご覧ください。いろんな心と重なる研修もありますが、代表とする【心】に振り分けました。マークは理念に親しみを感じ、覚えやすいのではという思いで付けました。 では、研修でお会いしましょう。
集合教育研修【スキルアップ研修】 ↑クリックでPDF表示↑