コロナ禍により、今年も夏にちなんだ行事の中止が相次いでいた中、この夏患者さんと一緒に心を踊らせながら注目していたのが、夏の高校野球でした。
全49校の出場校決定後、病棟スタッフが大きなトーナメント表を作成・掲示し、準備も万端!
連日暑さも厳しい中、一人ひとりの選手が勝利を目指して一生懸命に頑張る姿を応援していました。そして優勝校が決まる決勝戦は皆で声援を送ろうと当日は歓声も響き渡る大きなスクリーンで決勝戦を観戦しました。
得点が入ると皆で拍手をして喜び合いました。中には満塁ホームランを見て、涙を流されていた患者さんもいました。また、ラジオ観戦していた患者さんも得点が入ると満面の笑みを見せてくれていました。
感染対策をとることに加え、色々な物事に対して制限を重ね、苦しい思いをしながら諦めずに前を向いて一生懸命に頑張る多くの選手を見て、大きな感動を受けました。
この観戦会を患者さんと一緒に開催することができ、病棟スタッフ一同もこの夏の素敵な思い出となりました。
2階西病棟(特殊疾患病棟)北村大輝
皆様こんにちは。 介護福祉士の北村大輝です。
私は現在、特殊疾患病棟で勤務しています。この病棟は患者さまが自身で身体を動かすことが難しく、多くの介助を必要とすることが特徴です。また自分の思いを声に出すことが難しい患者さまが多いことも特徴の1つです。そのような病棟でのケアは、患者さまからの反応(表情の変化、言葉での感想の伝達など)を得られないことが少なからずあります。そこで、私は「声にならない思いを推し量る(推し量ろうとする)」ことを心掛けるようにしています。
言葉や何らかの方法で思いを伝えることが可能であれば、それを患者さまの反応として受け取ることが出来るかもしれません。では、意思疎通が困難な患者さまの場合にどのような対応をすればよいのでしょう?「患者さまにとって正しいことを行えているのか?」と疑問に感じることもあります。でも、そんな時こそ、「声にならない思い」を推し量り、患者さまに行っているケアが「正しい」か「正しくない」という判断の基準ではなく、患者さまが求めていること、嬉しいことを考え続ける自分でありたいと思います。
※スタッフには写真公開の同意と許可を事前に得ております。
(尚、撮影時のみ、一時的にマスクを外しております)