皆さんは「日本の夏」と聞いて、何を思い浮かべますか。今年もコロナの影響で夜空に咲き誇る「花火」や夏の一大イベントの「夏祭り」は、縮小や中止が多くなっていました。猛暑で熱中症や脱水症の心配はありますが、夏は美味しい食べ物やレジャーなど楽しみがたくさんありますね。
4階南病棟では、この夏、かき氷をメインに「夏の風物詩」の壁面画を作成しました。細かく削られたフワフワの氷の上にカラフルなシロップをかける様子を思い出しながら、かき氷や器の部分に色をつけていきました。患者様にはイチゴ味やメロン味が定番のようでしたが、現代風のマンゴー味や宇治金時もありました。
「シャリシャリ」とスプーンですくう音が涼しく、食べ過ぎると頭がキーンと痛くなるのも思い出の一つ。とても美味しそうな仕上がりになりました。すだれのサイドには、海に関連のある「スイカ・カニ・ヒトデ・浮き輪」などを飾り、さらに夏らしさを演出しました。
また折り紙で作成した朝顔も掲示しました。小学生の頃に育て、観察日記をつけた記憶がある人が多いのではないでしょうか。朝顔のツルや葉っぱを一面に広がった状態にして、グリーンカーテンにすると遮熱効果があるそうです。今のようにカラフルな色になったのは江戸時代からで、夏の朝に彩りと涼しさを届けてくれる、季節の花ですね。
来年こそ、病棟で夏のイベントができるよう願いつつ、これからも入院生活で季節を感じていただけるよう企画をしていきたいと思います。