今年度最後のコラムは当医療院で実施した「冬の芋煮会」についてご紹介します。
芋煮とは山形県の郷土料理であり、本場では鍋に各々が持ち寄った具材を入れて煮込み作られるもので、山形出身スタッフからの提案で実施に至りました。
利用者さんに見守られる中、里芋・長ネギ・ちくわを中心とした具だくさんの芋煮が調理されました。湯気立ち昇る美味しそうな芋煮を前に入所者さんの笑顔が見られました。この日は特別に入所者さんの飲酒も解禁されました。今回の飲酒解禁は、夏のバーベキュー大会以来だったため、嬉しさに涙を浮かべながら日本酒をたしなむ方もいました。芋煮は面会に来られたご家族にも振る舞われ、多くのご家族が利用者さんと共に楽しんでいました。当日撮影された写真には、あちこちに笑顔があふれており、とても良い芋煮会になったと感じております。企画・運営に当たったスタッフも大変お疲れ様でした。
日増しに秋も深まってまいりましたね。秋と言えば「食欲の秋」。介護医療院では10月中旬にBBQ大会を開催しました。当日は秋晴れで風が心地よく、最適なBBQ日和でした。BBQのメインであるお肉は副施設長でもある小玉介護科長自らが買い出しに出向き、伊勢原市にある「柏木牧場」で上質なお肉を購入してきてくださいました!入所者さんも我々スタッフもお肉に釘づけになりました。
BBQのメニューはお肉の他に、介護医療院で収穫された野菜、焼きそばなどがありました。焼くのを手伝ってくれた入所者さん、美味しそうにお肉を召し上がる入所者さん、そして、この日に限り入所者さんの飲酒が解禁され、日本酒やビールを嗜む入所者さんもいらっしゃいました。また、今回はご家族も共に参加できるBBQ大会でした。コロナ禍でご家族も一緒に参加できる企画を行うことができず、久しぶりの企画でした。あちらこちらで笑顔があふれ、楽しそうにお食事されている姿も見られる、とても良いBBQ大会になりました。
あっという間に今年も半分が終わり、夏本番。連日、真夏日を記録する等、今年の夏は暑くなりそうですね。さて、夏は旬を迎える食べ物も多く、中でも旬のものでよく聞く食べ物は夏野菜と耳にする方も多いのではないかと思います。
介護医療院では毎年利用者さんと数種類の野菜を栽培しています。育てる野菜は何が食べたいか等の理由をもとに決めており、今年は枝豆・きゅうり・ミニトマト・バ ジル・小松菜・しそを栽培しています。雨が降ると水やりの必要がなく、「 水やりしなくて助かるけど、なにか退屈よね。」と声を上げる方もいました。現在は小松菜としそはまだまだ成長途中。枝豆はほぼ実り切り、トマトは花が咲き、一部で小さい実が実るほどまで成長。きゅうりの1本はだいぶ育ち、周囲のきゅうりも3つほど雌花の下部が膨らみ始めて形が徐々に見えてきました。本格的な収穫までもう少しでしょうか。
入所者さんは農作業を経験して来た方も多く、実際に土に触れることでやっていたことが蘇り、懐かしさを共有することで会話が弾むきっかけにもなります。コミュニケーションツールも広がります。このようにスタッフと野菜が育つ様子を共有して楽しめることからレクリエーションの一環として 取り入れています。