3階西病棟(地域包括ケア病棟) 原田将光
私は、病気や障がいがあるから=病人としてではなく、一人の人として関わることを大切にしています。そして、個人のことを理解して安心感の与えられる介護福祉士を目標にケアを行っています。
ある時、緊張した表情で口調も強く、頻繁にナースコールされる患者さまと出会いました。しかし、日々関わる中で「編み物がしたい」、「誕生日が近いから美味しいものが食べたい」と話されるのを聞き、編み物のレクリエーションや誕生日の当日に希望していた食事を提供するプランを立て、ニーズに近づけるように対応しました。すると、緊張が和らぎ、時折、笑顔も見られるようになり、「いい時間を過ごせたから良かったよ。ありがとう。」と感謝の言葉を頂くことができました。この経験から、入院生活の中でも自分のペースで過ごせるように環境を整えたことで安心感を得て頂けたのではないか、と私は思っています。

患者さまは人生の先輩です。私はこの仕事を通して、以前の自分よりも一人の人として関わり、相手のことを理解することができるようになって来たのではないかと感じます。介護の仕事は、日常生活を支援するだけでなく、その人の人生を支える仕事であると教えていただいたことがあります。介護は素敵な仕事です。今後も「一人の人として関わる」その目標を大切にして日々、努力をしたいと思っています。

※スタッフには写真公開の同意と許可を事前に得ております。(尚、撮影時のみ、一時的にマスクを外しております)
4階西病棟(医療療養病棟) 桑島彩香
現状に満足せず、よりよい介護を提供できるようにもっと知識と技術を身につけたい(学びたい)と思い、教育に力をいれている当院に入職して1年が経ちました。
私は、介護福祉士として、高齢者の方や障害を抱えている方と関わることが自分自身の成長に繋がっていると思っています。日々、患者様と関わることで「生きていくために必要な多くのものを得ることができる」というのが、その理由のひとつです。

「関わりの中には、喜ばしいものばかりではなく、悩みをもたらすこともあります。でも、それら一つ一つに向き合うことで人生を豊かに生きる知恵を得ることができると考えています。例えば、一人ひとりの患者様と関わりを通して、その人の価値観や経験に触れることで、様々な物事の見方や考え方があると知ることができます。また、情報の幅も広がります。
私は「介護福祉士」という職業に誇りに思っています。今日まで多くの方々に成長させていただいた分、これまで以上によりよい介護を提供し、恩返しがしたいと考えています。

※スタッフには写真公開の同意と許可を事前に得ております。(尚、撮影時のみ、一時的にマスクを外しております)
摂食嚥下認定看護師 加藤久美子
2020年度、回復期病棟の経口回復率は52.1%で、2019年度の63.3%より低下しました。嚥下障害の重症割合が34%から41%と増えたことも要因と考えられます。しかし、嚥下障害の軽症例だけをみると経口回復率が80%から65%に低下したことを不思議に感じました。3食経口摂取に至らなかった主な理由は「食べない」ことでした。経口では十分なカロリーや水分が摂取できず、代替栄養を行ったまま退院に至っていました。
「なぜ食べないか」は主に認知症の患者さまが食べることを拒否していることでした。今までも認知症の患者さまの嚥下障害へのアプローチを行ってきています。それなのに「なぜ食べないか」を考えてみると、新型コロナウイルスが影響しているのではないかと思いました。
コロナ禍になり、面会禁止となったことで、家族が食事場面に付き添ったり、患者さまの好きな食べ物を持ってきてくれたりしていたことがほとんど無くなりました。認知症の患者さまは環境の変化による影響を受けやすく、家族などの顔馴染みの関係にある方がいることで安心します。不安なまま病院生活を送っていたことが「食べる」ことに影響を及ぼしていたと推察しました。今更ながら家族の力は大きいことを実感しました。またソーシャルディスタンスを保ち、アクリル板を使用して黙食をしている環境も認知症の患者さまには理解しがたいことだと思いました。
現在も面会禁止が継続しています。家族には変われないけれど、職員が顔馴染みの関係性を作り、「食べる」ことへの手助けになればいいなという思いと早くコロナが収束して楽しく食べられる環境になるといいなと願っています。
