院長ブログを開設いたしました
「院長通信」に掲載している患者さん・入所者さん、ご家族の方々・職員へのメッセージをブログ形式で毎月1回掲載いたします。医療機関や介護施設の皆さまにも、「院長ブログ」を通して当院の取り組みをお伝えできればと思います。
鶴巻温泉病院 鶴巻温泉病院介護医療院
院長 鈴木 龍太
院長ブログバックナンバー 目次はこちら
鈴木院長執筆記事
blog_43 1. 鶴巻学術研究発表会 2. 鶴巻温泉病院賞 候補者募集
平成25年2月24日に第24回鶴巻温泉病院 学術研究発表会が開催されました。 今年の特徴は患者さんの気持ちに寄りそった発表が多かったことです。患者さんの気持ちを理解するために経管栄養のチューブを自分たちで試してみたり、患者さんからの意見・クレームを自分たちで出してみたり、研究方法にも工夫が見られました。受賞者は以下の方々です。
鶴巻温泉病院長賞
【問題行動を繰り返し、暗い表情で過ごす患者様が穏やかに過ごせることを目指したアプローチ
~基本的欲求を満たす非言語的な関わりを通して~】リハビリテーション部 岩井 佑樹
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患者さんの心理面をマズローの欲求階層理論を用いて分析し、患者さんが穏やかに過ごせる環境を設定できたという研究です。![]()
教育研修推進委員会賞
【休日リハビリテーション提供体制加算・リハビリテーション 充実加算取得後のリハビリテーション効果の検証】
リハビリテーション部 中西 俊二 (大木 雄一)
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当院回復期病棟では2010年から休日のリハの実施(休日リハビリテーション提供体制加算)、1日6単位以上のリハの実施(リハビリテーション充実加算)に取り組んでいます。これらの加算の実施前後でのリハビリの効果を研究しました。![]()
特別賞
- 緩和ケア病棟スタッフの語り合いにおける思いの分析
~「緩和ケア病棟語る会」で明らかになったもの~
5階東病棟 工藤 美樹- 神経難病患者の肺炎、尿路感染症と栄養状態の関連性
~安定した療養生活を送るために~
栄養科 小湊 由紀子
(三橋 直樹、切石 友恵、三橋 成輝)- 緩和ケア病棟におけるリハビリテーション部の取り組み
リハビリテーション部 山崎 祐子
(小山 崇、大和 志保、内原 基成、大木 雄一)- 呼吸療法認定士を対象とした吸引行為に関する研修マニュアルの報告
リハビリテーション部 清水 あゆみ
(大滝 雄介、森 睦子、水谷 小百合)
学術研究発表会 写真はこちら
研究はこの発表で終わらせないで、成果を全国規模の学会で発表したり、論文にするように頑張ってください。2年前の第22回本大会で賞を取った発表(院長通信2011年5号)は昨年 全国誌に掲載されました。
- 透明文字盤を拒否したALS患者への代替意思伝達手段(AAC)導入の試み
浮田穣、寺地生孝、下田優子
難病と在宅ケア
Vol18, 58-61,2012 - 排泄物に対するコーヒー豆による消臭効果の検証
斉藤拓、内田太一、富樫健人、岡田さとみ、小田嶋朋子、鈴木龍太
日本慢性期医療協会誌(JMC)
Vol20, 48-51, 2012
平成24年度の病院賞候補者を公募します。平成24年4月から平成25年3月までの間に病院に貢献する功績を残した個人や団体を推薦してください。自薦、他薦を問いません。
締め切りは平成25年4月30日です。発表は6月になります。
職員は院長室か提案箱へ入れて下さい。患者さま・ご家族も褒めてあげたい職員がいたら是非推薦してください。推薦はご意見箱に入れてください。
blog_42 1. 平成25年度「鶴巻温泉病院の方針と目標」 2. 寄附を頂きありがとうございました 3. 鶴巻温泉病院の感染管理室が新聞に載りました
- 患者さんに選ばれる病院
- 職員が働いていることを自慢できる病院
- 質の高い慢性期病院として進化する病院
そのために次のことを目標に掲げます
1.患者さんのQOL向上
- 鶴巻温泉病院に入院して良かったといってもらえる病院
(満足度の向上)- 患者さんに愛情を持って接する気持ちをたかめる
(関連するご意見の減少)2.職員のQOL向上
- 辞めたくない病院にする(中途退職率の減少)
- ワークライフバランスを実現する(業務改善)
- 主体的なSelf managementを推進する(自己評価へ反映)
3.質の高い慢性期病院
- クリニカルインディケーター(臨床指標)の継続的利用と結果公表
- 日本慢性期医療協会の質の評価受審
- 自律的にクオリティマネージメントを高める
スーパー鶴巻温泉病院シリーズ4年目です。
昨年度の目標であった、ワークライフバランスの実現が達成できませんでしたので、今年も継続課題としました。
職員の皆さん頑張って実現してください。私も応援します。こうしたら良いという提案も受け付けます。
鶴巻温泉病院では皆様からご寄附を頂いており、毎年200万円程度になります。頂いた寄附金は、患者さんに役立つことのために使うことにしています。
今回はリハビリテーション室の古くなった訓練用階段とプラットホーム8台を購入いたしました。
また「車椅子を買って下さい」とのご要望がありましたので、スエーデン製「レボ2」という高性能な車椅子を購入いたしました。
ご寄附を頂いた皆様に感謝いたします。
2月2日土曜日の毎日新聞朝刊神奈川版です。
昨年11月に院内で発生したノロウイルス感染症の拡大を最小限に防いだことが取り上げられています。ホームページ(感染管理室 活動紹介)に全体の記事を載せますので、読んでみてください。
blog_41 1. おめでとうございます 2. ノロ、インフルエンザ対策 3. 新保育室 4. 未来委員会
1月14日の関東地方の大雪でも鶴巻地区では雪は全く降りませんでした。温暖な気候なので、鶴巻温泉病院開設以来、雪が積もったのはたったの2回しかないそうです。

今年は巳年です。近くの相模国三之宮 比々多神社(外部サイト)で新年祈祷をしていただきました。患者さんの安全安心、そして職員病院の安全安心を第一にお願いしました。
今年も皆さんに選ばれる病院であるように努力していきますので、宜しくお願いいたします。
患者さんの安全といえば 感染性胃腸炎(ノロ)やインフルエンザがはやっています。
病院でも最大限の注意を払っていますが、患者さん・ご家族にも感染を広げないために以下のようなお願いをしています。ご不自由な点もあるかと思いますが、ご協力お願いいたします。
- 消化器症状や熱のある方、お子さんはご面会を遠慮してください。
- 手指消毒、マスク着用、咳エチケット(口を何かで覆う、飛沫が人に向かないようにする)を守りましょう。
- 人が集まることを避けるためにリハビリやリクリエーション・鑑賞イベントの実施制限、6階パティオの利用制限等をする場合があります。
- 本館と南館の通路を閉鎖する場合があります。
- 病棟内で感染が広がらないようにタミフル等のインフルエンザ薬を予防的に飲んでいただくことがあります。

2月18日から新保育室にて保育を開始します。
保育室は、ワンフロアーの中に移動家具を使用し、職員全員が保育室全体を見渡せる為、より安全で安心になりました。体温調整が難しい0歳児の為に、0歳児保育室は床暖房を取り付けました。
これからは全職員対象でお預かりしますので、是非多くの方のご利用をお待ちしております。


鶴巻温泉病院は今年で34年になります。新しい鶴巻温泉病院を建設するためのプロジェクトを開始しました。
blog_40 1.病院機能評価受審 2.ご意見に対する対応|ありがとう 15号
1.日本医療機能評価機構 病院機能評価受審

皆さん病院の玄関やパンフレットでこのマークを見たことがあると思います。これは日本医療機能評価機構(外部リンク)のマークです。病院機能評価は病院の基本的な活動が適切に行われているかどうかを、中立・公平なサーベイヤー(外部リンク)が第3者として評価するものです。
現在日本には8580の病院があり、そのうち2414件が病院機能評価に合格し認定されています。鶴巻温泉病院は2003年に最初の認定を受け、5年ごとの更新で、第3回目の病院機能評価を12月5日から7日にかけて受審しました。結果はまだですが、サーベイヤーからは以下のようなお褒めの言葉をいただきました。
- 未来委員会を開催し、これからの慢性期医療、慢性期病院のあり方をきちんと考えている。
- シャトルバスを出したり、努力して、お見舞いに来易いようにしている。
- 入院患者さんのグリーティング(お出迎え)は患者さんの不安を和らげるのに大変良い試みだ。
- 患者さんの意見をきちんと聞いて、対応策を検討し、サービスの向上に反映している。意見をまとめて、毎年「ありがとう」を出版していて評価できる。
- ノロウイルスのアウトブレークを封じ込め、感染対策がしっかりできている。
- 医師・看護師を含め全てのコメディカルの記載が一つにまとまっているチーム記録は、日本でも珍しく、大変良いものである。
- 全てに亘って患者中心のケアを実行していて、このまま続けていれば日本一になれます。
問題点も指摘されましたが、鶴巻温泉病院がずっと取り組んでいることが認められ、大変嬉しく思いました。
2.鶴巻温泉病院へのご意見に対する対応
機能評価でも褒めていただきましたが、当院のご意見や提案に対する対応をお知らせしておきます。患者さま・ご家族からのご意見は以下の方法で収集しています。
- 病院に設置してある「ご意見箱」、
- 専用ダイヤル「ペイシェントベル(0120-250-646)」、
- 退院後に書いていただいている「退院患者さまアンケート」、
- 年一回入院中の方に実施している「お客様満足度調査」、
- 病棟、「安全管理室」、「相談窓口」で受けた相談やクレーム
blog_39 1.新しい病棟配置図 2.慢性期医療学会で優秀演題賞
1.新しい病棟配置図
鶴巻温泉病院では入院を希望される患者さんの多くが重症で、受け入れが難しい場合がありました。 そこで10月に3階西病棟を介護療養病棟(ピンク)から医療療養病棟(白)に変更しました。
介護療養病棟は看護師定数が少ないので、吸引(痰を引く行為)や点滴、注射のある重症患者さんの受け入れに限度があります。一方医療療養病棟は看護師の夜勤が2名になりますので、重症の患者さんも受け入れることが可能です。 どちらも120床で、長期間入院することができます。
これからはお待たせしていた重症患者さんの受け入れが少し改善されると思います。 医療保険ではリハビリの実施が一月に13単位(1単位20分間)に制限されていることが多いのですが、それ以上のリハビリを希望される患者さんに選定リハビリ(費用別途)を実施していますので、ご希望があればご相談ください。
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鶴巻温泉病院の他の病棟機能を紹介しておきます。
blog_38 1.Tsurumaki Newsの表紙 2.秋桜(コスモス)祭
1.TsurumakiNews の表紙

2010年夏から病院の広報誌(Tsurumaki News)をRenewal しました。その際に患者さんの描いた絵や書を表紙に使うことにしました。
鶴巻温泉病院ではリハビリの一貫としてレクリエーションがあり、カラオケやコンサート等のイベントもしていますが、書道、園芸、カラオケ、ゲーム(麻雀、囲碁、将棋)などのサークルがあります。長期入院患者さんの楽しみの一つでもあります。今までに表紙を飾った絵や書を此処で皆さんにもう一度お披露目します。みなさんありがとうございました。患者さんでこれはと思うものができたら是非教えてください。いつか表紙を飾るかもしれません。
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そんな中、先日嬉しいことがありました。