院長ブログを開設いたしました
「院長通信」に掲載している患者さん・入所者さん、ご家族の方々・職員へのメッセージをブログ形式で毎月1回掲載いたします。医療機関や介護施設の皆さまにも、「院長ブログ」を通して当院の取り組みをお伝えできればと思います。
鶴巻温泉病院 鶴巻温泉病院介護医療院
院長 鈴木 龍太
院長ブログバックナンバー 目次はこちら
- 事前指示書について
- 病気の話「延命治療(延命処置)って何ですか?」(準備中)
- 脳の病気の話
- 知って得する身体の話
- 日本をリハビリテーションする
blog_31 1.最後の場所 2.学術研究発表会
1.最後の場所
3月11日で東日本大震災から1年が経ちました。それぞれの人がそれぞれの思いでこの日を迎えたことと思います。地震で直接亡くなった方は15854人、行方不明者は3155人(平成24年3月14日現在)ですが、それとは別に長引く避難生活などで体調が悪化して亡くなる震災関連死と認定された人が1438人でした。ご冥福をお祈りいたします。また私事ですが先日92歳の父が亡くなりました。そんなわけで最近「人の死」を考えることが多くなっています。
皆さんは「ご自身の最後の場所」を決めていらっしゃいますか?
厚労省の統計によると(図1) 1951年には80%以上の方が自宅で亡くなっていましたが、最近では完全に逆転して殆どの方が病院で亡くなっています。
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blog_30 平成24年度「方針と目標」 看護部ホームページ
- 患者さんに選ばれる病院
- 職員が働いていることを自慢できる病院
- 時代にあった慢性期病院として進化する病院
1.患者さんのQOL向上
- 楽しく食事できる環境を提供する
- 身体拘束を避ける工夫をする
2.職員のQOL向上
- 就職したくなる病院になる工夫をする
- ワークライフバランス(仕事と生活の調和)を実現する工夫をする
3.チーム医療の質的強化・推進
- クリニカルインディケーター(臨床指標)の利用と結果公表を行う
- 論文作成を支援する
- 第三者評価の実施 医療機能評価機構、慢性期医療の質の評価を受審する
blog_29 あけましておめでとうございます 禁煙外来
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あけましておめでとうございます。
鶴巻温泉病院は今年も患者さん、職員皆さんに選ばれる病院、自慢できる病院であるように進化をしていきます。宜しくお願いいたします。
昨年末に永年(10年)勤続者の表彰をいたしました。17名の方々です。
大変ご苦労様でした。病院では現在離職率を減らすための改革に取り組んでいます。職場を愛して、やりがいを持った仕事ができないと10年以上勤めることは難しいと思います。
ありがとうございました。皆さんが鶴巻温泉病院を支えているのだと思っています。これからも他の職員を引っ張っていって働きやすい鶴巻温泉病院を作っていってください。
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blog_28 工夫をしましょう。 2011年上期病院賞
あっという間に1年が過ぎようとしています。皆さん今年も大変ご苦労様でした。 今年は震災、原発事故に始まり、日本にとって何百年に一度の大変苦しい年でした。でも悪いことばかりではなく、我慢強く思いやりに富む日本人の行動は世界に賞賛と尊敬の念を与えました。日本人は新しいことを生み出すことはそれほど得意ではありませんが、あるものを「工夫」して、使いやすく進化させることは大変得意です。これからも得意な「工夫」と、賞賛に値する忍耐・思いやりで日本は必ず再生すると確信しています。
一方震災後の経済的不安感や周辺医療施設の整備によって鶴巻温泉病院も今までのように待っていれば患者さんが入院されるという状況ではなくなりました。これは今までと同じことをしていてはだめだということを示しています。
鶴巻温泉病院が患者さんに選ばれる病院になるためには、質の高い医療を提供することと、患者さまの入院中の満足度(QOL)を高めることが大切です。
医療の質を上げるには病院内外の勉強会や研究・発表が大切ですが、それを知ってもらうためにはクリニカルインディケーター(臨床指標)(2011年5月号)の公表やHPの利用に取り組む必要があります。患者さんの満足度を上げることは、患者さんの思いに寄り添った良い医療・看護・リハビリ(Care)を提供することが必要です。しかし、質の高い医療と患者さんの笑顔を実現するには職員のやる気と笑顔(QOL)がなければ成り立ちません。
一方患者さんに良いCareを提供することは、業務が増え、時間がかかるので、職員のワークライフバランスと一見相反するように見えます。でもそういう考え方や鶴巻の常識を捨てて下さい。業務を徹底的に見直して、重複や不要なことを排除してください。病院の滞留時間を減らしてください。色々な「工夫」の積み重ねで職員のワークライフバランスを高め、しかも患者さんのQOLを上げる方法を見出すことができます。
私が2年前に院長に就任した時に「変化を進化に、進化を笑顔に」をモットーにしました。どんな状況でも患者さんに選ばれる病院であり、高い稼動を維持できるように、変化を進化に結びつける皆さんの「工夫」の提案を待っています。提案は院長宛に送ってください。
blog_27 身体拘束廃止へ向けて
病院では治療上の安全や、転棟・転落を防ぐために、患者さんの腰ベルトや、手にミトン手袋をはめることがあります。これを身体拘束(抑制)といいます。でも当院の職員は身体拘束をしたいと思ってしているわけではありません。そのため当院では2008年に身体拘束廃止検討委員会ができ、身体拘束をなくそうと努力してきました。
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2010年の委員会のアンケートでは、殆どの職員が身体拘束を受けている人の気持ちについて考えていました。また「車椅子等に縛る行為は当然だ」と思っている人はいませんし、60%の人が別の方法をとるべきだと考えていました。
blog_26 おいしく、楽しく食べて欲しい 病院賞候補者
退院された患者さんからのお便りに次のようなものがありました。
「入院時、体調が悪くミキサー食をお願いしていましたが、家庭ではできないくらい、品数や栄養バランスを考えてくださり、食べることが生きがいだった父にとってはとてもしあわせなことでした。」
患者さんにとって食べることは楽しみの一つです。できるだけおいしく、楽しめる食事を提供できたらと思っています。でも病状によっては口から食事を取れない患者さんもたくさんいらっしゃいます。栄養科ではそのような方にも症状に配慮しつつ、ご家族も一緒に楽しむ「おやつバイキング」や、刺身をガーゼで包んで食感を楽しんでいただいたり、口の中をさっぱりさせ食欲に繋げるためにレモン氷を準備したりして口から食べることを推進しています。