院長ブログを開設いたしました
「院長通信」に掲載している患者さん・入所者さん、ご家族の方々・職員へのメッセージをブログ形式で毎月1回掲載いたします。医療機関や介護施設の皆さまにも、「院長ブログ」を通して当院の取り組みをお伝えできればと思います。
鶴巻温泉病院 鶴巻温泉病院介護医療院
院長 鈴木 龍太
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鈴木院長執筆記事
blog_120 1. 変化を進化に 進化を笑顔に 2.病院にご寄附をいただきました。
今月号の目次
変化を進化に 進化を笑顔に
2009年に鶴巻温泉病院院長になり、ちょうど10年経ちました。院長になった時に作った私の造語で、院長通信2009年09号に掲載していますが、今では私のモットーとなっています。
日本は超高齢社会に対応するために、医療・介護行政、制度、社会システム等さまざまなものが大きく変化し、そのスピードも速くなっています。その変化に躊躇せず柔軟に対応することで、病院が進化し、進化することで、患者さん、職員、地域の満足度が上がり、皆さんが幸福になり笑顔になるという意味です。
ノーベル賞受賞者がよく Serendipity(セレンディピティー)という言葉を口にします。何かを探しているときに、探しているものとは別の価値があるものを偶然見つけ、それをきっかけに、幸運をつかみ取ることというような意味です。変化を追っていると予想されていたものと違う方向に進化・深化することがあります。例えば、携帯電話がIOTや財布がわりになったり、コンビニが銀行、見守りの役割を担うようになったりしていることです。変化に順応していくと、社会が本当に必要としている方向に向かって新しい発想が生まれ、Serendipityのように思いがけないものが生まれるかもしれません。とても楽しみです。
鶴巻温泉病院もこの10年で大きく変わりました(病棟図)。これからも進化・深化を続けていき、三喜会の理念にあるように「患者さまとそのご家族、地域社会、ならびに病院職員の三者」が笑顔になるように努力を続けます。
2009年の病棟図(591床)
2019年の病棟図(557床)
病院にご寄附をいただきました。
当院では、皆様からのご寄附をお受けしております。いただいた寄附金はご利用者さまの役立つものに使わせていただいています。2018年度は約100万円のご寄附をいただき、重度障害者用意思伝達装置の導入、ウッドデッキ整備など(下記参照)、有効に活用させていただきました。
ご寄附の受け付けは本館受付のサービスシステム開発室または、各病棟科長にお申し出ください。ご寄附をいただいた方には感謝状をお渡ししています。
《2018年度ご寄附有効活用について》
脳血管障害や脊髄損傷、神経難病などの患者さまの、コミュニケーションの手段として、視線とスイッチコントロールで意思の伝達を行う miyasukuEyeConSW やアーム式TVなどを購入しました。また、南館6階 季節の花植栽、本館1階 ウッドデッキの 「テーブルとチェアー」をリニューアルし、患者さま・入所者さま・ご家族の癒しの空間としてご利用いただいております。 ご寄附をいただきました皆さまに感謝いたします。
サービスシステム開発室 室長 遠藤 玲子
重度障害者用意思伝達装置 miyasukuEyeConSW
ウッドデッキの 「テーブルとチェアー」
blog_119 1.看護師国家試験合格 2.セコム合同研究発表会 3.ボランティア表彰 4.診療部病院賞
今月号の目次
⽇本の看護師国家試験に合格 「学術功労賞」を受賞
皆さん想像してみてください。外国⽣活1年でその国の⾔葉で国家試験を受けて合格する、本当に凄いことだと思いませんか︖中国から来られた魏 志慧(ぎ しけい)さん、張 麗娜(ちょう れいな)さんはそれを成し遂げて、今、鶴巻温泉病院で看護師として働いています。
⾔葉も⽂化も違う国で働くことは⼤変なことだと思います。皆さん、お⼆⼈の⽇本での活躍を応援してください。
写真 中央 魏さん 左 張さん
この度は、学術功労賞をいただき、本当にありがとうございました。昨年、国家試験を受けるために看護の勉強を⼀⽣懸命して、合格したことは本当に嬉しかったです。また⼀年間、いろいろな⼈にお世話になり、すごく感謝の気持ちでいっぱいです。私は⾼齢者の看護を学びたいと思い⽇本に来ました。現場では、新⼈として先輩と⼀緒にケアをしており、時々わからない⾔葉で先輩に迷惑をかけることもあると思います。しかし、これからも初⼼を忘れず先輩からの温かい⾔葉を胸に、早く⼀⼈前の看護師になれるように頑張っていきます。
2階南病棟 看護師 魏 志慧
この度は、病院賞の学術功労賞をいただきまして、誠にありがとうございます。新⼈看護師として⼤変光栄に存じます。私は若いうちに⾊々経験したいと思い、⼤学⼀年⽣から⽇本語を勉強して、卒業した後、⽇本で看護師になりました。今、新⼈として未熟なところが沢⼭ありますが、先輩達が理解してくださり、さまざまなことを教えてくれるので、毎⽇充実した⽣活を過ごしております。この度の受賞を胸に、仕事も⽇本語の勉強も頑張っていきます。
5階南病棟 看護師 張 麗娜
第14回セコム医療グループ 関東地区合同研究発表会
6⽉15⽇に開催されました。鶴巻温泉病院からは4演題の発表がありました。今年は、銀賞1演題と⼊賞1演題を受賞しました。
これからも患者さんのQOL向上や職員の働きやすに繋がる研究をしっかり続けて行っていただきたいと思います。
《銀賞》 終末期がん患者における経⼝摂取状況について
栄養科 三橋 直樹、國⾒ 友恵、診療部 奥津 輝男
緩和ケア病棟には、がん終末期の患者さまが⼊院され、管理栄養⼠は、最期まで「⾷を楽しむためのサポート」を⽇々⾏っています。研究では、約7割の患者さまが亡くなる1週間まで⾷事を召し上がっていたこと、最期の⾷事は、⾷形態の⼯夫や患者さまの希望時に提供が必要であることが分かりました。患者さま、ご家族の不安を少しでも和らげるよう「緩和ケア病棟における⾷のサポート」のしおりを現在作成しています。(発表者 栄養科 三橋 直樹 写真 前列中央)
《⼊賞》 職員同⼠でほめ合う、感謝の気持ちを伝えることは仕事への意欲向上に繋がるのか
介護福祉⼠ 北村 ⼤輝
3階⻄病棟の職員をはじめ多くの⽅々のご協⼒とご指導により、⼊賞という結果をいただくことが出来ました。実際にほめ合い・感謝を伝える機会を作り出し、1か⽉間、病棟のスタッフで取り組み、仕事への意欲が向上するのかを検証し報告しました。今回の研究で私⾃⾝、相⼿を認め、感謝を伝えていく事の⼤切さを学ぶ事が出来ました。今回学んだ事を⼼に留めて、より良い職場環境・⼈間関係を築けるよう努めていきたいと思います。(写真 前列左)
blog_118 2018年度 鶴巻温泉病院賞表彰
2018年度 鶴巻温泉病院賞表彰
6月11日の新年度集会で2018年度病院賞を表彰しました。今年は病棟や職場全体での取り組みが多く評価されました。力を合わせて成し遂げる姿は鶴巻温泉病院の誇りだと思います。
病院賞表彰式
2018年度 病院賞表彰者一覧
※各賞クリックで拡大(PDF)表示します。
blog_117 1.耐性菌が減少しました。2.鶴巻温泉春まつり 3.看護師特定行為
今月号の目次
鶴巻温泉病院の耐性菌が減少しました。
3年かけて取り組んだ成果がでました。病院の中の耐性菌をへらすことは大変なことだと思います。
- MRSA: 3~4件/月前後から、最近では1件/月以下に
- ESBL: 7件/月前後から、最近では2件/月に減少
当院では、従来より感染対策に取り組んでおり、標準予防策、接触感染予防策の強化を行ってきました。その結果、病院全体でのMRSA(多剤耐性の黄色ブドウ球菌)の新規検出(感染症以外の単なる定着も含めた値)は月0.7件まで減少し、3年前の1/3に減っています。また、多剤耐性の腸内細菌(大腸菌など)も月2件と3年前の1/3程度に減少しました。
いずれも市中でも見られる耐性菌のため、病院に持ち込まないよう面会時は手指衛生やマスク着用など、感染対策にご協力をお願いします。
感染管理室 室長 近藤 成美 (日本感染症学会専門医・指導医)
鶴巻温泉春まつり
4月29日に開催された恒例の鶴巻温泉春まつりにリハビリテーション部(ロコモチェック、飲み込みチェック、レクリエーション体験)・総務課(鶴のまきちゃん)と、あじさいの丘・ライフプラザ鶴巻・鶴巻高齢者支援センター(健康・介護相談)が参加しました。鶴のまきちゃんは子供から大人まで大人気でした。
今回はロコモティブシンドロームが疑われる方に対して、秦野市主催の「はだのさわやか体操で介護予防」のパンフレットを配布しました。今後も行政と連携し地域の方々の健康寿命の延伸に貢献していきます。
blog_116 1.入職式 2.介護医療院 3.病床数4.病院賞 CS賞 5.意思疎通支援者養成
2019年4月1日(月)に入職式が開催されました
今年も58名の新人が鶴巻温泉病院に入職されました。看護職14名、介護福祉士3名、メディカルアシスタント3名、理学療法士21名、作業療法士11名、言語聴覚士4名、薬剤師1名、管理栄養師1名です。
その中に2名の中国人看護師が含まれています。1年前に日本に来て日本語の勉強をし、今年、看護師の国家試験に合格しました。本当に凄いですね。 4月5日には皆さん一人一人に辞令を渡しました。リクルートスーツを脱いで、制服姿の新人は病院に溶け込んで頼もしく感じました。「夢があるから頑張れる」 皆さんの活躍に期待しています。
病院の中に介護施設である介護医療院ができました。
2018年4月に創設された「介護医療院」は、長期的な医療と介護のニーズが必要な要介護者を対象とし、「吸引、経管栄養、点滴、酸素」や「看取り、ターミナルケア」等の医療機能と「自宅と同様に生活」する機能とを兼ね備えた施設です。
医療保険ではなく、介護保険の施設です。鶴巻温泉病院の4東病棟が4月1日に「鶴巻温泉病院介護医療院」になりました。自宅扱いと言っても4人部屋ですので、少し窮屈ですが、通常の病院の病室より大きく、仕切りもしっかりとしています。新しく2人部屋も用意しました。
寝たきりの高齢者も長期に入所できますが、リハビリもできますので、リハビリをして、家に帰る方も受け入れることができます。但し、介護保険で要介護認定がある方しか入れませんので、若い方や、要支援の方は入れません。
- 神奈川新聞 連載 『介護医療院』創設 鶴巻温泉病院 院長 鈴木 龍太
鶴巻温泉病院の病床数が変わりました
介護医療院の開設と同時に、鶴巻温泉病院は病床数が583床から557床になりました。医療保険の病床505床と介護保険施設52床を合わせて557床ということになります。時代とともに進歩する鶴巻温泉病院をよろしくお願いいたします。
2019年4月病棟区分
blog_115 1.つるまきシャトル運行時刻 2.学術研究発表会 3.事務長表彰
今月号の目次
3/20(水)より「つるまきシャトル運行時刻変更」のお知らせ
日頃より当院の無料送迎バス「つるまきシャトル」をご利用いただきありがとうございます。
この度、運営委託先である神奈川中央交通との契約更新に伴い、 3月20日(水)より、下記の通り運行時刻を変更することとなり、18時台の便はなくなります。今後、ご利用の際にはくれぐれもご注意くださいます様に、ご理解とご協力をお願いいたします。
3/20(水)より「つるまきシャトル運行時刻変更」のお知らせ
JR平塚駅南口 (JAビルかながわ前) |
10:40 13:40 15:40 |
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鶴巻温泉病院南館 (湘南リハビリテーションセンター) |
14:30 17:10 |