院長ブログを開設いたしました
「院長通信」に掲載している患者さん・入所者さん、ご家族の方々・職員へのメッセージをブログ形式で毎月1回掲載いたします。医療機関や介護施設の皆さまにも、「院長ブログ」を通して当院の取り組みをお伝えできればと思います。
鶴巻温泉病院 鶴巻温泉病院介護医療院
院長 鈴木 龍太
院長ブログバックナンバー 目次はこちら
鈴木院長執筆記事
blog_124 1. 忘年会2019 2.秦野伊勢原支部長表彰 3.「厚生労働」取材&アイドル来院
今月号の目次
鶴巻温泉病院忘年会2019 開催
院長の鈴木 龍太です。12月10日 恒例の鶴巻温泉病院忘年会が開催されました。約500人の参加で盛り上がりました。みなさん、はじけて楽しそうですね。準備された方々、余興に参加してくださった方々、緊張して司会をしてくれた藤原さん(リハビリテーション部・写真左)、佐藤さん(介護医療院・写真右) ありがとうございました。
私は院長通信2019年11月号でご紹介した「三喜会の理念の改訂」と、2019年8月号に記載した私のモットー【変化を進化に、進化を笑顔に】についてあらためて話をしました。
司会のお二人
管理部青木さん・ジャムセッション
保育所・伝説のバンド Queen
看護部科長会・ブートキャンプ
看護部科長会・ラッツ&スター
photo by m.harada
神奈川県公衆衛生協会秦野伊勢原支部長表彰
秦野市・伊勢原市内で保健衛生(医療、環境衛生、食品衛生、薬事、公衆衛生など)の向上に尽力されている個人、施設、団体の功績を顕彰する「秦野・伊勢原地区保健衛生関係表彰式」がありました。当院からは薬剤科主任の後藤さん、栄養科科長の國見さんが表彰されました。
後藤さんは薬剤科の要になって、黙々と丁寧な仕事をされます。國見さんは食事に工夫を凝らして、皆さんが楽しめるように日々努力をしています。おめでとうございます。
國見さん・後藤さん
栄養科 科長 國見 友恵
薬剤科 主任 後藤 真里
「厚生労働」取材受入れ&アイドル来院
厚労省が編集協力している雑誌「厚生労働」の2019年12月号の記事「アイドルが突撃 介護現場」に鶴巻温泉病院の介護医療院が取りあげられました。
レポーターはアイドルの「みほとけちゃん」です。アイドルと言っても看護師の資格を持っていて、介護医療院の勉強もしっかりされて職員にインタビューをしていました。職員にも楽しい体験だったようです。
blog_123 1. 法人理念、病院理念、基本方針を改訂 2. 地域のお祭りに参加
今月号の目次
三喜会の理念、鶴巻温泉病院の理念、基本方針を改訂しました
院長の鈴木 龍太です。鶴巻温泉病院は2019年11月16日に創立40周年を迎えました。それを期に「三喜会の理念」「鶴巻温泉病院の理念」「鶴巻温泉病院の基本方針」及び職員としての「行動指針六ケ条」を改訂いたしました。
三喜会の理念は1979年の鶴巻温泉病院創立以来のものです。当時は病院しかありませんでしたので、理念には「患者様とそのご家族、地域社会、ならびに病院職員の三者が」と記されております。その後の社会の変化に合わせ、三喜会は、医療と介護と地域社会をシームレスに継げる医療法人へと進化しています。
今回、三喜会の理念を見直し、上記部分を「患者さま・利用者さまとご家族、地域社会、ならびに職員の三者が」と変更しました。この理念のもと三喜会のこれからの発展を期待しています。
医療法人社団 三喜会の理念
人間のいのちと健康の擁護者としての誇りと使命感をもち、医療機関および関連諸施設との連携と協力を密にしながら、患者さま・利用者さまとご家族、地域社会、ならびに職員の三者が人間愛に結ばれ、共に生きる幸せを喜び合える良質の保健医療福祉社会を創造する。
鶴巻温泉病院の理念
- 使命(mission)
リハビリテーションを横軸とし、回復期、慢性期、難病、緩和、訪問の多機能を縦軸とした、全人医療・介護を実践する - 共有価値観(core values)
尊厳 高質 協調 思いやり 品格 - 将来展望(vision)
地域包括ケアシステムの医療・介護の中心となる多機能慢性期病院
当院は2018年に地域包括ケア病棟を立ち上げ、2019年に介護医療院を立ち上げるなど、この数年で医療と介護と地域社会をシームレスに継げる多機能慢性期病院となっています。また多機能病棟全てに横軸としてリハビリテーションを実施しています。このような進化に合わせた理念、基本方針といたしました。行動指針六か条も一部改訂しています。
理念実践のための、鶴巻温泉病院の基本方針
- 患者さま・利用者さまの生活の質(QOL)を向上させ、満足な人生を過ごしていただくために尽力する。
- 職員のQOL向上、自己啓発のために努力する。
- 明日の医療を考え、地域社会から信頼される医療システムを確立する。
- 患者さま・利用者さまに相応しい包括的医療・介護を提供し、適切な対価を享受する。
行動指針 六ケ条
- 常に向上心を忘れず、仕事を通じて自己啓発に努めます。
- 常に仕事には誇りと責任を持って当たり、人には親愛と尊敬の念を持って接します。
- 常に質の高いサービスを提供し、信頼される多職種連携を実行します。
- 常に患者さま・利用者さまのQOL向上を目指し、自立への援助をします。
- 常にACP(Advance care planning) に則った生と尊厳ある死を尊重します。
- 常にインフォームド・コンセントに基づく医療・介護を行います。
地域の皆さまに多数ご来場いただきました!
鶴巻温泉病院は地域から信頼される病院を目指して、地域行事に参加しております。10/22(日)つるまき市民ふれあい祭り、11/3(日・祝) 秦野市市民の日では健康ブースを出展し、リハビリテーションスタッフが各種健康チェックやレクリエーション体験、管理栄養士は栄養相談や体脂肪測定などを実施しました。ふれあい祭りで患者さま手作りのグッズ販売も行いました。
つるまき市民ふれあい祭り
秦野市市民の日
みなさん、こんにちは。看護部科長会です。11月3日に開催された秦野市市民の日のボランティア活動についてお伝えしたいと思います。当日は天候にも恵まれ、秦野市民の方をはじめ、市外からも多くの方が参加していました。(秦野で一番盛り上がる日!?)
会場では手作り品や農産物などの展示・即売・パフォーマンスショーなど楽しいイベントが盛りだくさんで、私たちは秦野市役所の方や、シルバー人材の方々と一緒に清掃活動や総合案内のお手伝いを行いました。地域の方々との交流を図ることができ、とても充実した一日でした。みなさんも、ぜひ来年は秦野市市民の日に行ってはいかがでしょうか。
看護部科長会 青木(介護医療院) 矢島(4階南病棟)
下田科長、中根科長代理、青木科長
谷口科長、森副部長、矢島科長
blog_122 1. コスモス祭2019 2. 介護医療院「抑制ゼロ」 3.「おつる茶屋」はじめました
今月号の目次
コスモス祭2019が開催されました。
9月14・15日にコスモス祭が開催されました。1日目は、ボランティアによる演目が各病棟ロビーで行われ、演奏に合わせて口ずさむ患者さまの姿や笑顔が印象的でした。2日目は各部署から16屋台が出店、併せてつる寿司さま・にこにこパン工房さまにも出店のご協力をいただき新しい風が吹き込まれました。
ご家族からは「父の笑顔が見れてよかった。」「毎年楽しみにしています。」等のお言葉をいただき、コスモス祭の意義を改めて実感いたしました。ご参加いただきました皆さま、準備及び当日の運営にご尽力いただいた実行委員・ボランティアの皆さま、他多くの方々に感謝申し上げます 。
コスモス祭実行委員長 リハビリテーション部 上野 小百合(写真前列右)
患者さま・ご家族と鶴のまきちゃん記念撮影
コスモス祭実行委員団結式
院長お気に入りのまきちゃんグッズ
介護医療院では抑制ゼロを実現しました。
介護保険では「手指の機能を制限するミトン」を含め、抑制の対象になる禁止行為が定められています。介護医療院では、ミトンの代わりの「手袋」を工夫して作り、入所者の方が点滴などのチューブを抜いたり、皮膚をかきむしらないように、頑張っています。抑制しないことで転倒や転落の可能性もありますが、皆さまのご理解とご協力をお願いいたします。
私たちは、入所者さまがその人らしい尊厳ある生活が送れるよう支援するため「自分の家族だったら?」と考えるようにしています。身体抑制については、以前は抑制となるミトンを使っていましたが「入所者さまに苦痛を与えたくない」という思いから、スタッフがミトンの代替えになる手袋を作成しました。また、それ以外の抑制も行っていません。
しかし、抑制をしないことで転倒・転落が増える可能性もありますので、入所者さま・ご家族さまのご理解とご協力をよろしくお願い致します。これからも入所者さまの笑顔が増えるよう、看護・介護の提供ができるよう努力して参ります。
鶴巻温泉病院介護医療院(4階東) 科長 青木 美穂
4階東 ミトン使用件数
blog_121 1. 接遇標語コンテスト 2. 訪問栄養指導 3.吸引認定者
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接遇標語コンテスト2019
院内接遇の改善に向けて「接遇標語コンテスト」を開催してから、今年で6年目になります。当院職員より接遇標語の募集を行い、今年度は55作品の応募がありました。厳正な審査の結果、9月から来年8月までの12標語を決定しました。
選ばれた接遇標語は、院内に掲示し、職員で毎朝唱和してまいります。
9月の接遇標語は、2019年度「接遇標語コンテスト」の最優秀賞の作品で「整えて! あなたのココロと身だしなみ」です。この作品は、『身も心も整えて「身を引き締め」「気を引き締め」日々の業務を熟(こな)していきたいと思います。』 の思いで作成されました。
サービスシステム開発室 室長 遠藤 玲子
最優秀賞 9月の接遇標語
表彰式
訪問栄養指導をご存知ですか?
栄養指導と聞くと、「面倒で役に立たない。自分には不要」と思われる方が多いことと思います。
実際に栄養士に悪いイメージを持たれている患者さん、ご家族が多いと日々実感しています。でも本当にそれで良いのでしょうか?当院で訪問栄養を担当している栄養士は、地域の中でできる限りご本人が望む形で過ごせるよう(ご家族や他の専門職が諦めてしまうことでも)、お一人お一人にきめ細やかに対応した食や栄養の支援を行っています。
当院では2013年から訪問栄養指導を開始しました。「食事は美味しく、楽しく、食べやすく!介護する人もされる人もHAPPYに! その人らしい生活スタイルを守り思わず笑顔がこぼれる」そんな訪問栄養指導を目指しています。
blog_120 1. 変化を進化に 進化を笑顔に 2.病院にご寄附をいただきました。
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変化を進化に 進化を笑顔に
2009年に鶴巻温泉病院院長になり、ちょうど10年経ちました。院長になった時に作った私の造語で、院長通信2009年09号に掲載していますが、今では私のモットーとなっています。
日本は超高齢社会に対応するために、医療・介護行政、制度、社会システム等さまざまなものが大きく変化し、そのスピードも速くなっています。その変化に躊躇せず柔軟に対応することで、病院が進化し、進化することで、患者さん、職員、地域の満足度が上がり、皆さんが幸福になり笑顔になるという意味です。
ノーベル賞受賞者がよく Serendipity(セレンディピティー)という言葉を口にします。何かを探しているときに、探しているものとは別の価値があるものを偶然見つけ、それをきっかけに、幸運をつかみ取ることというような意味です。変化を追っていると予想されていたものと違う方向に進化・深化することがあります。例えば、携帯電話がIOTや財布がわりになったり、コンビニが銀行、見守りの役割を担うようになったりしていることです。変化に順応していくと、社会が本当に必要としている方向に向かって新しい発想が生まれ、Serendipityのように思いがけないものが生まれるかもしれません。とても楽しみです。
鶴巻温泉病院もこの10年で大きく変わりました(病棟図)。これからも進化・深化を続けていき、三喜会の理念にあるように「患者さまとそのご家族、地域社会、ならびに病院職員の三者」が笑顔になるように努力を続けます。
2009年の病棟図(591床)
2019年の病棟図(557床)
病院にご寄附をいただきました。
当院では、皆様からのご寄附をお受けしております。いただいた寄附金はご利用者さまの役立つものに使わせていただいています。2018年度は約100万円のご寄附をいただき、重度障害者用意思伝達装置の導入、ウッドデッキ整備など(下記参照)、有効に活用させていただきました。
ご寄附の受け付けは本館受付のサービスシステム開発室または、各病棟科長にお申し出ください。ご寄附をいただいた方には感謝状をお渡ししています。
《2018年度ご寄附有効活用について》
脳血管障害や脊髄損傷、神経難病などの患者さまの、コミュニケーションの手段として、視線とスイッチコントロールで意思の伝達を行う miyasukuEyeConSW やアーム式TVなどを購入しました。また、南館6階 季節の花植栽、本館1階 ウッドデッキの 「テーブルとチェアー」をリニューアルし、患者さま・入所者さま・ご家族の癒しの空間としてご利用いただいております。 ご寄附をいただきました皆さまに感謝いたします。
サービスシステム開発室 室長 遠藤 玲子
重度障害者用意思伝達装置 miyasukuEyeConSW
ウッドデッキの 「テーブルとチェアー」
blog_119 1.看護師国家試験合格 2.セコム合同研究発表会 3.ボランティア表彰 4.診療部病院賞
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⽇本の看護師国家試験に合格 「学術功労賞」を受賞
皆さん想像してみてください。外国⽣活1年でその国の⾔葉で国家試験を受けて合格する、本当に凄いことだと思いませんか︖中国から来られた魏 志慧(ぎ しけい)さん、張 麗娜(ちょう れいな)さんはそれを成し遂げて、今、鶴巻温泉病院で看護師として働いています。
⾔葉も⽂化も違う国で働くことは⼤変なことだと思います。皆さん、お⼆⼈の⽇本での活躍を応援してください。
写真 中央 魏さん 左 張さん
この度は、学術功労賞をいただき、本当にありがとうございました。昨年、国家試験を受けるために看護の勉強を⼀⽣懸命して、合格したことは本当に嬉しかったです。また⼀年間、いろいろな⼈にお世話になり、すごく感謝の気持ちでいっぱいです。私は⾼齢者の看護を学びたいと思い⽇本に来ました。現場では、新⼈として先輩と⼀緒にケアをしており、時々わからない⾔葉で先輩に迷惑をかけることもあると思います。しかし、これからも初⼼を忘れず先輩からの温かい⾔葉を胸に、早く⼀⼈前の看護師になれるように頑張っていきます。
2階南病棟 看護師 魏 志慧
この度は、病院賞の学術功労賞をいただきまして、誠にありがとうございます。新⼈看護師として⼤変光栄に存じます。私は若いうちに⾊々経験したいと思い、⼤学⼀年⽣から⽇本語を勉強して、卒業した後、⽇本で看護師になりました。今、新⼈として未熟なところが沢⼭ありますが、先輩達が理解してくださり、さまざまなことを教えてくれるので、毎⽇充実した⽣活を過ごしております。この度の受賞を胸に、仕事も⽇本語の勉強も頑張っていきます。
5階南病棟 看護師 張 麗娜
第14回セコム医療グループ 関東地区合同研究発表会
6⽉15⽇に開催されました。鶴巻温泉病院からは4演題の発表がありました。今年は、銀賞1演題と⼊賞1演題を受賞しました。
これからも患者さんのQOL向上や職員の働きやすに繋がる研究をしっかり続けて行っていただきたいと思います。
《銀賞》 終末期がん患者における経⼝摂取状況について
栄養科 三橋 直樹、國⾒ 友恵、診療部 奥津 輝男
緩和ケア病棟には、がん終末期の患者さまが⼊院され、管理栄養⼠は、最期まで「⾷を楽しむためのサポート」を⽇々⾏っています。研究では、約7割の患者さまが亡くなる1週間まで⾷事を召し上がっていたこと、最期の⾷事は、⾷形態の⼯夫や患者さまの希望時に提供が必要であることが分かりました。患者さま、ご家族の不安を少しでも和らげるよう「緩和ケア病棟における⾷のサポート」のしおりを現在作成しています。(発表者 栄養科 三橋 直樹 写真 前列中央)
《⼊賞》 職員同⼠でほめ合う、感謝の気持ちを伝えることは仕事への意欲向上に繋がるのか
介護福祉⼠ 北村 ⼤輝
3階⻄病棟の職員をはじめ多くの⽅々のご協⼒とご指導により、⼊賞という結果をいただくことが出来ました。実際にほめ合い・感謝を伝える機会を作り出し、1か⽉間、病棟のスタッフで取り組み、仕事への意欲が向上するのかを検証し報告しました。今回の研究で私⾃⾝、相⼿を認め、感謝を伝えていく事の⼤切さを学ぶ事が出来ました。今回学んだ事を⼼に留めて、より良い職場環境・⼈間関係を築けるよう努めていきたいと思います。(写真 前列左)