院長ブログを開設いたしました
「院長通信」に掲載している患者さん・入所者さん、ご家族の方々・職員へのメッセージをブログ形式で毎月1回掲載いたします。医療機関や介護施設の皆さまにも、「院長ブログ」を通して当院の取り組みをお伝えできればと思います。
鶴巻温泉病院 鶴巻温泉病院介護医療院
院長 鈴木 龍太
院長ブログバックナンバー 目次はこちら
鈴木院長執筆記事
blog_174 1.事前指示書について 2. 感謝のお手紙
鶴巻温泉病院のホームページから事前指示書をダウンロードできるようにしました。
「事前指示書」について
いつか迎えるその時のために、ご自身の意思に反した治療や必要以上の治療を受けなくても良いようにしたいものです。あなたが、がんなどの病気の進行や、認知症、老衰、事故等により余命が短い(例えば半年くらい)と告げられ、「治療をしても回復が見込まれない状態」になった時に、どのような治療やケアを望みますか?
呼吸ができなくなった場合に口から管を入れて(挿管して)人工呼吸器をつけるなどいわゆる延命処置があります。ご自身がこれらの処置を希望するかどうかご家族・代理人や医療・介護関係者などと話し合いましょう。このように本人と一緒に話し合うことを厚労省は「人生会議」と言っています。その結果を記入したものを「事前指示書」と言います。気持ちが変わったら、何回でも書きかえて構いません。ただし、治療をして治る病気の場合は治す治療が優先となります。
ご自分が記入する「事前指示書」と「ご本人が意思を表せない時にご家族や代理人が推測して記入する書類」、延命処置を分かりやすく説明したパンフレットを作成しました。鶴巻温泉病院のホームページからパンフレットをダウンロードできるようにしました。一度見ていただいて、色々考えてくださればと思います。内容の一部分を院長ブログでご紹介します。
鶴巻温泉病院に頂いた感謝のお手紙です。
主人が13年という長期間大変お世話様になりありがとうございました。徐々に身体が動かなくなる神経難病との闘いは本人にとってどれ程辛く、悔しい気持ちであったかと見送った今、改めて感じております。諦めつつも受け入れて生きる姿を見て家族も頑張ってこられました。最後まで主人らしさを失わずに闘い抜き生き抜いた立派な人生であったと思います。そして穏やかな最期を迎えられました。
体調の変化に素早く対応してくださった先生方、適切なケアに努めてくださった、看護、介護の方々、身体的、精神的ケアを図ってくださったリハビリの方々などその他全てのスタッフの皆様の支えがあってのことでした。特にコロナ禍の3年半は家族のように接してくださる皆様のお陰で面会できないもどかしさの中でも感染防止対策にご尽力いただき、安心安全に過ごすことができました。
主人はもとより私や娘たちにも優しく寄り添ってくださった鶴巻温泉病院で看取っていただけましたことは何より有難く感謝でいっぱいです。本当にありがとうございました。
主人のような病気で苦しんでいらっしゃる方は沢山いらっしゃると思います。鶴巻温泉病院のような療養できる病院は絶対必要と痛感しております。
blog_173 1.おめでとうございます 2. 永年勤続 3.鶴巻温泉病院の目標
【院長ブログバックナンバー】
※写真は撮影時のみマスクを外しています
おめでとうございます
今年は辰年です。昇り龍のごとく、飛躍します。恒例の相模国三之宮・比々多神社へ初詣に行ってきました。医療法人社団 三喜会と鶴巻温泉病院の皆さんの発展と安全を祈りました。
仕事始めには恒例の「褒め合い」をして盛り上がりました。また「物事を取り組む時にできないことを探すのではなく、できることを探そうとよく言いますが、更に自分はできるかな?と考えるより、どうやったらできるかな(How can I do it?)と考えて、ワクワクしながら取り組みましょう」というお話をしました。これはリハビリテーション部 木村部長の受け売りです。
2024年龍頭(作 左 龍太郎)
永年勤続表彰
2023年12月29日の納会で恒例の永年勤続表彰をしました。今回は20年勤務 9名、10年勤務 19名です。よく知っている顔ばかりで、鶴巻温泉病院の支柱となる方々です。本当にありがとうございました。
2024年度 鶴巻温泉病院の目標
鶴巻温泉病院の目標が決まりました。これをもとに各部署で目標を作成してください。
1.患者・利用者・家族に選ばれる病院(患者・利用者さんのQOL向上:CS)(SDGs※3.4.8.11.17)- 慢性期多機能をフル活用し、希望者を可能な限り受入れる。
(患者さんのニーズを把握する、入院審査の権限・ルールの見直し、入院までの期間短縮) - 人材確保、育成、自己研鑽の推奨と支援
- 質の高い慢性期医療、看護、介護、リハビリテーションを提供する(QI)
- 新興感染症、災害、サイバー攻撃に対するBCP・情報セキュリティの整備
- 持続可能な安定した経営基盤(黒字経営:480床確保)
- DX、IT、RPA推進による業務改善を通し、より働きやすい環境を造る
- 高齢者救急受け入れの推進
(登録患者の受け入れ推進、緊急入院数年間60件以上、開業医訪問数、急性期病院の外来からの紹介件数) - 水・エネルギーの効率利用と廃棄物の削減
- 在宅医療介護支援室の効果的な運営
- 病院建て替えに向けての調査、検討を開始する
blog_172 1.みかんの収穫祭 2.公衆衛生表彰 3.保健衛⽣表彰 4.ありがとう
【院長ブログバックナンバー】
※写真は撮影時のみマスクを外しています
みかんの収穫祭 介護医療院
入院されている高山さんが8年前に食べて残した種を植えたミカンが初めて実を実らせました。ちゃんとおいしかったです。世話をし続けてくれた井関さん、加藤さん、戸田さん、関係者の皆さんありがとうございました。映画になりそうな感動的な時間でした。
高山様、鈴木病院長からのお言葉を頂戴したのちに、リボンカットとプレゼントの贈呈、最後にみかんの試食、記念撮影を行いました。
みかんを口にした方々はみな口々に「おいしい」と笑顔が溢れていました。8年もの間、みかんの木をお世話して関わってくださった方々に感謝の気持ちでいっぱいになる暖かな催しとなりました。参加してくださった皆様、本当に有難うございました。
介護医療院 メディカルアシスタント 東海林 葉月
※掲載写真は事前に同意をいただいております
神奈川県公衆衛生協会 秦野伊勢原支部長表彰
令和5年度神奈川県公衆衛生協会 秦野伊勢原支部長表彰があり、地域連携室室長の吉田 千秋さんが表彰されました。おめでとうございます。
地域連携室長 看護師 吉田 千秋
鶴巻温泉病院に入職して10年目となりました。看護師としては40年目となります。色々な人達と出会い、支えられ長く働き続けることができたことで今回の賞をいただくことができたと思っています。これからも、今までの経験を活かし社会貢献していきたいと思います。神奈川県保健衛⽣表彰 鈴木院長が受賞
先日神奈川県保健衛生表彰があり、県庁の大会議室で黒岩 祐治 神奈川県知事から表彰を受けました。永く、まじめに医療業務をしているといただけるようです。ありがとうございました。
患者さんからのありがとうの言葉を皆さんに紹介します
12月の院長通信は忘年会の記事を載せていましたが、コロナ禍で今年も忘年会は中止となりました。忘年会では毎年患者さんからのありがとうの言葉を紹介していました。今年は誌面でお伝えします。
blog_171 1.看護師特定行為の実際 2. 日本慢性期医療学会 優秀演題 3.府川栄一さんより素敵な曲を寄贈いただきました
【院長ブログバックナンバー】
※写真は撮影時のみマスクを外しています
看護師特定行為の実際
厚労省のホームページに「看護師の特定行為研修の修了者に関する医師との協働の事例集」として 鶴巻温泉病院の取り組みが好事例として掲載されています。
看護師特定行為研修修了者 鈴木 達也
PICC(ピック)というものをご存知ですか? PICCとは上腕の静脈から入れる末梢留置型中心静脈カテーテルのことです。鼠径部や頚部から挿入するCVよりも管理がしやすく、汚染のリスクが比較的低かったり、ナート固定をしないことから感染のリスクが低いと考えられています。現在当院では、看護師特定行為研修修了者が、毎月2件ほどPICCを挿入しています。下半期に入り医師からの依頼も多くなり実施件数も増えてきました。病棟で点滴確保が難しい方や食事がなかなか進まない方がいらっしゃいましたら是非、関 真弓、鈴木 達也まで相談してみてください!
PICC挿入 関看護師、鈴木看護師(右)
日本慢性期医療学会 優秀演題
大阪で開催された第31回日本慢性期医療学会でリハビリテーション部 上野 小百合さんの演題 「睡眠障害を認める 認知症患者に対する個別レクリエーションの効果~不安・不穏言動への対話を通じた関わり~」が優秀演題として表彰され ました。おめでとうございます。
リハビリテーション部 レクリエーションセクション 上野 小百合
この度、第31回日本慢性期医療学会で優秀演題賞を受賞することができ、本当に嬉しく思います。本症例を通じ、認知症のある方に対するレクリエーションでの関わりを改めて学ばせていただきました。対象患者さんをはじめご指導いただいた方々、療養チーム、レクリエーションセクションの皆さんに感謝申しあげます。今後も患者さんが安心してその人らしく生活が送れるレクリエーションが提供できるようさらに精進してまいりたいと思います。2東病棟ご入院中の府川栄一さんより素敵な曲を寄贈いただきました。
府川さんは、建築の仕事を退職後、あしがらの「まちづくり活動」をされていました。その一環として、ご自身が作曲した9曲を町長に提出するため、入院期間中も作品作りに励んでおり、提出するまで多くの病院関係者が携わったことから、当院にも曲を寄贈したいと考えられたそうです。ふる里への想いが込められた素敵な曲を大事にお預かりさせていただきます。
楽曲ご寄贈に対して、感謝状授与を執り行わせていただきました。ご家族の方や由比先生はじめ病棟の関連職員も見守る温かい雰囲気の中でお渡しすることができました。
サービスシステム開発室 課長 宇賀神 哲治
協力:リハビリテーション部 理学療法士 内藤 正喜
※掲載写真は事前に同意をいただいております
blog_170 1.排泄ケア委員会の取り組み 2. 「コスモス祭」開催!
【院長ブログバックナンバー】
※写真は撮影時のみマスクを外しています
排泄ケア委員会の取り組み
「尊厳ある排泄ケアを推進する」ことを目的に、10年以上前に「看護部排泄ケア検討委員会」が立ち上がりました。現在は、椎木泌尿器科医長を委員長とする院内の委員会に発展し、「排泄ケア委員会」を上部組織とする「排尿支援委員会」と「排便支援委員会」が活動を始めています。
排尿チームラウンドの様子
排便チームラウンドの様子
鶴巻温泉病院 「コスモス祭」開催!
実行委員長 管理部課長 岩間 哲也
2023年9月16日(土)、3年ぶりにコスモス祭(病院祭)を行いました。感染状況に配慮し1日開催(通年は2日間)、外部の方はお呼びせず職員と患者さんでの開催です。甘いもの・炭酸飲料(ノンアルビールも)など自ら選んで食べていただく「スイーツビュッフェ」、「香りのよい入浴剤」、「記念品プレゼント」、「患者さんが制作した作品の展示」を行いました。
患者さんの「甘いものを一生懸命選ぶ姿」、「ノンアルコールビールで笑顔で乾杯する姿」等、生き生きとした姿に出会えました。ロビーでの患者さん作品展は、来院される業者・家族の方の目にも触れ、病院が明るくなったと好評でした。また来院できないご家族へ当日の患者さんの様子をお手紙でお伝えさせていただきました。
制限はありましたが3年ぶりにコスモス祭を実施できました。これからも皆さんに喜んでいただけるコスモス祭にしたいと思います。
スイーツビュッフェ
患者さん作品展
コスモス祭実行委員会
blog_169 1. 接遇標語コンテスト 2.サービスシステム開発室(SSD)
※写真は撮影時のみマスクを外しています
2023年度 接遇標語コンテスト
院内接遇の改善に向けて、「接遇標語コンテスト」を開催してから、10年目になります。
昨年まではコロナ関連の標語が多かったのですが、今回は環境整備や職員の対応関連などに加え。「笑顔」をキーワードにした作品が多く見受けられました。当院はこれからも患者さん利用者さんへ寄り添う心を大切に日々の業務に努めてまいります。どうぞよろしくお願いいたします。
この場を借りまして、山王総合スタッフの方々はじめ、院内の清掃や整頓に携わってくださっている皆さまに日頃の感謝を伝えたいと思います。
院内を歩いていると、いつも廊下が光っていて、とても気分よく通ることができています。面会制限が緩和され人の往来が増えていますが、廊下や床がきれいなこと自体が「接遇」になっていると感じています。そこに小さなゴミを発見した際には、そっときれいにすることで、次に通る人もきっと気分よく通ることができると思っています。
接遇標語コンテスト 表彰式
当院にはサービスシステム開発室(SSD)があります
最近、突然の豪雨がよくあります。そのようなときは中庭と南館は道路を隔てているので傘が必要です。そこで南館入り口と中庭には病院の傘が置いてあります。傘立てにはきちんと揃った傘が並んでいて気持ちよいものです。毎日そろえてくれているのが、SSDの皆さんです。
サービスシステム開発室は患者さんのサービス向上に特化した部署です。午前中は入院患者さんの出迎え業務(グリーティング)を行い、午後は各種満足度調査の取り纏めや、院内イベント(誕生日カードの作成等)のサポートなどを中心に活動を続けています。今後も微力ではありますが、よりよい療養環境でお過ごしいただけるよう努めてまいります。
サービスシステム開発室 課長 宇賀神
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知って得する身体の話 鈴木院長執筆
まだまだ暑い日が続いています。院長通信8月号の記事を再掲します。体調に気を付けてお過ごしください。
知って得する身体の話