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鶴巻温泉病院 〒257-0001 神奈川県秦野市鶴巻北1-16-1 TEL 0463(78)1311

障がい者・難病リハビリ病棟スタッフコラム

病棟紹介 障がい者・難病リハビリ病棟の最新情報や取り組みをお伝えしています。

療養生活の楽しみ ~経管栄養の方の口から味わう支援~

2020.05.01

※当院では 新型コロナウイルス感染症対策のため、2020年2月25日より面会禁止とさせていただいております。皆さまのご理解とご協力をお願い申し上げます。

写真左から患者A様、作業療法士、管理栄養士
写真左から患者A様、作業療法士、管理栄養士
2020年1月27日撮影

 障がい者・難病リハビリ病棟では疾患の進行によって口から食べることが難しくなり、鼻や胃に管を通して栄養補給する(経管栄養といいます)患者様も多くいらっしゃいます。

 「経管栄養になると、2度と口から食べることできなくなる」と不安の声を伺うことがあります。しかし経管栄養を行いながら、口から食べることを楽しむ患者様も多くいらっしゃいます。当病棟では、「患者様が食べたいもの」を食べる機能に応じて調理の工夫や環境の調整を行うことで「食」の支援を行っています(※主治医の許可が必要となります)。

 今回は経管栄養の患者様(A様)に対する食べることの支援を紹介します。


療養生活の楽しみ ~経管栄養の方の口から味わう支援~

 誕生日に好きな物を食べさせたいA様の奥様。奥様と相談して好物のお酒と鰻の蒲焼を持ってきて頂きました。A様は「噛む」・「飲み込む」力が弱いため、お酒はスポンジブラシに湿らせて味わって頂き、鰻の蒲焼はミキサーにかけ、濾して小骨を取り除き提供しました。A様は嬉しそうにお酒と鰻の蒲焼を味わい、奥様・スタッフと一緒に楽しい時間を過ごすことができました。

 

ご自宅で使っていたぐい呑みを用意して頂きました。うな重をイメージしてミキサーにかけたお粥と鰻の蒲焼を準備しました。

鰻の蒲焼は、身と皮を分けてミキサーにかけました。皮と蒲焼のタレを一緒にミキサーしたものを上からかけることで、皮の香ばしさも感じられるように工夫しました。

 鰻の蒲焼は、身と皮を分けてミキサーにかけました。皮と蒲焼のタレを一緒にミキサーしたものを上からかけることで、皮の香ばしさも感じられるように工夫しました。


リハビリテーション「車椅子はただの移動手段?」

2020.03.24

 車椅子と聞いてどのようなことを思い浮かべるでしょうか?車椅子=移動手段と考えられている方も少なくないと思います。今回は車椅子について話をしたいと思います。

 車椅子には背もたれが倒れるものや座面ごと後ろに倒れるもの、呼吸器を載せられるものなど様々なものがあります。当病棟では患者様の健康状態や活動性に合わせて車椅子を選定しています。

当院で使用している車椅子の一部
当院で使用している車椅子の一部


在宅難病患者受入れ病床確保事業について

2020.03.12

 当院では、在宅で出来るだけ長く療養が継続出来るように在宅療養をバックアップすることを目的とした在宅サポート入院(レスパイト入院)の受け入れを行っています。また、神奈川県の事業である「在宅難病患者受入れ病床確保事業」の協力病院になっています。

 当院では、「在宅難病患者受入れ病床確保事業」で入院申し込み頂いた方を優先的に日程調整しています。当院の在宅サポート入院(レスパイト入院)と「在宅難病患者受入れ病床確保事業」では、対象患者、入院日数等の規則が異なりますので詳細は、お住まいの保健所・保健福祉事務所に問合せください。

在宅難病患者受入れ病床確保事業で受入れている疾患の内訳(2018年度)


リハビリテーション「生活の質の評価」

2020.02.20

 当病棟では患者様の生活の質を評価するために、シーコール(Schedule for the Evaluation of Individual Quality of Life:SEIQoL )という評価を実施しています。

 SEIQoLは世界各国で使われている生活の質の評価方法です。面接で個人の生活の質を決定する最も重要な5つの領域を聴取し、それぞれの領域の満足度(レベル)、重要性を評価します。患者様によって生活の中で大切にしている領域が異なるため、患者様が大切にしている領域を聴取し、患者様一人一人に合った支援を行うようにしています。

ある患者様の5つの領域
ある患者様の5つの領域


【2019年を振り返って】

2020.02.08

 2019年の「障がい者・難病リハビリ」病棟の、利用状況を伝えさせて頂きたいと思います。

 2019年は、「約40名」の新規患者様に、ご利用頂くことが出来ました。

 2階東病棟では、患者様が安全で質の高い生活が出来るようにスタッフ一同、寄り添うケアを大切に頑張っております。また、季節に合ったレクリエーションを開催して、患者様と一緒に楽しみながら、日々共に過ごしております。2020年も、宜しくお願い申し上げます。



【患者様と病棟スタッフのクリスマス会】



ナースコールの調整~安心して入院生活が送れるように~

2020.01.24

 障がい者・難病リハビリ病棟には、病気の進行により、普通型ナースコール(図1)を押すことが難しくなる患者様が多く入院されています。作業療法士は患者様の状態に合わせてナースコールの検討・調整を行っています。

 普通型のナースコールを押す事が難しい患者様には大きな押しボタンスイッチを設置しています。また、手足を動かすことが難しい患者様には息や声、触れることでナースコールを押すことができるマルチケアコール(図2)などを設置しています。患者様・ご家族様からは「こんなものがあるのね!」「自分で押せるナースコールがあると安心」といった感想を頂いています。

 患者様・ご家族が安心して入院生活を送れるよう、今後も患者様の状態に合わせてナースコールの検討・調整を行っていきます。

図1:普通型ナースコール
図1:普通型ナースコール



ALS患者の絵本~つるまき温泉病院物語~

2019.11.21

 入院患者さまの中には、様々な不安や心理的な葛藤を抱えている患者さまがいらっしゃいます。リハビリスタッフは少しでも患者さまの苦痛の軽減が図れるよう関わっています。

 今回、ALS(筋萎縮性側索硬化症)の患者さまと一緒に「つるまき温泉病院物語」という絵本を作成しました。同じ病気で苦しんでいる人たちと2人の娘さまに対する思いを込めて絵本を作りました。

 ストーリーは入院生活のエピソードをもとに患者さまが考え、イラストは担当作業療法士が描きました。進行していく病気と向き合いながら、伝えたいことを何度も何度も考えながらできた1冊です。

 完成後、患者さまより「自分の気持ちを整理できて良かった」「気持ちが落ち着いた」「みんなに知って欲しい」との感想が聞かれました。

 皆さんにも読んで頂ければと思います。


クリックで絵本(PDF)が表示されます↓


(追記)

絵を描いた作業療法士が絵本を読みました 鶴巻温泉病院 YouTube

絵を描いた作業療法士が絵本を読みました。鶴巻温泉病院のYouTube ユーチューブや公式Facebookページでご覧いただけます。※音声が流れますのでご注意ください。



嚥下内視鏡検査(videoendoscopic evaluation of swallowing : VE)について

2019.11.06

 神経難病では病状の進行とともに高率に嚥下障害を合併し、食事中のむせ込みが目立つようになり時には肺炎発症に至ります。肺炎を始めとした重篤な病状において経口摂取ができない期間が続くと、さらに嚥下機能障害が進行します。患者さんの生活の質(QOL)向上のため嚥下機能の維持は重要な要素です。嚥下リハビリテーションの可否・必要性や適切な食形態を決定するためには嚥下機能評価が必須です。

 嚥下機能評価検査には嚥下内視鏡検査(VE)と嚥下造影検査(VF)がありますが、VEは検査室に移動せずベッドサイドで容易に施行可能で、放射線被ばくがないことがメリットです。

 VE検査では喉頭内視鏡(カメラ)を鼻から挿入し、カメラの先端が咽頭(のど)に達すると喉頭蓋(気管の蓋)、声帯、食道入口部が観察できます。まずは咽頭内の唾液の溜まり具合や咳の反射の起こりやすさを判定します。


     嚥下内視鏡検査(VE)

 その後、少量の着色トロミ水やゼリーを飲み込んでもらいます。飲み込むタイミングではカメラには何も映らなくなり(ホワイトアウト)、飲み込む様子そのものは観察できませんが、飲み込みが起こるタイミングや飲み込んだ後の咽頭内の残留物の程度を観察することにより、嚥下状態を類推することができます。

 上記の観察結果をスコア化(一般的には兵頭スコアが用いられます)し、スコアにより嚥下訓練の可否や訓練の程度を判定します。

【閲覧注意】嚥下内視鏡検査(VE)動画です。喉頭内視鏡(カメラ)を鼻から挿入し、咽頭部の動きの状態を観察します。


【閲覧注意】クリックでVEの動画(YouTube)が表示されます。字幕ONで簡単な説明が表示されます。


鶴巻温泉病院 障がい者・難病リハビリ病棟 医師 清水 学



退院後も安心して栄養ケアを続けていくために ~栄養情報提供書の紹介~

2019.11.01

 当院では退院後も個々にあった栄養ケアが続けられるように様々な取り組みを行っています。今回はその一例として、栄養情報提供書を紹介させていただきます。

 栄養情報提供書とは、主に「かむ」・「飲み込む」力が弱くなった方や糖尿病などの生活習慣病がある方、食事が進まず退院後も食事の工夫が必要な方などを対象に作成し、退院時に患者様・ご家族にお渡ししているものです。栄養情報提供書には食事の量や形態・水分のとろみの有無、実際に摂取していた量、体重の変化などの栄養ケアの経過を記載しています。栄養情報提供書を退院先の管理栄養士や在宅ケアを担当するケアマネジャーに渡すことにより、入院中の栄養ケアに関わる情報を円滑に共有することができます。

クリックで拡大(PDF)
栄養情報提供書
当院の栄養情報提供書

 当院の栄養情報提供書は、食事形態などの写真を載せてイメージしやすいように工夫しています。退院後も患者様・ご家族が安心して生活を送れるように栄養情報提供書を通して支援を行っていきたいと思います。

鶴巻温泉病院 栄養科


お出かけ図書館 ~そうだ、旅に出よう~

2019.09.19

 当病棟には「お出かけ図書館」という名の図書コーナーがあります。患者様の外出のきっかけになればと思い、普通の観光雑誌だけではなく、車椅子で行けるバリアフリーの温泉旅行の本を並べています。

 ロビーの一角に設置しており、時折患者様だけではなく面会にいらっしゃったご家族も読んでいる場面を見かけます。ご家族からは「こんな本があるなんて知らなかった。今度一緒に出掛けてみようかな」とのこと。

 長く入院している患者様は外出することを諦めてしまう方も大勢います。最近はバリアフリーで行ける旅行も増えているので、この図書コーナーをきっかけに患者様の外出を支援していきたいと思います。


「お出かけ図書館」
[お出かけ図書館]



特殊疾患病棟『笑顔の輪』

2019.08.28

先日、2階西病棟のスタッフと病棟会で、みんなの"ありたい姿"を形にしました。

グループに分かれて、それぞれどんな病棟にしたいのか、こむぎこ粘土を使って創作し、タイトルをつけて発表しあいました。


「患者と共に笑顔でありつづける」


認知症と「記憶」  第3診療部長 中島 雅士

2019.01.30

 認知症の病名を告げられた時、その当人と家族はどのように受け止めるでしょうか。

 認知症に関する報道やテレビ・ドラマは、その多くは患者が徐々に社会的に孤立していく悲観的な内容のものです。残念ながら、これは多くの患者と介護者にとっての現実です。現在、認知症の進行を防ぐ有効な治療法がなく、健康な暮らしを続けることができなくなるという通念によって、病的な物忘れの徴候が初めて明らかになった時、患者または介護者は不安にさいなまれるでしょう。

 しかし、認知症患者は本当に残された人生を楽しく送ることはできないのでしょうか。「残された人生を楽しく送る」鍵は、代表的な認知症であるアルツハイマー型認知症で、最も早くから障害される「記憶」について理解することにあります。

 認知症を患う方の記憶に関して最も重要な特徴は、新しい内容を覚えられない、ことにあります。あなたが認知症患者と接するときに、新しい情報を覚えるような要求をやめることで、患者とのコミュニケーション困難による多くの問題は解決します。

 具体的には、

  1. 質問しない。
  2. 患者から認知症について学ぶ。
  3. 患者の話す内容に同意する。決して反論を述べない。

2階東病棟の勉強会

2018.12.22

2階東病棟 科長 加藤 久美子(配属は当時のものです)

 2階東病棟の勉強会をご紹介します。2階東病棟では様々な勉強会をスタッフが企画し実施しています。

 2018年7月は「透明文字盤の使い方」でした。2階東病棟では主に神経難病の患者さまが入院されています。中にはこの透明文字盤を使用し、視線と瞬きでコミュニケーションを図っている患者さまもいます。


透明文字盤

 透明文字盤とは、50音や数字などが書かれた透明の板を通して、患者さまとスタッフ(読み手)が視線を合わせて合図することで文字を拾い、文章を組み立てていきます。透明文字盤の種類も様々ありますが、今回の勉強会は、50音の文字盤で実施しました。セラピストの協力も得て、約30名の参加がありました。


重度訪問介護を利用した入院中の外出

2018.09.30

2018年の4月より国の制度として、重度訪問介護を利用した入院中の外出が可能となりました。

当病棟でも、重度訪問介護を利用し、週に1度、近隣散策や公共交通機関を利用した外出、買い物などを楽しまれている方がいます。

今では「今度はみんなに会いに行きたい」「海を見に行きたい」など、少しずつ外出範囲が広がってきています。そのため、今後も患者様の社会参加が促せるよう支援していきたいと思います。

重度訪問介護を利用し外出 車いす

重度訪問介護を利用し外出している様子 買い物
重度訪問介護を利用し外出(買物)
※患者様の同意を得て写真を掲載しています。



「世界ALSデーを前に考えること」 看護科長 相川依子

2018.06.20

6月21日は「世界ALSデー」です。

ALSは筋萎縮性側索硬化症という難病で、当院の障がい者難病リハビリ病棟にも入院されている方が3~5名いらっしゃいます。また在宅療養をしながら在宅サポート入院(レスパイト入院)の利用をされている方も多いです。

2014年アイスバケツリレーで少し皆様の記憶に残っているのではないかと思います。これは氷水をかぶってALSの事を広めるリレーをしていると思った人もいるかもしれませんが、本来は、ALSの研究のために「ALS協会に100ドルの募金をするか、氷水をかぶるか」という選択をしてもらうことでした。

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