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【新型コロナウイルスワクチンについて】薬剤科
新型コロナウイルスによる感染症(COVID-19)を予防するためのワクチンの接種が当院でも始まりました。今回はその新型コロナウイルスワクチン接種についてお伝えしたいと思います。
当院で使用している新型コロナウイルスワクチンはファイザー社製のメッセンジャーRNA(mRNA)ワクチンという新しい種類のワクチンです。mRNAワクチンではウイルスのタンパク質を作る基になる情報の一部を注射することで、私たちがもつ体内の異物を攻撃する免疫の仕組みを利用し、新型コロナウイルス感染症を予防します。
新型コロナワクチン「コミナティ筋注」
分注作業(一定の容量ずつ吐出すること)
コナミティ バイアル(上)とシリンジ
※光や温度に注意して保存
ワクチンは肩先から指3本分程度下の筋肉に注射するため、袖を肩の上まで余裕をもってまくる必要があります。すぐにまくれるように接種時は袖がゆったりした服装がお勧めです。
肩を出しやすい服装
明らかに発熱している方や重い急性疾患にかかっている方はワクチンの接種ができません。入院患者さんでお熱がある場合、接種日の変更など随時対応していきます。
ワクチン接種後は迷走神経反射(ワクチン接種に対する強い緊張や接種時の痛みをきっかけに、立ちくらみや血の気が引く)やアナフィラキシー(薬や食べ物が体に入ってから短時間で起こることのあるアレルギー反応)が現れる可能性があり得るため、接種後15分以上(過去に重いアレルギー症状を起こしたことがある方など、医師の判断によって30分の方もいらっしゃいます)は接種場所で座って様子をみることとなっています。
接種した当日は患者さんの体調を普段よりこまめに確認するようにしています。また、激しい運動は控えることが推奨されていますので、当院では入院患者さんの接種当日のリハビリテーションの強度は入浴相当としています。(接種当日の入浴は問題ありません。注射した部位はこすらないようにします)
ワクチン接種後、数日は接種部位の痛み・頭痛・倦怠感・筋肉痛・関節痛・発熱などが現れることがあります。接種直後よりも翌日に痛みを感じている方が多く、倦怠感や発熱などは1回目より2回目接種時の方が起こりやすいといわれています。
- 秦野市新型コロナウイルスワクチン接種ホームページ
- 神奈川県新型コロナウイルスワクチン相談センター:045-285-0719
24時間対応 - 厚生労働省新型コロナワクチンコールセンター:0120-761-770(フリーダイヤル)
午前9時から午後9時まで(土・日曜日、祝日も実施)
通常は1回目の接種後、3週間の間隔で2回目の接種を受ける必要があります。
1回目のワクチン接種後に現れた症状の種類によっては2回目の接種を受けない方が良いこともあります。接種後に気になる症状が現れた方は、2回目を接種するかどうかも含めて、かかりつけ医や接種した医療機関にご相談ください。
ワクチン接種後2週間程度で免疫ができると考えられますが、接種後も基本的な感染予防対策(マスクの着用・手洗い・咳エチケット・3密の回避等)は継続が必要です。
ワクチン接種に関する情報は日々更新されていますので、最新の情報については厚労省やお住まいの自治体のホームページ等でのご確認が必要となります。今回は接種時の注意点など、今後も大きな変更はないと考えられる点についてお伝えしました。
入院・在宅サポート入院(レスパイト入院)のご相談
- 地域連携室
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