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- 障がい者・難病リハビリ病棟スタッフコラム
- 2020年
入院の受け入れについて
障がい者・難病リハビリ病棟では、リハビリ入院、在宅サポート入院、長期療養入院の3つの機能を持っています。主に神経・筋疾患の難病(パーキンソン病や筋萎縮性側索硬化症、進行性核上性麻痺、多系統萎縮症等)のご入院が8割程度です。特徴や詳細は以下の通りです。
障害者施設等病棟 2階東病棟 55床
●リハビリ入院● | |
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特徴 | 集中的なリハビリテーション、栄養摂取方法の検討、栄養状態の改善等を行ない、退院に向けた準備を支援します。 |
リハビリ | 原則平日のみ実施、当院の医師の判断でご状態に合わせたプログラムを実施します。 |
入院期間 | 約1~3ヵ月 |
●在宅サポート入院(レスパイト入院)● | |
特徴 | 患者様の在宅療養をバックアップすることが目的です。介護をされているご家族の休息も目的のひとつです。 |
リハビリ | 平日のみ(入院日と退院日はありません) |
入院期間 | 7日以上~30日以内(平均1~2週間程度) |
特殊疾患病棟 2階西病棟 60床
●長期療養入院● | |
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特徴 | 安心、安全に配慮し、心安らぐ状態での入院生活を支援します。 |
リハビリ | 週1~2回程度、お身体の維持を目的に実施します。 |
入院期間 | 当院の医師の判断によります。 |
コロナ禍での夏祭りイベント開催
2階東病棟では8月下旬に病棟内での夏祭りイベントを開催しました。
例年であれば9月に当院のお祭り「コスモス祭」を開催していますが、今年は新型コロナの感染拡大を防ぐため、「コスモス祭」は中止となりました。スタッフ間でも「夏を感じることができるイベントがないのも残念だね」「なにかできることはないかな!」という話になり、ソーシャルディスタンスを確保し感染予防の対策の下で花火大会の上映を実施する運びとなりました。
花火大会は毎年2階東病棟で行っていますが、今回の花火大会では家族と一緒に観たり、感想を話しながら観る事が出来ません。そんな中でも、患者様は季節感のある行事を通して「良かったわ♪季節を感じられるのは良いことね」と嬉しそうな様子でした!
↓写真は実際の様子です!
ソーシャルディスタンスとマスクを着用し準備万端です!
【服薬指導について】 薬剤科
前回の薬剤科のコラムは、薬剤師がご自宅に伺ってお薬を管理する訪問薬剤管理指導についてでしたが、今回はベッドサイドで行うお薬の説明についてお伝えします。
※服薬指導時を含め、職員は常時マスクを着用しています。
病院で行う服薬指導は、医師の依頼のもとに薬剤師が行う「薬剤管理指導業務」という業務の一環となっています。「薬剤管理指導業務」とは薬剤師が薬歴管理と服薬指導を介して入院患者さんの薬物療法への認識を向上させ、また患者さんから得られた情報を医療スタッフへフィードバックすることで薬物療法を支援する業務と定義されています。
まず伺う前に患者さんの薬・アレルギー・副作用歴・経過などの情報を確認します。
レボドパ含有製剤などのパーキンソン病治療薬は、症状をコントロールするために服用する薬剤の量や服用時間が患者さんによって異なるため、これまでの内容から変更があるかどうかもチェックします。
患者さん・ご家族のところに伺い、現在服用している薬の効果・飲み方・注意点などをお薬の説明書を用いて説明します。また、お話の中で薬の副作用や飲み辛さなどの問題が起こっていないかなども確認しています。
療養生活の楽しみ ~経管栄養の方の口から味わう支援~
※当院では 新型コロナウイルス感染症対策のため、2020年2月25日より面会禁止とさせていただいております。皆さまのご理解とご協力をお願い申し上げます。
写真左から患者A様、作業療法士、管理栄養士
2020年1月27日撮影
障がい者・難病リハビリ病棟では疾患の進行によって口から食べることが難しくなり、鼻や胃に管を通して栄養補給する(経管栄養といいます)患者様も多くいらっしゃいます。
「経管栄養になると、2度と口から食べることできなくなる」と不安の声を伺うことがあります。しかし経管栄養を行いながら、口から食べることを楽しむ患者様も多くいらっしゃいます。当病棟では、「患者様が食べたいもの」を食べる機能に応じて調理の工夫や環境の調整を行うことで「食」の支援を行っています(※主治医の許可が必要となります)。
今回は経管栄養の患者様(A様)に対する食べることの支援を紹介します。
リハビリテーション「車椅子はただの移動手段?」
車椅子と聞いてどのようなことを思い浮かべるでしょうか?車椅子=移動手段と考えられている方も少なくないと思います。今回は車椅子について話をしたいと思います。
車椅子には背もたれが倒れるものや座面ごと後ろに倒れるもの、呼吸器を載せられるものなど様々なものがあります。当病棟では患者様の健康状態や活動性に合わせて車椅子を選定しています。
当院で使用している車椅子の一部
在宅難病患者受入れ病床確保事業について
当院では、在宅で出来るだけ長く療養が継続出来るように在宅療養をバックアップすることを目的とした在宅サポート入院(レスパイト入院)の受け入れを行っています。また、神奈川県の事業である「在宅難病患者受入れ病床確保事業」の協力病院になっています。
当院では、「在宅難病患者受入れ病床確保事業」で入院申し込み頂いた方を優先的に日程調整しています。当院の在宅サポート入院(レスパイト入院)と「在宅難病患者受入れ病床確保事業」では、対象患者、入院日数等の規則が異なりますので詳細は、お住まいの保健所・保健福祉事務所に問合せください。