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療養生活の楽しみ ~経管栄養の方の口から味わう支援~
※当院では 新型コロナウイルス感染症対策のため、2020年2月25日より面会禁止とさせていただいております。皆さまのご理解とご協力をお願い申し上げます。
写真左から患者A様、作業療法士、管理栄養士
2020年1月27日撮影
障がい者・難病リハビリ病棟では疾患の進行によって口から食べることが難しくなり、鼻や胃に管を通して栄養補給する(経管栄養といいます)患者様も多くいらっしゃいます。
「経管栄養になると、2度と口から食べることできなくなる」と不安の声を伺うことがあります。しかし経管栄養を行いながら、口から食べることを楽しむ患者様も多くいらっしゃいます。当病棟では、「患者様が食べたいもの」を食べる機能に応じて調理の工夫や環境の調整を行うことで「食」の支援を行っています(※主治医の許可が必要となります)。
今回は経管栄養の患者様(A様)に対する食べることの支援を紹介します。
療養生活の楽しみ ~経管栄養の方の口から味わう支援~
誕生日に好きな物を食べさせたいA様の奥様。奥様と相談して好物のお酒と鰻の蒲焼を持ってきて頂きました。A様は「噛む」・「飲み込む」力が弱いため、お酒はスポンジブラシに湿らせて味わって頂き、鰻の蒲焼はミキサーにかけ、濾して小骨を取り除き提供しました。A様は嬉しそうにお酒と鰻の蒲焼を味わい、奥様・スタッフと一緒に楽しい時間を過ごすことができました。
鰻の蒲焼は、身と皮を分けてミキサーにかけました。皮と蒲焼のタレを一緒にミキサーしたものを上からかけることで、皮の香ばしさも感じられるように工夫しました。
奥様からのお酌...嬉しそうですね。
お酒をスポンジブラシに湿らせて、味わって頂きました。
療養生活において口から食べることは、患者様やご家族の楽しみになると考えております。これからも管理栄養士として「患者様の食べたい思いを叶える」ため、口から味わう支援を行っていきたいと思います。
※尚、写真は患者様・ご家族の同意を得て撮影、掲載しています。 (2020年1月27日撮影)
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