blog_40 1.病院機能評価受審 2.ご意見に対する対応|ありがとう 15号
1.日本医療機能評価機構 病院機能評価受審

皆さん病院の玄関やパンフレットでこのマークを見たことがあると思います。これは日本医療機能評価機構(外部リンク)のマークです。病院機能評価は病院の基本的な活動が適切に行われているかどうかを、中立・公平なサーベイヤー(外部リンク)が第3者として評価するものです。
現在日本には8580の病院があり、そのうち2414件が病院機能評価に合格し認定されています。鶴巻温泉病院は2003年に最初の認定を受け、5年ごとの更新で、第3回目の病院機能評価を12月5日から7日にかけて受審しました。結果はまだですが、サーベイヤーからは以下のようなお褒めの言葉をいただきました。
- 未来委員会を開催し、これからの慢性期医療、慢性期病院のあり方をきちんと考えている。
- シャトルバスを出したり、努力して、お見舞いに来易いようにしている。
- 入院患者さんのグリーティング(お出迎え)は患者さんの不安を和らげるのに大変良い試みだ。
- 患者さんの意見をきちんと聞いて、対応策を検討し、サービスの向上に反映している。意見をまとめて、毎年「ありがとう」を出版していて評価できる。
- ノロウイルスのアウトブレークを封じ込め、感染対策がしっかりできている。
- 医師・看護師を含め全てのコメディカルの記載が一つにまとまっているチーム記録は、日本でも珍しく、大変良いものである。
- 全てに亘って患者中心のケアを実行していて、このまま続けていれば日本一になれます。
問題点も指摘されましたが、鶴巻温泉病院がずっと取り組んでいることが認められ、大変嬉しく思いました。
2.鶴巻温泉病院へのご意見に対する対応
機能評価でも褒めていただきましたが、当院のご意見や提案に対する対応をお知らせしておきます。患者さま・ご家族からのご意見は以下の方法で収集しています。
- 病院に設置してある「ご意見箱」、
- 専用ダイヤル「ペイシェントベル(0120-250-646)」、
- 退院後に書いていただいている「退院患者さまアンケート」、
- 年一回入院中の方に実施している「お客様満足度調査」、
- 病棟、「安全管理室」、「相談窓口」で受けた相談やクレーム
blog_39 1.新しい病棟配置図 2.慢性期医療学会で優秀演題賞
1.新しい病棟配置図
鶴巻温泉病院では入院を希望される患者さんの多くが重症で、受け入れが難しい場合がありました。 そこで10月に3階西病棟を介護療養病棟(ピンク)から医療療養病棟(白)に変更しました。
介護療養病棟は看護師定数が少ないので、吸引(痰を引く行為)や点滴、注射のある重症患者さんの受け入れに限度があります。一方医療療養病棟は看護師の夜勤が2名になりますので、重症の患者さんも受け入れることが可能です。 どちらも120床で、長期間入院することができます。
これからはお待たせしていた重症患者さんの受け入れが少し改善されると思います。 医療保険ではリハビリの実施が一月に13単位(1単位20分間)に制限されていることが多いのですが、それ以上のリハビリを希望される患者さんに選定リハビリ(費用別途)を実施していますので、ご希望があればご相談ください。
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鶴巻温泉病院の他の病棟機能を紹介しておきます。
blog_38 1.Tsurumaki Newsの表紙 2.秋桜(コスモス)祭
1.TsurumakiNews の表紙

2010年夏から病院の広報誌(Tsurumaki News)をRenewal しました。その際に患者さんの描いた絵や書を表紙に使うことにしました。
鶴巻温泉病院ではリハビリの一貫としてレクリエーションがあり、カラオケやコンサート等のイベントもしていますが、書道、園芸、カラオケ、ゲーム(麻雀、囲碁、将棋)などのサークルがあります。長期入院患者さんの楽しみの一つでもあります。今までに表紙を飾った絵や書を此処で皆さんにもう一度お披露目します。みなさんありがとうございました。患者さんでこれはと思うものができたら是非教えてください。いつか表紙を飾るかもしれません。
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そんな中、先日嬉しいことがありました。
blog_37 鶴巻温泉病院の中長期計画
第4次中期経営計画(2010-2013)
I.患者さんに選ばれる病院 (CS)
1.介護保険病棟の縮小に向けての施策を検討し実施する。
2.医療・療養に適正な人員配置を行う。
3.家族が頻回に見舞いに訪れたくなる病院にする。
II. 働いていることが自慢できる病院(ES)
1.コメディクス導入等による病床管理、診療録管理のIT化を 完成する。
2.2010年はESへの取り組み元年とする。
3.2010年は地域振興への取り組み元年とする。
III.コンプライアンスを徹底し、健全な経営をしている病院
1.ガバナンスの強化。
(1) 委員会整備。
(2) 職員評価法の整備。
2. 2010年は環境に優しい病院への取り組み元年とする。
(1) エコロジーに配慮した病院。
(2) エネルギー消費の削減。
3.経費・人件費増加を踏まえた経営対策を構築し、少なくとも5%以上の利益を確保する。
4.慢性期病院協会診療の質審査受審。
5.日本医療機能評価機構 Ver6受審(2012年)
鶴巻温泉病院ではこの中期計画に沿って色々実行しています。その一部を紹介します。
I.患者さんに選ばれる病院 (CS)に向けて
(1) 2階東病棟の看護師を増員し、神経難病患者さんへの看護・ケアを充実しました。
(2) リハビリ療法士を増員し、回復期病棟では日曜日も含めて1日6単位以上のリハビリを実施しています。
(3) 退院後の患者さんが自宅でリハビリを行えるように訪問リハビリを開始しました。
(4) 寝たきりの患者さんに優しい室内着(鶴巻着楽)を開発し、日本福祉機器展示会で展示しました。
院長ブログ blog_16 鶴巻着楽(つるまききらく) ホスペックス2010

(5) お見舞いに来易くするために平塚駅と病院を結ぶ無料送迎バスの運行を開始しました。

(6) 緩和ケア病棟を開設しました。
(7) 現在介護療養病棟である3階西病棟を10月に医療療養病棟に変更します。
II. 働いていることが自慢できる病院(ES)に向けて
(1) 院内の学術発表会で賞を設置しました。
(2) 職員を対象に病院賞を設置し、公募で受賞者を募集しました。
(3) 小田急線に「夢があるからがんばれる」のステッカーを貼り、病院の認知度向上に努めました。

(4) 有給休暇が取りやすい環境を提供するようにしました。
(5) インドネシアから留学したルシイ フィトリアニさんが看護師国家試験に合格しました。

(6) 職員のメンタルケアを行うスタッフ相談室を開設しました。
(7) ワークライフバランスの実現を病院の目標にしました。
(8) 診療業務のIT化に向けてコメディクスの全館運用が始まりました。
blog_36 1.お客様満足度調査 2.小田急線のステッカー
1.お客様満足度調査
鶴巻温泉病院では毎年秋に入院されている患者さま・ご家族に満足度調査をさせていただいています。2011年度も11月に実施しました。
患者さま36名 ご家族547名の総数583部配布し、306部(回答率52.5%、患者さま36名、ご家族270名)の回答がありました。
24項目を「4:非常に満足、3:満足、2:不満、1:非常に不満」の4段階で評価していただきました。ここでは「普通」や「まあまあ」という評価はありません。中間の評価があると、ついそこに〇をしてしまいますので、満足か不満かの2択にさせていただきました。今回はこの結果の一部を報告させていただきます。
※クリックで拡大表示されます。↓

以前から90%程度の総合満足度がありましたが、2011年には92.7%と更に高くなっています。特に「非常に満足」の比率が高くなっているのが嬉しいことです。
職種別満足度平均点を高い順の10位までグラフにしました。職種の横にある数字が平均点です。「非常に満足」の評価が増えれば増えるほど平均点は上がります。更に高い評価を得られるように頑張りましょう。
ただし患者さまに接することが少ない職種は、評価がしにくいので、低い評価になりがちです。その点は職種によって事情が少し違うと考えてください。※クリックで拡大表示されます。↓

グラフには出しませんが、療養生活・環境の項目で不満足度の高いものは
- 1位 駐車場(不満足42%)
- 2位 臭気(不満足29%)
駐車場に関しましては確保に努力をしておりますが、なかなか難しいことをご理解下さい。臭気に関しましては、従来から
- 排泄物の処理カートに蓋をする
- 院内の空調機にフィトンの脱臭剤を置く
- 汚物処理室でオゾンによる脱臭をする
blog_35 1.平成23年度下半期病院賞 2.個人的なことですが
1.平成23年度下半期病院賞
平成23年度下半期の病院賞が以下のように決定しました。受賞者の皆さんの功績に敬意を表します。
金賞は施設管理室室長の清水昭男さんでしたが、清水さんは鶴巻温泉病院創設時のメンバーです。32年間の功績を称えて病院創設者の荒井喜八郎会長が表彰状を授与しました。

平成23年度下半期病院賞 ※クリックで拡大表示されます。↓


2.個人的なことですが
先日病院の皆さんで私の還暦のお祝いをしていただきました。ありがとうございます。その際皆さんが私の似顔絵を描いてくださり、コンテストをしてくれました。
あまりに素晴らしいイラストなので、この場で掲示します。描いてくださった皆さんありがとうございます。大切にします。どれも特徴を良く捉えていて、見ていて楽しいです。
似顔絵イラスト 全作品
blog_34 1.入院して良かったと思える病院へ 2.色紙の第二報
1.入院して良かったと思える病院へ

患者さんのご家族が投稿して下さったお褒めの言葉が神奈川新聞の5月31日朝刊に掲載されました。ありがとうございます。(記事は神奈川新聞社提供)
小室さんは病院リハビリ職員の対応に満足されて、鶴巻温泉病院を良い病院だと思って下さいました。
でも入院前にはその病院が良い病院かどうかはなかなか分からないものです。建物の立派さや、病床の多さでは分かりません。有名なスーパードクターがいても、それだけで良い病院とは限りません。
鶴巻温泉病院ではスタッフそれぞれがプロとして研鑽・向上してチーム全体で良い病院(スーパー病院)になることを方針としています。
病院の質を評価するのに臨床指標があります。例えば「肺がん治療の5年生存率」など、その病院で治療やケアの結果等を示すものです。
鶴巻温泉病院は手術をする急性期病院ではなく、高齢者やリハビリのための慢性期病院です。その場合の指標は少し違ってきます。
今回、当院も会員である日本慢性期医療協会が慢性期医療に関する臨床指標をまとめ、全国40病院の平均値(2011年7月から12月の平均)を出しました。
そのうち幾つかを表にしました。
全国平均の下に鶴巻温泉病院のデータを出しました。病棟種類ごとに分かれています。鶴巻温泉病院の数字は任意に選んだ一つの病棟の数値で全病院の平均ではありません。

blog_33 1.看護師国家試験 2.長嶋終身名誉監督
1.看護師国家試験合格おめでとうございます。
高橋美鈴さん、加瀬恵さん 看護師国家試験合格おめでとうございます。
准看護師として当院で勤務していた高橋美鈴さん、加瀬恵さんが今年看護師国家試験にみごと合格し、晴れて看護師になりました。高橋さんは20年、加瀬さんは17年当院に勤務しています。

看護師になるためには准看護師の資格を持っていても3年間学校へ通わなくてはいけません。学校は昼間ですから、その間 土日や夜間の勤務をしながらの勉強です。
二人とも3人の子育てをしながら勉強を続けました。写真でも分かりますが、普段は「やんちゃ」なイメージです。真面目に勉強している姿など見られたくないのだと思います。でもちゃんと勉強して国家試験に合格しました。
本当に感動しました。皆さんも是非二人を見習って目標を達成してください。
夢があるから、がんばれる
2.長嶋茂雄終身名誉監督から色紙を頂きました。
blog_32 1. 入職式 2. 病院賞募集
1.入職式
4月になり鶴巻温泉病院に総勢61名の新人が入職してきました。皆さんおめでとうございます。若い人たちの希望にあふれた気持ちとエネルギーを大切にして、鶴巻温泉病院の力にしていきたいと思います。
鶴巻温泉病院は昭和54年11月16日に180床の病院として開院し、32年経ちました。今年4月に創設者である荒井喜八郎理事長が退任し、会長になりました。新しい理事長には当院の前院長である、藤田力也氏が就任しました。


新人に祝辞を述べる荒井喜八郎会長
新人職員総代から宣誓書を受け取る藤田力也理事長
荒井会長は新人への祝辞に以下のような話をしました。
『皆さんは医療に関わる職業を選んで本当に幸せである。皆さんは患者さんに対して、自分のできることを提供するわけだが、それに対して患者さんが心から「ありがとう」と言ってくれることがある。場合によっては涙を流して感謝してくれることもある。
自分にとって当たり前の仕事をして、相手に心から感謝される職業などめったにあるものではない。そういうすばらしい職業を選んだことを自覚し、誇りを持って鶴巻温泉病院で働いて欲しい』というものです。
blog_31 1.最後の場所 2.学術研究発表会
1.最後の場所
3月11日で東日本大震災から1年が経ちました。それぞれの人がそれぞれの思いでこの日を迎えたことと思います。地震で直接亡くなった方は15854人、行方不明者は3155人(平成24年3月14日現在)ですが、それとは別に長引く避難生活などで体調が悪化して亡くなる震災関連死と認定された人が1438人でした。ご冥福をお祈りいたします。また私事ですが先日92歳の父が亡くなりました。そんなわけで最近「人の死」を考えることが多くなっています。
皆さんは「ご自身の最後の場所」を決めていらっしゃいますか?
厚労省の統計によると(図1) 1951年には80%以上の方が自宅で亡くなっていましたが、最近では完全に逆転して殆どの方が病院で亡くなっています。

blog_30 平成24年度「方針と目標」 看護部ホームページ
- 患者さんに選ばれる病院
- 職員が働いていることを自慢できる病院
- 時代にあった慢性期病院として進化する病院
1.患者さんのQOL向上
- 楽しく食事できる環境を提供する
- 身体拘束を避ける工夫をする
2.職員のQOL向上
- 就職したくなる病院になる工夫をする
- ワークライフバランス(仕事と生活の調和)を実現する工夫をする
3.チーム医療の質的強化・推進
- クリニカルインディケーター(臨床指標)の利用と結果公表を行う
- 論文作成を支援する
- 第三者評価の実施 医療機能評価機構、慢性期医療の質の評価を受審する
blog_29 あけましておめでとうございます 禁煙外来

あけましておめでとうございます。
鶴巻温泉病院は今年も患者さん、職員皆さんに選ばれる病院、自慢できる病院であるように進化をしていきます。宜しくお願いいたします。
昨年末に永年(10年)勤続者の表彰をいたしました。17名の方々です。
大変ご苦労様でした。病院では現在離職率を減らすための改革に取り組んでいます。職場を愛して、やりがいを持った仕事ができないと10年以上勤めることは難しいと思います。
ありがとうございました。皆さんが鶴巻温泉病院を支えているのだと思っています。これからも他の職員を引っ張っていって働きやすい鶴巻温泉病院を作っていってください。
