blog_14 秋桜祭(コスモス祭) 禁煙外来
昭和歌謡好きの若者たち
鶴巻温泉病院では9月の敬老の日にちなんで秋桜祭(コスモス祭)というイベントを実施しています。
<患者さんの作品>
患者さんが描いた絵や習字、手作りの作品、育てた花などを展示するとともに、和太鼓やハワイアン、マンドリンなどの演奏やダンスなどで患者さんに楽しんでもらおうという企画です。
それならよくあることと思われるかも知れません。
でも鶴巻温泉病院の患者さんは591人いて、殆どの方が普通型の車椅子やリクライニングタイプ(寝ている姿勢に近い状態で座れる)の車椅子で移動しなければなりません。その方たちを会場に集めて、人によっては痰を吸引したり、酸素を投与したりしながら見ていただくのです。
<ハワイアンショー>
今年は10ステージに分けて行い、全部で438人の患者さんが参加されました。
企画をするだけでなく、患者さんの搬送や見守りをしているのは秋桜祭実行委員といって若いリハビリスタッフ、看護師、介護士のみんなです。
びっくりすることがあります。
音楽の曲目は患者さんの年齢にあわせて「丘を越えていこうよ(1931年)」とか「高校三年生(1963年)」「北の宿から(1975年)」など昭和歌謡の名曲が多いのです。20代の若い秋桜祭実行委員はこういった古い曲を患者さんと一緒に歌詞を見ないですらすら歌えるのです。
「何で知っているの?」と聞くと患者さんが楽しめるように日々練習しているのだそうです。仲間でカラオケに行っても昭和歌謡ばかりを歌って練習する人もいるそうです。
病棟や本館1階のレクリエーション室でやっているカラオケ大会も同様で若いリハビリのレクリエーションスタッフや介護士が昭和歌謡を患者さんと一緒に歌っています。
私もこの間の職員旅行で皆でカラオケをしたのですが、20代の若い女性リハビリスタッフが石原裕次郎の「赤いハンカチ」(1962年)を楽しそうに熱唱していたのにはびっくりしました。
鶴巻温泉病院の若い人たちは「今時の若者」にはない良いところがたくさんあって、私たちも見習うことが多いなと感心しました。でも彼らも「今時の若者」だし、日本の未来もまんざらではないなと思いました。皆さんにはこの気持ちを是非持ち続けて欲しいと思っています。
禁煙外来
10月1日から煙草の値段が大きく上がりました。喫煙者には辛いご時勢ですね。でもこれを機会にぜひ禁煙してみては如何でしょうか?
実は私も禁煙中(いつ吸いだすか分からないのでいつまでたっても禁煙中です)ですから喫煙者の気持ちは良く分かります。でも煙草をやめたらいいことがいっぱいありました。
①患者さんに堂々と禁煙しなさいといえる。
②空港や駅で喫煙所を探さなくてすむ。
③寒い中病院の敷地外の喫煙所にぶるぶると震えながら煙草を吸いに行かなくても良い。
④お小遣いがたまる。一日一箱吸う人で30年吸い続けると453万円得します。
⑤車や家が汚れない。
⑥臭いを気にしないでよい。などなどです。
ちなみに鶴巻温泉病院では2010年4月から禁煙外来を設けています。3ヶ月間は保険診療で受診できます。現在までに10人の患者さんが登録されて、6人は3ヶ月で禁煙に成功。3人は治療中です。皆さんもこの際如何ですか?
※2013年7月の院長ブログもぜひ、ご覧ください。
- blog_47 07月 1.禁煙の薦め 2.介護病棟 外出レクリエーション
鶴巻温泉病院 院長 鈴木龍太
湘南メディカルセンター 湘南リハビリテーションセンター