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【調理を通した活動支援】 リハビリテーション
当病棟では、患者様の楽しみ、食思の評価、家事動作の獲得、行事の一環として、さまざまな調理を通した活動を実施しています。患者様それぞれの身体機能・認知機能・嚥下機能・食習慣・思い出などに合わせて、リハビリテーションスタッフが調理を支援しています。
家族にうどんを作って振る舞うことを楽しみにしていた人、ハロウィンパーティーやクリスマスパーティーを開くことを年間行事にしていた人、家族に手打ちうどんを振る舞っていた人、誕生日プレゼントをあげたい人など、これまで数多くの調理を支援してきました。
調理(料理)は患者様を笑顔にする不思議な力を持っています。
患者様を笑顔にするためにも、これからも調理を通した活動を支援していきたいと思います。
[患者様が作った料理でハロウィンパーティー]
[患者様自慢の手打ちうどん]
[家族が好きなピザをプレゼント]
リハビリテーションの紹介(2)
当病棟ではチームで患者様の目標を共有し、その人に合わせたリハビリテーションを提供することを心掛けています。今回は、その一部を紹介します。
作業療法
患者様一人ひとりの希望を聴取し、日常生活を送るための練習や環境の調整、患者様・ご家族が大切にされている活動(外出・外泊・調理・手芸など)を継続するための支援を行います。
↑自助具箸を作成
「介助ではなく、自力でそばを食べたい」「もともと、箸を使って食事をするのが好きだったんだよね」と話される患者様と一緒に、試行錯誤しながら自助具箸を作成しました。その結果、お蕎麦をお一人で食べることができるようになりました。あきらめていた活動を支援することで、患者様の主体性を引き出すことができ、今後の生活を前向きに捉えることが可能となりました。
現在、この患者様は「自分で車いすを漕いでコーヒーを飲みに行きたいな」と話しており、次の目標に向かい練習中です。
コミュニケーション支援「ハイテクノロジー」
当病棟では難病の患者様に対して積極的にコミュニケーション支援を実施しています。
コミュニケーション支援には、大きく分けて1~3があります。
- ジェスチャーや口文字など道具を使用しない「非エイドコミュニケーション」
- 文房具や文字盤などを使用する「ローテクノロジー」
- 高度な機器やセンサー類などを活用しコミュニケーション機器を使用する「ハイテクノロジー」

「miyasuku EyeConSW」を操作している様子
リハビリテーションの紹介(1)
今回は、障がい者・難病リハビリ病棟におけるリハビリテーションについてお話します。当病棟では、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、レクリエーショントレーナーが、それぞれ専門的なリハビリテーションやサービスを提供しています。
理学療法 (Physical Therapy)
理学療法では、寝返り、起き上がり、立ち上がりや歩行など日常生活で行う動作の維持・向上を目指して実施しています。
必要に応じて公共交通機関を利用した外出練習やゴルフの練習を行うなど、個々人に合わせたプログラムを組んでいます。
コミュニケーション支援「伝の心」
障がい者・難病リハビリ病棟には、筋萎縮性側索硬化症(以下ALS)という全身の筋肉が動かし難くなり、話すことが出来なくなる難病の方が入院しています。ALSの患者様は体が動かし難くなりますが、脳の機能は障害されないため、物事を考えたりすることは可能です。その為、コミュニケーション支援が重要となります。
患者様が手元のスイッチで伝の心を操作している様子