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- 2018年
パーキンソン病の睡眠障害と治療|第3診療部 中島 雅士
パーキンソン病では運動障害に加えて、さまざまな睡眠障害が病初期から進行期までにしばしば認められます。不眠、レム睡眠行動異常症、夜間頻尿、下肢静止不能症候群(むずむず脚症候群)、周期的四肢運動症、睡眠時無呼吸、などさまざまな種類の睡眠時異常が単独に、または組み合わさって起こることで睡眠が障害されます。
それぞれの睡眠障害については後に簡潔に述べますが、パーキンソン病において最も多く報告されている障害は断続的睡眠、すなわち、まとまった深い睡眠が得られず、睡眠がしばしば中断されるという現象で、パーキンソン病患者の40%にみられたと報告されています。この断続的睡眠はパーキンソン病の初期からみられ、病期が進むにつれて頻度が増します。
その原因にはまたさまざまな要因がありますが、特に運動症状(動きにくさ)の夜間または早朝における増悪、パーキンソン病に固有の痛み、むずむず足症候群、睡眠時無呼吸、抑うつ状態、夜間頻尿などが重要な原因であると考えられています。
地域連携室について
地域連携室について
私たちは、「気軽に頼れる地域連携室」を理念に、患者さま・ご家族さまの相談を伺っています。
医療ソーシャルワーカーは、病院の中で、患者さま・ご家族さまを生活の視点から支援させて頂きます。ご相談をお受けする場面として、次の3つがあります。
入院に向けて、病棟説明を始め、入院前の審査のためにご用意して頂く書類等についてもお伝えしています。当院でのお受入れが難しい場合には、現状のご生活の中で利用可能な社会資源や相談窓口をできる限りご提案します。
リハビリテーションの紹介(1)
今回は、障がい者・難病リハビリ病棟におけるリハビリテーションについてお話します。当病棟では、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、レクリエーショントレーナーが、それぞれ専門的なリハビリテーションやサービスを提供しています。
理学療法 (Physical Therapy)
理学療法では、寝返り、起き上がり、立ち上がりや歩行など日常生活で行う動作の維持・向上を目指して実施しています。
必要に応じて公共交通機関を利用した外出練習やゴルフの練習を行うなど、個々人に合わせたプログラムを組んでいます。