blog_51 1.リビングウィル 2.ノロ・インフルエンザへの注意
人生の最後のときの自分の意思を事前に記録した事前指示書をリビングウィルといいます。 厚労省が5年に一回 国民や医療職の意識調査をしています。平成24年の調査によるとリビングウィルを作成することに賛成の人は70%近くいますが、実際に作成している人は3%前後しかいません。
当院の職員がリビングウィルを書いています。公表しても良いとのことで、一部を抜粋して掲載します。
----------------------------------------------------リビングウィル|私の希望する医療
毎日楽しい日々を送ることができて、家族や、皆さんにとても感謝しています。しかし、いつ何時、死や、自分の望まない体の状態になるかもしれません。そのときに自分で判断できれば良いのですが、判断できない状態に陥ることが考えられます。そのような状態になった際の私の考え方を述べ、家族、そして担当される医師および医療関係の皆さんに理解しておいていただきたいと考えます。(中略)
様々な場面が考えられますが、個人各々で望む健康の状態、人生観、宗教などが違いますので、ここでは例として救急医療の場合の一部のみを掲載し、他は省きます。
Ⅰ.救急医療の場合:
通常のルール通りの治療をするのが当然かもしれません。回復可能な場合(私の望む健康な状態)は最善の治療を行ってください。しかし救急治療を行っても私の望む健康の状態に改善しない場合、改善する可能性が低い場合は次のように考えていますのでよろしくお願いします。
- 詳細は省きます
いつかはみんな死を迎えます。しかし医療が進歩し、生きている状態を継続することが可能になりました。(中略)私の望む健康の状態にない場合には、できるだけ自然の成り行きにまかせた死を望みます。
いまこの書類が必要であるということは、私が死を迎えている状態であると思います。そのときには家族や友人に感謝の気持ちを伝えることができないと思いますので、この紙面で感謝の気持ちを述べさせてください。素晴らしい家族や友人とともに生きてこられたことを嬉しく思い、感謝します。
有難うございました。さようなら。また、どこかで出逢えると嬉しいですね。
----------------------------------------------------以前、入院された患者さんが入院時にリビングウィルを提示され、そのとおりにしてほしいと希望されました。幸いなことに、元気になって退院されました。
私もリビングウィルを書きたいので、見本にしたいとお話しましたら、快く受けていただき、そのときに見せていただいたリビングウィルをもとに書きました。
私の命を左右しなくてはいけない決断を、妻や家族がすることもあるでしょう。そのときにリビングウィルがあれば、私の意志を尊重して意思決定できると思っています。妻や家族の心の負担を軽くすることができると思っています。
ノロウイルス・インフルエンザの本格的流行シーズンを迎えました。
院内感染対策として重要になることは
①持ち込ませない
②拡げない
③職員が感染源にならない、ことです。
院内では、症状への注意や多くの人が触る箇所の拭き清掃等を強化していきます。ご家族ご面会の方におかれましては、症状が疑われる場合にはご面会を控えていただきますようご協力をお願いいたします。
2013年11月19日 鶴巻温泉病院 院長 鈴木龍太
湘南メディカルセンター 湘南リハビリテーションセンター