blog_6 ~キレないための感情コントロール~
まず下のイラストを見て下さい。医師らしき男性が頭にカチンときていて、看護師に文句を言っている絵です。病院ではよくある構図だと思いませんか?
相手が失敗したときや、間違えたりしたときだけでなく、自分の仕事がうまくいかなかったり、予定通りにいかなかったりした時、つい周りにいる人にあたっていませんか?
相手が自分の言っていることを理解してくれなかったり、勝手なことばかり言っているとカーッとなって怒鳴ったりしていませんか?
本当は別の人、例えば上司が悪いのに、上司に直接言えないのでそばにいる部下を怒ったりしていませんか?
自分が考え事をしているときに横から話しかけられて「ウルサイッ!!」と怒鳴ったりしていませんか?
でも考えてみてください。一旦怒ってしまうと、急に優しい顔をしても凄く気まずいことになります。それに相手も怒られたことばかりが印象に残って、内容やあなたの言っていることが頭に入りません。また感情を出してしまったことをあとで考えると恥ずかしくなり、少したって「さっきは悪かった」ということになったりします。
それなら最初から怒鳴らなければいいのです。また怒ってしまうと、自分の主張が正しい時でも傍から見ると冷静な人のほうが正しいように見られてしまい、共感を得られません。つまりカーッとくると損をするのです。カーッとなったときに一瞬「待てよ」と止まってみてください。そして、「人は自分と違うのが当たり前だ」「べき思考をしない」と唱えてください。怒鳴ろうとした気持ちが落ち着いて冷静に相手と向き合えると思います。人は自分と同じことを同じように思い、考え、対処するわけではないことを理解しましょう。
この10か条は仕事場だけではなく、自分の家に貼ってみてはいかがでしょうか? 自分だけではなく、旦那さんやお子さんにも効果があるかもしれません。
イラストを見ると髭があって、眉毛が太くて私に似ているような気がしませんか?イラストを描いているのは女子高生なのですが、イメージを伝えたところ医者の知り合いがいないので、私をイメージに描いたそうです。そんな訳で私になんとなく似ていてもしょうがないのですが、怒鳴っている医者役で私が出演する予定ではなかったのでちょっとショックです。
でも私も時々カッとして人の話を聴けなかったり、さえぎったり、威圧的なことを言ったりしてしまいます。今回のイラストはその反省のために、とても役に立ちます。
病院長 鈴木 龍太