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【塗り薬について】薬剤科
暑い夏は屋外での活動が増えて汗もかくため、虫刺され・あせもなどのお肌のトラブルも増える時期ではないでしょうか。今回は塗り薬についてお伝えしたいと思います。
塗り薬は皮膚に直接薬を塗ることで症状(湿疹・痛み・痒み・化膿など)を抑えることができます。直接患部に塗ることができるので、治療効果や患部の状態を観察しながら量や種類を決めて治療できる利点があります。
一般的にはやさしく薄くのばすように塗ります。患部の状態によっては、ガーゼなどに少し厚めにのばして使用する場合もあります。 薬を塗る前後には手を洗うようにしましょう。
(アトピー性皮膚炎での目安です。実際は主治医・皮膚科医の指示に従って使用してください)
塗る量は皮膚がしっとりする程度が目安で、口径5㎜のチューブから第2指(人差し指)の先端~第1関節部までの長さで押し出された量(約0.5g)を示す1FTU(finger tip unit)が目安として用いられます。1FTUで英国成人の手掌2枚分の塗布が適量と言われています。
ステロイド外用剤の塗布量の目安
手掌2枚分の塗布
また、下の表のように塗る部位によって薬の吸収率が異なります。顔や首の皮膚は薄く、日光の影響も受けるため、医師からステロイド剤の使い分けが指示されることがあります。
(参考:ステロイド外用剤の吸収率)
前腕前面を1とした場合の部位別のステロイド外用剤の吸収率
口の中の水分でゼリー状に固まるような製剤になっています。
①口の中をすすいできれいにし、手も洗います
②ティッシュペーパーなどで患部を軽く押さえて水分や唾液をふき取ります
③患部を覆う量の薬を指先にとり、鏡を見ながら患部を覆うようにつけますつけた後は舌で触らないようにし、しばらくは飲食を控えましょう。食後や寝る前に使用するのが効果的です。
塗り薬は使用しやすく、患部に直接作用するので効果が確実で速いというメリットがありますが、使う量が少なすぎると効果が発揮されず、逆に多すぎると副作用が出る可能性もあります。飲み薬と同じように、処方医の指示・市販薬では添付されている説明文書に従って使用することが大切です。
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