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リハビリテーションの紹介(2)
当病棟ではチームで患者様の目標を共有し、その人に合わせたリハビリテーションを提供することを心掛けています。今回は、その一部を紹介します。
作業療法
患者様一人ひとりの希望を聴取し、日常生活を送るための練習や環境の調整、患者様・ご家族が大切にされている活動(外出・外泊・調理・手芸など)を継続するための支援を行います。
↑自助具箸を作成
「介助ではなく、自力でそばを食べたい」「もともと、箸を使って食事をするのが好きだったんだよね」と話される患者様と一緒に、試行錯誤しながら自助具箸を作成しました。その結果、お蕎麦をお一人で食べることができるようになりました。あきらめていた活動を支援することで、患者様の主体性を引き出すことができ、今後の生活を前向きに捉えることが可能となりました。
現在、この患者様は「自分で車いすを漕いでコーヒーを飲みに行きたいな」と話しており、次の目標に向かい練習中です。
言語聴覚療法
入院生活の中でお食事は、お腹を満たすだけでなくその方の生活を豊かにする出来事の1つでもあります。
嚥下障害がみられると日々のお食事は、味も内容も限定されてしまうことが多く、特にスープを絡めて食べる麺類は、誤嚥の危険性が高いと言われています。
ある日、患者様の「ラーメンが食べたい」の一言を聞き、言語聴覚士の観点から、スープのとろみの量、麺の長さ・硬さ、具材の種類や物性に至るまで検討し、安全に召し上がって頂く方法を提案しました。実食の際も1口1口お手伝いをしながら、安全に召し上がって頂きました。久しぶりに食べたラーメンは今までと少し形は違いますが、味にもご満足いただけたようです。
↑久しぶりに食べたラーメン
理学療法
患者様と共有した目標に対して必要な動作(歩行やトイレ動作等)の支援を行っています。しかし、病状によってはすぐに歩いたりトイレに行けるようになるわけではありません。そこで当院では様々な機器を用いて支援を行っています。
身近なところで言うと杖や歩行器がありますが、その他にも装具や電気刺激、ロボットスーツ、免荷式トレッドミルという機械を使用したりもします。
写真は「歩いて退院して復職したい」という患者様に対して免荷式トレッドミルで歩行練習をしている様子です。免荷式トレッドミルは、ハーネスで体を吊り上げることで、足にかかる力を調整し足の力が弱い方でも歩く練習が行えます。
今回の患者様からも「ちょっと疲れますけど、歩いているっていう感覚があります。」という感想をいただいています。このように様々な機器を適切に使用しながら患者様の目標を全力でサポートしています!
↑免荷式トレッドミルで歩行練習
入院・在宅サポート入院(レスパイト入院)のご相談
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