入院生活を快適に過ごすことができました
2023年6月20日、4階のエレベーターの前で主治医のＳ先生はじめ多くの職員の笑顔に見送られたあの時の情景は今でも私の頭の脳裏に焼き付いています。「ありがとうございました。大変お世話になりました。」これしか言えませんでしたが、精一杯の感謝の言葉でした。
2023年4月26日、その日は雨でした。手術した病院から更なるリハビリを要すると言われ、迷わず鶴巻温泉病院と申しあげた貴院の転院の日です。「お待たせいたしました」と車イスを押して笑顔で来られた方のその一言で、何となく、病院の雰囲気が感じ取れたように思いました。入院時の検査、諸々の説明が終わり、家の者と別れ、1人病室に入りました。少々、いや大いに不安になりましたが、その心配も職員の方々に接するたびに徐々に消えました。リハビリ担当の理学療法士さんが、これまた穏やかで静かな方でした。Ｓ先生は毎日「今日はどうですか」と声をかけてくださりました。職員の方々も湿疹で全身かゆがる私を、気遣ってくださったり、支えてくださったり、感謝と申し訳ない気持ちでした。おかげ様で長い入院生活を快適に過ごすことができました。車イスでリハビリ室まで行っていた私が、いつの間にか、カートで行くようになり、杖になり、歩けるようになりました。1日40分、計3回のリハビリを熱心に取り組んでくださったおかげです。退院直前には1.5キロを背負って400メートルの外出歩行も出来るようになり、その成果は目に見えて良くなっていることを実感し、自信につながりました。また土日もリハビリがあるのには驚きましたが、回復期リハビリは、1日たりとも怠ることなく訓練することの必要性を実感いたしました。入院生活、リハビリの体験は、私にとって治療はもちろんのこと、心身の治療にもなり、多くを学ばせていただきました。ありがとうございました。
（2023年 ご退院・回復期リハビリテーション病棟）
