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鶴巻温泉病院 〒257-0001 神奈川県秦野市鶴巻北1-16-1 TEL 0463(78)1311

身体の話シリーズ

運動したり、病気になったりすると身体の色々なところに不具合が生じます。そんな時に知っておいて良かったと思える話を連載していきます。

第17回 365歩のカロリー

スケート

 人間の中で一番大きい筋肉を知っていますか?太ももの前の部分の大腿四頭筋です。太ももといえば長野オリンピックで金メダルを獲得したスピードスケートの清水宏保選手ですが、彼の太ももは大腿四頭筋が発達していて当時は64cmもあったそうです。


 大腿四頭筋は牛で言うと「うちもも肉」と言う部分で脂肪が最も少ない赤身の部分です。ちなみにフィレは腸腰筋(ちょうようきん)という筋肉で牛では殆ど使わないためとても柔らかいのです。またサーロインは背骨に沿って頭から腰まで続いている背最長筋の一部です。人間は起立歩行をするので腸腰筋や最長筋をよく使いますから牛ほど柔らかくありません。


 筋肉には横紋筋(おうもんきん)と、平滑筋(へいかつきん)があります。皆さんが筋トレで鍛える筋肉は骨格筋といい横紋筋です。人間には約400個の骨格筋があり、男性で体重全体の約40-50%を占め女性では35%位です。骨格筋は随意筋といって大脳半球の前頭葉が「ラケットを握れ」と指令をだすと、その命令が筋肉に伝わって筋肉が収縮します。


ダイエット

 筋トレとダイエットはなかなか両立しません。なぜかというと筋肉の比重は1.1で脂肪は0.9です。ですから同じ大きさの筋肉は脂肪より20%くらい重くなります。筋肉はあっても悪くはありませんが、脂肪は溜まると健康によくありません。脂肪1kgを燃やすのに7000kcalの熱量が必要です。ですから脂肪を10kg、つまり体重を10kg減らそうとすると70000kcalの熱量が必要になるのです。70000Kcalとは天文的な数字です。どうすれば消費できるのでしょうか。


 よく早歩きやウオーキング、1日1万歩が身体に良いと言います。それは身体の中で一番大きい大腿四頭筋を動かせば一番効率良くエネルギーを使えるからです。歩くときに意識的に大腿四頭筋を持ち上げるようにすると更に効果的です。


 1日1万歩といいますが厚生労働省の統計によると1日1万歩歩いている人は男性で37%、女性で30%です。ですから、皆さんもっと歩かないといけません。1万歩とはいったいどの位でしょうか?人の歩幅は(身長-100)cmです。もちろん人によって違います。でも人の歩幅はだいだい決まっていますから皆さん一度自分の歩幅を測ってみてください。1歩70cmとすると1万歩で7km歩くことになります、早歩きは時速5-6kmくらいを目安にしますから、1時間半真剣に早歩きすれば1万歩歩いたということになります。


ウォーキング

 1万歩歩くのに約300kcal 消費します。ですから10kg脂肪を減らす目的で70000kcal消費するには233万歩、約1630km歩くことが必要です。このコラムの題名の365歩のカロリーは10.95kcalで255.5mということになります。


 たくさん歩くともう一つ良いことがあります。大腿四頭筋を鍛えておくと年をとってから膝が痛くなったり、膝に水が溜まる変形性膝関節症にならないで済みます。いつも言っていますが、上手な運動をすることで人生が変わります。




鶴巻温泉病院 病院長 鈴木 龍太


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