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鶴巻温泉病院 〒257-0001 神奈川県秦野市鶴巻北1-16-1 TEL 0463(78)1311

身体の話シリーズ

運動したり、病気になったりすると身体の色々なところに不具合が生じます。そんな時に知っておいて良かったと思える話を連載していきます。

第3回 金属アレルギー、接触性皮膚炎  -溶けるピアス-

 新しい製品の名前ではありません。スポーツで汗をかくとピアスやネックレスなどの金属が溶けてイオン化するそうです。それだけならいいのですが、溶けた金属は皮膚に入り、身体の中のタンパク質と結合してアレルギーの元になる抗原性を持ちます。このような状態を感作状態と言いますが、感作状態になっているときに同じ金属が溶けて身体に入ると炎症を起こして皮膚炎を起こします。これを金属アレルギーと言います。接触性皮膚炎といってアクセサリーをしている場所の皮膚に湿疹ができるのが代表的な症状です。でも金属に触れているところばかりではないのです。


金属アレルギー

 掌せき膿庖症といって手のひらがべとべとして水泡ができたりするものや、アトピー、喘息になることもあります。もっと困ったことに感作状態の人が虫歯になって歯に金属を詰めると金属アレルギーを発症することがあります。この場合味覚異常や口内炎、舌炎などの症状もでます。歯を治したあとなんとなく色々調子悪いという人はもしかしたら金属アレルギーが原因かも知れません。診断は皮膚科でパッチテストをしてもらうと分かります。


 アクセサリーに使う金属の中で最も溶けやすいのがニッケルです。「私はニッケルのアクセサリーなんか持ってない」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、そういう方も18金のネックレスは持っていらっしゃるのではないでしょうか。18金や金メッキの場合はニッケルが入っていることが多いのです。最近のアクセサリーにはニッケルフリーという表示があるもののありますからそういうものを選ぶと安心です。


 24金やプラチナは溶けにくい金属ですからネックレスにはもってこいです。しかしピアスにすると金でも溶けますから注意が必要です。銀は溶けませんから金属アレルギーにはなりません。でも銀製品は手入れをしないと排気ガスや汗に含まれる硫黄を反応して表面に黒い硫化銀がついて、これがかぶれを起こします。


 入れ歯には金歯が有名です。アレルギーが少ないことも金歯を使う理由かも知れません。もう一つ良いことは、使わない金歯は買い取ってくれますので、貯金になります。歯に詰める金属にはニッケル、アマルガムなどが入っていることが多く、金属アレルギーの人はセラミックを使うと良いようです。でもセラミックは自費で高価です。


コイル塞栓術のサムネイル画像

 最近くも膜下出血の原因になる脳動脈瘤の破裂予防の治療法としてコイル塞栓術が行われています。この方法は細いカテーテルを脳動脈瘤に入れて、そこからコイルを通し、脳動脈流をコイルで詰めていく方法です。完全に詰められず、隙間があっても血液が固まって血が入らなくなれば破裂を防げます。ある程度詰まるように挿入するので、数本から数十本のコイルが必要です。


実はこのコイルがプラチナでできているのです。プラチナなら金属アレルギーも少ないですが、プラチナコイルは大変高価ですし、体内にあるので買取もしてくれません。誰にも見えませんが高価な装飾品を何時も身につけていることになります。



脳梗塞 くも膜下出血 脳の病気
さまざまな脳の病気について、詳しくはこちら↑をご覧ください。

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 プレゼントにアクセサリーを頂く際には24金かプラチナでピアス以外の物を頂きましょう。決して高価だからねだっているのではありません。金属アレルギーにならないために選んでいるのです。相手の経済力によっては銀製品を選んでは如何でしょうか。


 どちらにしろ汗をかくスポーツをするときはピアスをはずしたほうがいいでしょう。金属アレルギーになったら大変です。



鶴巻温泉病院 病院長 鈴木 龍太


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