診療部より
リハビリと療養に携わる医師のリレーエッセイ
リレーエッセイ
脳出血について3回に分けて詳しくご説明しています。
平成22年5月 脳の病気シリーズ(13疾患)を公開いたしました。病気の話のバナーをクリックしてご覧ください。
脳出血は突然起こり、頭痛もひどく、症状も強いですから殆どの場合救急車で病院に運ばれてきます。診断は症状から比較的容易ですが、最終的にはCTが有用です。MRIは急性期には専門家が見ないと脳出血か脳梗塞が判定しづらいことがあります。脳出血の重症度は意識レベル、CT上の血腫の広がり、血腫の量で判定します。意識レベルは重症例ではどんなに刺激をしても目を開けない状態となり、昏睡状態となります。
当然ですが重症になればなるほど結果も悪くなります。家や職場で脳出血で人が倒れたらともかく呼吸の確保が大切です。ネクタイや首の周りをゆるくして、お腹のベルトも緩めます。脳出血では嘔吐することが多いので、嘔吐物が喉に詰まって窒息する場合や、肺の中に入って誤嚥性肺炎をおこします。これを予防するためには身体を横に向けます。そして口の中に詰まっているものを取り除きます。以前は脳卒中の人は動かしてはいけないといわれていましたが、現在はともかくすぐに病院へ運ぶことを考えて下さい。
脳出血について3回に分けて詳しくご説明しています。
平成22年5月 脳の病気シリーズ(13疾患)を公開いたしました。病気の話のバナーをクリックしてご覧ください。
脳出血は一般に頭痛と嘔吐で発症します。その他の症状は出血が起こった部位によって違います。ここでは急性期の症状を書きます。
被殻出血では出血と反対側の手足が麻痺し、感覚も障害されます。被殻のみの小さな出血では本来麻痺は起こりません。殆どの場合被殻から少し外側にある内包へ出血し、その部分の障害で運動麻痺と感覚障害がでます。出血が大きいと、顔と両目が出血した側(手足の麻痺が左なら右側)へ向いて自分では治せない状態になり、意識障害が進んできます。右利きの人は言葉を理解してしゃべる機能が左の脳にありますから、左の脳出血が起こると、利き手の右手の麻痺だけでなく言語障害(失語)が起こり、言葉がしゃべれなくなることがあります。
脳出血について3回に分けて詳しくご説明します。
平成22年5月 脳の病気シリーズ(13疾患)を公開いたしました。病気の話のバナーをクリックしてご覧ください。
脳梗塞と脳出血は、ともに脳血管の異常によって起こる病気で、これらを合わせたものが一般に脳卒中といわれています。
脳梗塞は昔は脳軟化といわれ、脳出血は脳溢血といわれていました。 脳卒中は日本の厚生省の統計では脳血管疾患として分類されています。
以前は日本の国民病といわれるほど多いものでしたが、その後徐々に減少してきました。しかし現在も悪性新生物(癌)、心疾患に続き、我が国の死因の第3位を占める重大な病気です。
脳出血は脳内出血とくも膜下出血があります。くも膜下出血は別の項に書きますので、そちらを見て下さい。
当院回復期リハビリテーション病棟スタッフの各種学会発表・講演等をPDFファイルで以下にまとめました。
当院回復期リハビリテーション病棟 治療成績を「脳卒中治療研究会 大磯セミナー2009」で発表いたしました。
当院回復期リハビリテーション病棟 治療実績を、国際学会で発表(共同演者)しております。
*2008年11/14-11/16開催のLancet Medical Forum, Stroke in Asia Beijing, China で発表された湘南鎌倉総合病院 脳卒中診療科 森貴久部長との共同研究データ(抄録)をpdfファイルで掲載いたしました。(2009.07.24追記)
*2008年 8/23-8/26開催の12th Congress of the European Federation of Neurological Societies, Madrid, Spainで発表された湘南鎌倉総合病院 脳卒中診療科 森貴久部長との共同研究データ(抄録)を掲載いたしました。(2009.07.28追記)
特に脳卒中に限って考えると、急性期病院は"急性期脳卒中ユニット・脳卒中センター"、回復期リハビリテーション病棟は"亜急性期脳卒中ユニット"としての機能を持たなくてはいけないと、熊本市立病院の橋本洋一郎先生がおっしゃっています。
回復期リハビリテーション病棟は平成12年度の診療報酬改訂で新設された制度です。病棟の基準は、医師1名、PT(理学療法士)2名、OT(作業療法士)1名がその病棟に専従であることが基準です。その病棟ごとに専従のスタッフがその病棟を担当します。チーム医療を行うための非常に素晴らしい制度です。
筋萎縮性側索硬化症 (amyotrophic lateral sclerosis; ALS)は、筋肉を動かす命令を出したり伝えたりする運動神経細胞が原因不明に死んでゆくことによって、全身の筋力低下や筋のやせが生じる病気です。私たちは普段手足を動かすだけでなく、ものを飲み込んだり呼吸をしたりしていますが、これらも筋肉の働きによっています。ALSでは、こうした働きも障害されるため、個人差はあっても3-4年で呼吸や食事ができなくなって亡くなります。
パーキンソン病 (Parkinson disease; PD)は手足のふるえ、体の動かしにくさ、歩きにくさを主な症状とする、神経難病の一つです。多くの方が、例えば静かに座っているときに片方の手がふるえたり、動作がぎこちなくなったりして病院を受診されます。同じような症状を示す他の病気は多いので、きちんとした診断が大切です。

神経難病は、動くことがうまくできなくなる病気です。病状にもよりますが、食べ物を飲み込む動作(嚥下)も、同じようにうまくできなくなる可能性があります。
人間の生理的欲求の一つは食べることです。ほとんどの人が、自分の口からおいしいものを、少しでもいいから食べたいと願っていると思います。
神経難病の代表的疾患には、パーキンソン病や脊髄小脳変性症、筋萎縮性側索硬化症、筋ジストロフィーなどが挙げられます。
症状の特徴としては、何らかの原因で動作や会話がうまくできなくなることで、意識や知能は正常であることがほとんどです。ですから例えば患者さんに話しかけた時、何も答えてくれなかったとしても、話しかけてくれたことは理解していて、うまく表現できないだけなのです。
皆さんはNormalization(ノーマライゼーション)という言葉をご存じですか?
社会福祉におけるその言葉の意味は、地域社会の皆が普通に、当たり前にしていることは、可能な限り同じようにできるように地域社会が生活環境を整えることで、社会福祉の基本理念です。例えば私たちが電車に乗れるのが当たり前なように、車椅子の方も当たり前に乗れるようバリアフリー化することなどもその一つの考え方です。しかし最近の医療はこの視点に立って進められているでしょうか?

院長 鈴木 龍太執筆の「病気の話~脳の病気シリーズ」 を公開しました。脳の病気シリーズでは13の疾病について詳細にご説明しております。病気の話のバナーをクリックご覧ください。